このような悩みを解決できる記事です。
新規の利用者さんを募っていても、訪問看護ステーションの状況やサービスの質が知られていなければ、依頼はなかなかきません。
そのため、新規のご依頼をいただくためには、自事業所の強みや空き状況などを広くアピールすることが極めて重要です。
そこで今回は、訪問看護ステーションの所長である筆者が集客方法を紹介していきます。
- 2019年4月看護師3名、理学療法士1名で300件/月ほどの規模で訪問看護を実施
- 2022年にはサテライト事業所込みで、看護師8名、リハビリスタッフ10名で1800件/月を達成
- 2023年3月末で2000件を目標に進めている
この記事を読んでわかることは以下のとおりです。
ぜひ最後まで目を通していただき、集客の参考にしてください!
目次
訪問看護における集客のコツ4選
訪問看護における集客のコツは、以下の4つです。
- スタッフ個々の強みを前面に押し出す
- チラシを作成し空き状況を伝える
- 書類は手渡しを心がける
- ケアマネジャーへの締めの一言を大切にする
それぞれ見ていきましょう。
スタッフ個々の強みを前面に押し出す
まずは、訪問看護ステーションのスタッフ個々の強みを前面に押し出しましょう。
どういった部分に強みがあるのかを伝えないと、ご依頼者もあなたの事業所を選ぶ理由がわからないからですね。
具体的には、「どのような職種が在籍しているか」に加え、プラスαになる経歴や資格をもっていることをアピールしましょう。
当訪問看護ステーションを例にあげると、以下のようになります。
- 管理者(保健師・精神訪問看護研修修了・認知症ケア指導士)
- 看護師2名(認定看護師1名・3学会合同呼吸療法認定士1名)
- 理学療法士1名(認定理学療法士1名)
強みとなる経歴や資格を見せておくと、職種のみを紹介するよりも、専門性が高そうに見えませんか?
そのうえで、以下のように伝えましょう。
このように強みを前面にアピールしておけば、他の訪問看護ステーションと差別化でき、ご依頼をいただきやすくなりますよ。
チラシを作成し空き状況を伝える
続いて、訪問看護ステーションのチラシを作成して空き状況を伝えましょう。
せっかくご相談いただいたにもかかわらず、空き状況の関係で日程が合わないと、お互いにとって損になってしまうからです。
チラシに空き状況を記載する場合は、月曜日~日曜日の午前・午後それぞれが、どの程度空いているか、一目でわかるようにしておきましょう。
以下を参考にしてください。
チラシは営業でお伺いする時に直接お渡ししたり、FAXでの照会の際に送付したりするとよいでしょう。
その際、前述したスタッフ個々の強みも一緒に載せておくと、より効果的です。
このように思う方もいるでしょう。
そんな方は、「無料デザインツールデザインAC」を使ってみるのはいかがでしょうか。
無料でセンスのいいテンプレートがたくさん使えます。
ぜひお試しください。
書類は手渡しを心がける
書類はできるだけ手渡しにすることもポイントです。
顔の見える関係を作り、笑顔で手渡しするだけで、印象がグッとよくなるからです。
多くの訪問看護ステーションは書類を郵送しているので、手渡しで差別化しましょう。
筆者の訪問看護ステーションでは、以下の書類は手渡しを心がけています。
- 訪問看護計画書
- 訪問看護報告書
- 訪問看護指示書依頼
手渡しにすれば、切手代の節約やケアマネジャーとのコミュニケーションの機会にもつながりますので、ぜひお試しください。
なお、ケアマネジャーと話す際は、以下の3点を実施しましょう。
- 利用者さんの近況を担当ケアマネジャーへ伝える
- 担当以外のケアマネジャーへご挨拶をする
- 空き状況のチラシをお渡しして「新規のご依頼お待ちしております」の一言を添える
事業所とスタッフを知っていただけるように、コツコツと取り組んでみてください。
ケアマネジャーへの締めの一言を大切にする
書類を渡しに伺った時や、担当者会議でお会いした時など、別れ際に締めの一言を伝えましょう。
この一言があるのとないのとでは、相手に残る印象が大きく変わるからです。
たとえば、以下3点のようにお伝えするとよいでしょう。
- 新しい看護スタッフが入職しましたので、新規のご依頼をお待ちしております。
- 認知症分野の研究をしていた理学療法士が入職しました。認知症の利用者さんにも専門的に対応できます。後日ご挨拶にお伺いさせてください。
- 当ステーションは、看護スタッフとリハビリスタッフの情報共有がしやすい職場ですので、難病や重度の方などにも対応できます。
自事業所の近況やトピックなどを知っていただき、頭の片隅にでもいいので、印象を残しておきましょう。
別れ際に伝える締めの一言は大切です。
まとめ
今回は、筆者の訪問看護ステーションで実際に行っている集客のコツを4つ紹介しました。
4つのコツをおさらいしてみましょう。
自事業所が地域で認知されるまでは何かと苦労が多く、集客が軌道に乗るのは楽な道のりではありません。
しかし紹介した集客のコツを実践していけば、徐々に利用者さんも増えていきます。
これから数年、数十年と生き残っていくためには、しっかりと集客し、利用者さんを確保することが大切です。
介護保険の改正に一喜一憂することもありますが、どのような状況になっても継続できる事業所を目指していきましょう。