多くの訪問看護師が対応しているオンコール。
現在オンコールを担当している方は「電話が鳴っても起きれなかったらどうしよう…」と不安に思ったことはありませんか?
日中の訪問も「移動」「ケア」「報告」「記録」など、やることが盛りだくさんな訪問看護の現場では、勤務時間が終わったときには予想以上に疲労しているものです。
業務後のオンコール当番では「深夜の電話に気づけなかったらどうしよう」と不安になるのも無理はありません。
この記事では、そんな訪問看護の「オンコール起きれない問題」が発生する原因やその対策について紹介します。
現在訪問看護に挑戦中の方も、これから挑戦してみたい方も、ぜひ参考にしてください。
目次
訪問看護のオンコール|対応するメリットはあるの?
オンコール対応とは「利用者さんの緊急事態に対応する窓口」となるべく、看護師が交代で待機することをいいます。
電話を当番のスタッフが携帯し、いつでも対応できるように備えているため利用者さんにとってはとてもありがたい仕組みです。
しかし、オンコールに対応する看護師にとっては負担に感じることもあるでしょう。
事業所の規模やスタッフの数にもよりますが、毎月数日はオンコール当番を担当します。
事業所運営を考えると、オンコールに対応することで緊急の加算が算定できることや往診医からのオファーがもらいやすいなど、経営面でメリットがあります。
ただし、担当する看護師の負担が重ければ業務そのものに影響し、離職の原因となることもあるのです。
実際の事業所運営では、スタッフの負担だけに頼らない仕組みとなるようオンコール体制を整えることで、看護師の負担はできるだけ軽く、利用者さんにも安心してもらえる関係を築くことができます。
訪問看護の「オンコール起きれない問題」が発生する原因
訪問看護師がオンコール対応中に起きれない問題が発生する原因として、以下のようなものが考えられます。
睡眠不足や疲れ
訪問看護師は、日中は患者さんの訪問や医師との連携、記録作成や事務仕事などで忙しく過ごします。
そのため、一日が終わる頃にはもうぐったり。
オンコール対応中に起きれない問題が発生することもやむを得ない状況ともいえます。
ですが、訪問看護師が睡眠不足や疲れた状態でオンコール対応をしていると、対応力が低下し、利用者さんの不利益になるような重大な事態が起きる可能性があります。
また、移動中の事故にもつながるため、注意が必要です。
着信音が聞こえない
訪問看護師がオンコール対応中に起きれない原因として、スマートフォンなどの着信音が聞こえないことがあります。
これは、就寝時に音量を下げている場合や、穏やかすぎる着信音に設定していることが考えられます。
電池切れや充電不足
オンコールで使用することの多い携帯電話やスマートフォンは、充電不足や電池切れの可能性があります。
オンコール対応中に起きれない問題が発生する場合、端末の電池残量や充電状況を確認することが重要です。
対策しよう!「オンコールなのに起きれない」を防ぐために
オンコール対応中に起きれない問題が発生することを防ぐために、以下のような対策が考えられます。
睡眠不足や疲れを解消する
訪問看護師がオンコール対応に起きれない原因として、睡眠不足や疲れがあげられます。
睡眠不足は事故のもとですから、訪問看護師は十分な睡眠をとり、疲れを残さないことが重要です。
携帯やスマホの着信音を設定する
訪問看護師がオンコール対応中に起きれない原因として、携帯電話などの着信音が聞こえないことがあります。
オンコール対応中には、音量をやや大きめに、メロディよりも電話のベル音にし、念の為バイブレーションモードもONにしておくと良いでしょう。
電池残量や充電状況を確認する
携帯電話やスマホの電池残量や充電状況を確認することは、オンコール中に起きれない問題を防ぐために重要です。
オンコール対応前には、充電器につないで充電しておくことが望ましいです。
オンコール対応そのものの負担を軽減する
オンコール対応中に起きれない問題が発生する原因として、長時間の勤務や過度なストレスがあげられます。
そのため、オンコール対応の負担を軽減するために、事業所の取り組みとして勤務時間の調整や定期的な休暇の取得、ストレス解消などのセルフケアの励行なども必要かもしれません。
訪問看護の「オンコール起きれない問題」
訪問看護の「オンコール起きれない問題」について原因と対策をお伝えしました。
オンコールで起きられない原因としては、睡眠不足や疲れ、着信音の音量不足、端末の電池切れや充電不足などがあげられます。
これらの問題を防ぐためには、十分な睡眠と休息、着信音の設定、端末の電池残量や充電状況の確認、オンコール対応の負担軽減など、訪問看護師自身の準備と事業所の体制づくりが必要です。
今すぐできる対策は取り入れてオンコール対応に備えて十分な準備をし、ご利用者さんに安心して過ごしていただけるような安全で質の高い医療を提供できると良いですね。