訪問看護(リハビリ)に向いている理学療法士の特徴を紹介します!

理学療法士の実習先は病院や施設、クリニックが多く、訪問リハビリテーションを体験できることは少ないのではないでしょうか。

特に最近ではコロナ渦となり、学生はより訪問を経験することができないところが多いと思われます。

中々、経験できない訪問看護は実際に勤めないと分からないことばかりです。

今回、訪問看護に向いている理学療法士の特徴を紹介しますので、「訪問看護ってどんなところだろう?」と思っている理学療法士さんは必見です!

 

訪問看護でのリハビリはどういう人が受けられる?

病院や診療所以外に訪問看護からもリハビリが行えることはご存じでしたか?

訪問に携わっていない理学療法士の方などは知らない人もいると思います。

訪問看護では制度上、医療保険と介護保険に分けられます。

医療保険か介護保険かは疾患名や指示によって変わりますが、いずれにせよ医師から訪問看護指示書が交付されることで訪問でのリハビリを提供することができます。

ちなみに、訪問看護からのリハビリは「看護の一部分」とされているため、明確には訪問リハビリとは言いません。

詳しくは下記をご参照ください。

 

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病院と訪問看護リハビリの違いはあるか

病院と訪問看護でのリハビリは何が違うの?

 

リハビリを提供する場所の環境は違いますが、リハビリをする内容は基本的に利用者さんや患者さんに合わせるために、大きく異なることはありません。

訪問看護のリハビリだからこれをしてはいけないなどもありません。

訪問看護の特徴も交えながら、私がこんな特徴の人はおすすめですと思うものを紹介します!

 

訪問看護に向いている理学療法士の特徴4つ

 

  1. 同じ環境が苦手
  2. 車の運転が好き
  3. 在宅生活に興味がある
  4. 幅広い症例に携わりたい

 

①同じ環境が苦手

病院や診療所でのリハビリは、ほとんどがリハビリ室で行います。

時にベッドサイドでも行いますが、同じ院内にいるのは変わりありません。

また一人の空間になることが少ない為、窮屈な気持ちにもなります。

晴れた日「外に出たいなぁ」とか「外の空気を吸いたいなぁ」など思ったことありませんか?

訪問であれば必ず外に出るため、そう思った人はおすすめかもしれません。

 

②車の運転が好き

訪問看護での移動手段は都会ではない限り、ほとんどが車だと思います。

田舎になれば移動距離も長い為、運転時間も長くなります。

しかし、運転好きの方では運転時間が長くても、きれいな景色を見て運転するのも訪問の合間に軽いリフレッシュができます。

さらに移動に慣れてくると裏道なども覚え、道に詳しくなります。

また、行きたかった店や知らないおいしそうな店を知ることもできるかも。

このように毎日運転しているので、プライベートに役立つようなメリットもあります。

反対に運転したくない、できない方は移動が自転車などのステーションもあるかもしれませんので、「訪問看護に向いていない」と思わず、是非探してみてください!

 

③在宅生活に深く興味がある

訪問看護のリハビリのメリットを以下に示します。

 

訪問看護のリハビリのメリット
  • 実際の生活環境でのADL練習
  • 継続した在宅生活の評価

 

訪問看護でのリハビリは本人の生活環境でリハビリが行え、これは訪問の醍醐味といっても過言ではありまんせん。

病院では寝室からトイレまでの距離、上がり框の段差高など分かる範囲で情報収集を行います。

しかし、具体的な数値、障害物、家具の位置など詳細な環境まで把握することは難しいです。

手すりの代用できる物があるのかなど、その環境がどういう活かせる物があるか本人や家族には分かりにくいと思います。

また、動線上に引っ掛かりやすい物がある、滑りやすい所に踏み台があるなどリスク管理もしないといけませんが、これも本人や家族だけでは把握できないことがあります。

やはり実際の生活環境で練習ができるため、目標の達成が認識しやすくなりますね。

もちろん病院では家屋調査があり、自宅に行って環境設定やサービス導入を行う機会があります。

しかし、一回の自宅訪問で評価し行うので、「あれで良かったのか」その後が気にかかるところです。

訪問看護では継続した在宅生活の中で評価し、環境を変更することが可能です。

新たな移動手段や部屋のベッド位置環境など、在宅生活を送ることで分かることもあります。

これらの訪問看護のリハビリのメリットを経験したい方は、訪問看護でのリハビリにきっと向いていると思います。

 

④幅広い症例に携わりたい

訪問看護での対象者は小児から高齢者、疾患も幅広く関わることがあります。

病院では地域性や在籍している医師にもよりますが、勤めているところによって偏ることが多いと思います。

訪問看護でももちろん病院と同じように近隣の医師にもよって偏りはあると思いますが、幅広い疾患には関わると思います。

 

引用)公益財団法人日本訪問看護財団 訪問看護の現状とこれから2022年版 Ⅰー06.より

 

また、病院と同じで年齢的に高齢者は多いですが、小児のケースも受けている所もあります。

このように色んな症例を経験したい方は、訪問看護で多くの経験を積むことができると思います。

幅広い症例に携わりたいジェネラリストになりたい方は訪問看護おすすめです!

 

まとめ

 

私は訪問看護に携わるまで今回のような紹介した内容であることは全く知りませんでした。

また、訪問リハビリと訪問看護で微妙に制度などが違うことも知りませんでした。

病院で色々な経験をすることができましたが、訪問看護ではまた違った経験をすることができ、いい刺激を受けています。

今回紹介した内容に当てはまる理学療法士の方は、是非訪問看護に携わってください!

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ABOUT US
稲葉 長彦理学療法士
石川県在住/PT/介護士として8年経験し、PTを目指し夜間学校に通い資格取得。千葉県の総合病院病棟で2年、診療所にて7年(整形外科外来)を経験。現在は訪問看護ステーションに勤務し、田舎での地域医療に貢献出来るよう 訪問でのリハビリを勉強中。