訪問看護師として成長を実感できる瞬間5選!現役訪問看護師が解説します

訪問看護師
訪問看護師として何ができたら一人前なんでしょう?

 

このような疑問を持たれている訪問看護師さんは多いと思います。

病棟で看護師経験があっても、内容や役割が大きく異なる訪問看護の世界。

どのようなことができるようになれば成長していると言えるのか気になりますよね。

そこで今回は、訪問看護師として成長を実感できる瞬間5選を紹介いたします。

訪問看護師として従事したばかりの方、また訪問看護に興味のある方も是非参考にしてください。

 

訪問看護師としての成長とは?

訪問看護を始めて、3か月、半年、一年。

最初は訪問に同行し、先輩からアドバイスをもらいながら、日々の記録や各所との連携など行って、独り立ちしていくと思います。

筆者も最初は一人で利用者さんの家に行くということだけで緊張し、日々の業務をこなすことだけで精一杯だったことを覚えています。

そのような中でも、利用者さんから感謝のお言葉をもらったり、連携機関と協力し、サービス調整等行えた時は嬉しかったですし、改めて訪問看護のやりがいを感じました。

現在は教育担当者として、新人訪問看護師さんに日々アドバイスを行っています。

では具体的に、どのような事柄ができるようになれば成長したと言えるのでしょうか。

以下5つにまとめます。

 

  1. 個別性を考慮したケアができる
  2. 介護保険、医療保険の違いを理解し、サービス調整ができる
  3. 多職種連携が図れる
  4. 営業に行ける
  5. 周りが見える

 

順番に解説いたします。

 

①個別性を考慮したケアができる

 

最初は同行訪問の際に、前担当者から引き継いだ利用者さんを看ることが多いので、ケア内容もそのまま継続する形になると思います。

しかし、状態変化によって、ケア内容変更やサービス調整をしなくてはいけない時期が必ず来ます。

その際に、訪問看護師として在宅でできる最適な看護を提供し、個別性に沿ったケアができるように知識や技術を養っていく必要があるのです。

疾患別のケアを提供することはもちろん、どのような職種が関わっているのか、また今後関わっていく必要があるのか等考えることができるようになると、訪問看護師として一歩成長したと言えるでしょう。

 

②介護保険、医療保険の違いを理解し、サービス調整ができる

 

訪問看護で働く際に、絶対に避けて通れないこと、それは保険制度に関することです。

上記のように個別性を考えたケアを行う際にも、保険制度が理解できていないと、サービス調整はできません。

どちらもルールや加算等ややこしい部分が多く、しっかりと勉強する必要があります。

保険制度を理解し、最適なサービスを提供することは、結果的に利用者さんにとって大きなメリットになるのです。

また料金体制等も把握しておくと、利用者さん、家族から聞かれた際も慌てることなく説明できますよね。

 

③多職種連携が図れる

当然のことながら、在宅の世界はいろんな職種の方が関わっています。

筆者も随時医師やケアマネージャーに相談し、必要時内服調整やサービス調整を行ってもらいます。

在宅で活躍している職種は以下のような方々がいます。

 

在宅医療に関わる職種
  • 医師(訪問診療、病院)、外来看護師、相談員
  • ケアマネージャー
  • 訪問看護師
  • セラピスト(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)
  • ヘルパー
  • 訪問入浴スタッフ
  • デイサービススタッフ
  • 歯科医師、歯科衛生士
  • 保健師
  • ソーシャルワーカー、精神保健福祉士
  • 栄養士
  • 薬剤師 等

 

筆者が今まで関わった職種だけでもこれだけ多いので、それぞれの役割を理解し、協力し合っていくことが必要です。

まずは自身の事業所にいる職員に目を向けて、その人の役割を勉強してみてください。

「この利用者さんには、あの職種が必要だ!」

そのように考えることができたら、しっかりと成長している証拠であると言えます。

 

④営業に行ける

 

営業に行くと言っても、ただ名刺を渡して、空き枠を伝えることだけではありません。

本来の営業は、上記に書いたことを全て理解した上で行う必要があるのです。

自身の事業所のアピールをするということは、強みを伝える上で職種への理解が必要ですし、保険制度を理解していないと先方の需要に答えることが難しくなります

居宅支援事業所、医療機関等それぞれ異なった挨拶、アピールができると更によいですね。

 

⑤周りが見える

訪問看護に限らず、周りを見るという余裕が生まれると、大幅に成長したと言えるでしょう。

 

訪問看護における周りが見えている人の特徴
  1. 急な欠勤者のフォローができる
  2. 他のスタッフに声かけができる
  3. 人に教えることができる
  4. 月末書類等の事務作業を把握し、手伝うことができる
  5. 自身の担当でない利用者さんのことも把握している

 

訪問看護ならではの項目は④と⑤でしょうか。

病棟とは異なり、事務作業が多いので、他の人の事務作業まで手伝う余裕がある方は上級者の領域かと思います。

自分が困っている時、手を差し伸べてくれる仲間がいると本当に嬉しいですよね。

筆者も教育を行っていく過程で、上記のような行動が見えると大きな成長を感じ、とても誇らしい気持ちになります。

自分に少し余裕が出たら、是非周りの人が今何をしているのか、見渡してみてください。

 

一つ一つ着実に成長していきましょう!

今回は訪問看護師として成長くを実感できる瞬間5選をご紹介しました。

いろいろ話しましたが、大切なことは自身のペースで着実に成長していけることです。

焦っても、何もよいことはありません。

これからも皆さんのペースで、皆さんらしい看護を提供していってくださいね。

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