このような疑問にお答えする記事です。
訪問看護に興味があっても、いざ一歩踏み出すとなると不安なことってたくさんありますよね。
- 自分にちゃんと務まるのだろうか?
- ご自宅に訪問するってどんな感じなんだろう?
- 転職後に後悔しないかな…
もちろん訪問看護師になりたての頃は大変なこともあると思います。
しかし、筆者は訪問看護にたずさわり12年目になりますが、胸を張ってこう言えます。
「困っている方のお役に立てて、人としても看護師としても成長できる訪問看護師の仕事は素晴らしい。やってみて本当によかった」
当記事では、訪問看護師になってよかったこと5選をお伝えしていきます。
最後まで読めば、訪問看護の世界に一歩踏み出す気持ちがきっと湧いてきますよ。
気になるあなたはぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ではさっそく解説します。
目次
訪問看護師になってよかったこと5選
訪問看護師になってよかったと思うことはたくさんありますが、今回は以下の5つについてお伝えします。
- 日々大きなやりがいを感じられる
- 看護に関する知識や技術が向上した
- 在宅という領域への理解が深まった
- コミュニケーション力が磨かれた
- 看護師になってよかったと思えた
順番に解説します。
日々大きなやりがいを感じられる
訪問看護師になってよかったことの1つ目は、日々大きなやりがいを感じられることです。
訪問看護では、自分が行った看護や関わりに対する反応がダイレクトに返ってきます。
そのため日々やりがいを感じる場面が多いです。
- 医療や介護に関する不安や疑問を支援を通じて解決することができた
- 最期まで自宅で過ごすサポートができた
- 感謝の言葉や心からの笑顔をいただけた
- 長い時間をかけながらも少しずつ良い変化が生まれた など
病気や障害を抱えながらも在宅で過ごされる利用者さんやご家族にとって、医療の面で一番身近で頼れる存在は訪問看護師です。
訪問看護は決して簡単な仕事ではなく、失敗や挫折を味わうこともあります。
しかし、真剣に真摯に関わる中で、利用者さんやご家族から感謝の言葉をいただけたり、「来てもらえて本当に良かった」と笑顔が見られたときなどは、心から喜びを感じます。
本当にやりがいのある仕事だと感じますし、このやりがいが訪問看護の醍醐味とも言えると思います。
看護に関する知識や技術が向上した
訪問看護師になってよかったことの2つ目は、看護に関する知識や技術が向上したことです。
訪問看護では幅広い年齢層の利用者さんと関わり、それぞれが抱える疾患や障害も実にさまざまであるため、看護に関する知識や技術が向上します。
訪問看護の対象者は、0歳の赤ちゃんから100歳近い高齢者の方までいらっしゃいます。
詳しくない疾患や治療、医療機器、看護技術等に出会うことも多く、その都度必要な勉強をするため知識や技術が確実に向上します。
具体的な訪問看護師の仕事内容は主に以下があります。
- 病状の観察
- 療養上の世話
- 医療処置
- 服薬の管理
- 褥瘡の予防や創傷処置
- 医療機器の管理
- 介護予防や介護支援
- リハビリテーション
- 精神疾患のケア
- 家族ケア
- ターミナルケア
- 他職種連携
- 24時間電話対応及び緊急訪問
疾患に対する看護の他にも、上記のようなことを経験を積む中で着実に習得していけます。
着実に看護師として成長していけることも、訪問看護師になってよかったと思うことのひとつです。
在宅という領域への理解が深まった
訪問看護師になってよかったことの3つ目は、在宅という領域への理解が深まったことです。
訪問看護師にならなければ、こんなに在宅領域への理解は深まっていなかったと思います。
- 介護保険制度
- 医療保険制度
- 訪問診療
- ケアマネジャーの仕事
- 介護・福祉サービス
- 在宅介護の大変さ
- 在宅看護ならではの工夫 など
これらの理解は、自分の親や家族が困っているときにも力になれます。
今後、超高齢化社会になっていく日本において、在宅領域の知識や経験は大いに役立つだろうと思っています。
コミュニケーション力が磨かれた
訪問看護師になってよかったことの4つ目は、コミュニケーション力が磨かれたことです。
訪問看護師は関わるさまざまな人々と良好なコミュニケーションを図り、信頼関係を築き、スムーズに物事が進むよう配慮しなければなりません。
- 利用者さん
- ご家族
- 医師
- 訪問診療の看護師
- ケアマネジャー
- 介護サービス等のスタッフ
- 職場の上司やスタッフ など
良好なコミュニケーションを取るためには以下のことが必要です。
- 接遇マナー
- 思いやりの気持ち
- 相手の立場にたった声掛け
- オープンマインド
- 傾聴力
- 説明力 など
在宅では、関わる全ての人と思いやりを持ったコミュニケーションを取ることが必要不可欠です。
訪問看護師として働く中で、必ずコミュニケーション力が磨かれます。
看護師になってよかったと思えた
訪問看護師になってよかったことの5つ目は、看護師になってよかったと思えたことです。
そもそも、看護師になっていなかったら訪問看護師にもなれません。
そう考えると看護師になったからこそ今の自分がいることに感謝の思いが湧きます。
筆者は訪問看護をやって本当に良かったと思っています。
20代の頃は病棟勤務で、病棟看護を通じてもさまざまな学びを得ました。
しかし、病棟は在宅とはまた違う分野であります。
病院は疾患を治療する場であり、それは病院の大切な役割です。
一方、在宅での看護は利用者さんの生活にも介入し、時には人生そのものも支えます。
筆者にとってはそれが大きなやりがいでした。
利用者さんやご家族と密に関わり生活や人生の伴走者となる、そんな在宅看護に興味のある方は、ぜひ在宅の世界に飛び込んでみてほしいなと思います。
訪問看護師になって後悔したことはある?
では逆に、訪問看護師になって後悔したことはあるのか?と言うと、結論、それはありません。
なぜなら、訪問看護師になってよかったと思う事柄が、ならなければよかったと思う事柄を上回るからです。
訪問看護は決して楽な仕事ではなく、悔しい思いや困難を感じ逃げ出したくなることもあります。
訪問看護師として働く中で、困難にぶつかり「やめたい…」と思ったことはゼロではありません。
しかし、それはどのような仕事でも同じであるとも思います。
困難は辛くもありますが、困難を乗り越えた先には必ず成長があり、経験を積み重ねていく中で訪問看護のおもしろさや大きなやりがいを感じ、訪問看護をやってよかったときっと思えるでしょう。
訪問看護師になって後悔はしていません。
やってよかったと心から思っています。
訪問看護師になってよかった!素敵な仕事です
訪問看護師になってよかったことを筆者の経験から5つお伝えさせていただきました。
新しい世界に飛び込むのは不安もあると思いますが、訪問看護に興味のある方はぜひチャレンジしてもらいたいです。
日本全国には約15,000件もの訪問看護ステーションがありますが、訪問看護に対して真摯で誠実な姿勢を持ったステーションで働けると安心です。
働く訪問看護ステーション選びに迷った際には、ぜひこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
訪問看護師として一緒に頑張る仲間が増えることを心からお待ちしています!
訪問看護への転職を考えています。訪問看護師になってよかったと思うことはありますか?参考にさせてもらいたいのでぜひ教えてください!