
目次
ショックとは
ショックを理解するには、循環について理解する必要があります。
循環とは、酸素を含んだ血液を全身臓器に送り、組織で使うことです。
つまり、ふくむ、はこぶ、つかうの3要素になります。
ショックは、循環の3要素のどれかが破綻することで起こります。
次に循環の流れを説明します。
酸素は肺で含まれます。
酸素化された血液は、左心房に還り、左心室へ送られ、収縮して大動脈を通って全身の臓器に運ばれます。
各臓器で酸素化された血液を使い、大静脈へ戻り、右の心臓へ還り、肺動脈を通って肺へ流れます。
このサイクルを繰り返します。
ショックの徴候
ショックの5P
臨床の所見で判断できるショックの5Pを紹介します。
Pallor:皮膚・顔面蒼白
Perspiration:冷感・冷汗
Prostration:肉体的・精神的虚脱
Pulselessness:脈拍触知困難
Pulomonary insufficiency:呼吸不全(努力呼吸や呼吸回数22回/分以上)
Pallorは、皮膚・顔面蒼白でチアノーゼの状態を指しています。
Perspirationは、冷感・冷汗のことです。
Prostrationは、肉体的・精神的虚脱のことで、低酸素の状態で脳に酸素化血液が届かないことにより生じます。
Pulselessnessは、脈拍触知困難のことですが、代償で脈拍が速く弱くなることもあります。
Pulmonary insufficiencyは、呼吸不全のことで、乳酸が溜まり体の血液が酸性になることで、アルカリ性に戻そうと酸性物質を排出するため、呼吸回数が増えたり、大きな呼吸が増えます。

ショックは血圧90mmHg以下とは限りません。
血圧だけで判断せず、徴候を一つでも認めたら、ショックの可能性が高いと考えましょう。
尿量低下
ショックの時は、尿量が低下します。
正常時は0.5ml/kg/時間以上尿がでます。
在宅の場では、正確な尿量を把握することは困難なので、回数や見た目の量などいつもと比べてどうか確認するようにしましょう。
網状皮斑
ショックの徴候がみられる際は、網状皮斑もあわせて観察してください。
ショックが起こると、写真のように網状の紫色に変化することがあります。
モルティングスコアといって、どこまで広がっているかで点数化する評価方法があります。
死亡率が、2、3点では16倍、4点以上で73倍になると言われています。
ショックの人がいた場合、ショックの5Pにあわせて膝小僧も観察しましょう。
CRT
CRTとは、毛細血管再充満時間のことです。
爪を5秒圧迫し、2秒以上赤みが戻らない場合、末梢循環が不良と判断します。
動画に、補助循環装置を使用している患者さんに、実際にCRTを行っている映像があるので視聴してみてください。

次回は、ショックの徴候がある際にみる検査数値を解説します。
動画で勉強する
























今回は『ショック』について、解説していきます。