このように考えている人に向けて、今回は精神科訪問看護に向いている人の特徴を5つ紹介させていただきます。
現在も精神科訪問看護として働いている経験をもとにお伝えします。
是非参考にしてくださいね。
目次
精神科訪問看護に向いている人の特徴5つ
長期的な視点で考え、根気強く利用者さんと関わることができる人
精神科訪問看護を利用している人は長い利用者さんで数年間訪問することになります。
かなり長期的になることが多いです。
精神疾患を抱えている利用者さんはすぐに根治が難しく、少しずつ症状が安定し、地域で生活できるようにサポートしていくのが大切です。
その間も精神症状が不安定になることや、看護師のとの関係性が悪化することもあります。
そのようなことを理解したうえで、長期的な視点で関わる必要性があり、看護師自身の根気強さが必要だとが考えます。
1人で物事を考え、判断するのが好きな人
訪問看護は基本1人で訪問します。
ですので、利用者さんの看護も基本的に自分の判断で行う必要があります。
急変時、または利用者さんの精神症状が悪化し攻撃性があった場合、どのように対応すれば良いのかは非常に判断が難しい場面があります。
病院であれば、疑問やわからないことがあれば、先輩ナースにすぐに相談、質問もできる環境にあると思います。
訪問看護では電話しても他の訪問スタッフは訪問先に出向いており、電話がつながらないということもしばしばあります。
1人で判断をする分、責任が重い仕事とも言えます。
ですが、慣れていない看護師の場合、先輩上司が配慮し、極力電話をとってくれることが多いです。
私自身の経験として、そこまで心配はしなくても大丈夫と考えます。
不安がある看護師は、入職前にその事業所はきちんと相談、連絡できる環境、教育体制が整っているのかを面接時に確認しておいた方がいいです。
些細な変化を喜びに変えることができる人
慢性期の利用者さんの場合だと特に、訪問していてもあまり変化が見られず、こちらが助言や提案をしても中々本人のモチベーションが上がらずに実行に移せないということは多々あります。
「なんで、全然してくれないんだろう」などと思い、悶々とすることもあります。
それでやりがいを感じれなくなったり、看護師の力不足を痛感し、退職に至るケースも聞いたことがあります。
ですが、長く訪問看護で訪問して少しずつ利用者さんとの信頼関係を築けていけば、「○○看護師さんが言うんであれば、してみようかな、、」というような事も実際にあります。
その時は今までの対応が間違いではなかったのかなと思い、やりがいに繋がります。
そのような少しの進歩、変化に喜びを感じることができる人は精神科訪問看護に向いていると考えます。
感情的にならず、冷静な人
利用者さんのなかには、看護師に上から目線で話をされるケースがあります。
または精神症状が悪化し、暴言を吐かれる人もいます。
ですが、看護師の立場上、常に冷静な対応が求められます。
病院の場合だと、看護師がもし感情的になってしまったとして、利用者さんの方から契約を切られるといったいったケースはありません。
訪問看護の場合は、「もう来ないでくれ」と言われると訪問できなくなります。
選択権は利用者さんにあるのです。
まずは、利用者さんの気持ちを落ち着いてもらうためにはどうすれば良いのかを考えてコミュニケーションを図るのが最善だと考えます。
人と話をするのが好きで、コミュニケーションをとるのが苦ではない人
精神科訪問看護の看護は利用者さんとのコミュニケーションが中心になります。
コミュニケーションを通して、利用者さんが今どのような状態なのかを把握し、看護計画を立てます。
ただ会話をするだけではなく、利用者さんの態度、しぐさ、表情なども観察し、今の心境、悩みがあるのかを察してケアをする必要があると考えます。
看護師のコミュニケーション1つで利用者さんの精神症状が安定するかどうかが変わるといっても過言ではないと思います。
まとめ
精神科訪問看護に向いている特徴5選
- 長期的な視点で考え、利用者さんと根気強く関わることができる人
- 1人で物事を考え、判断するのが好きな人
- 些細な変化に喜びを感じることができる人
- 感情的にならず、冷静な人
- 人と話をするのが好きで、コミュニケーションをとるのが苦ではない人
以上の5つを挙げさせていただきました。
精神科訪問看護は「心の病気」の利用者さんが地域で安定、安心して生活を送れるようなやサポート、手助けをする仕事です。
中には、高齢で合併症を併発する利用者さんもおり、身体面を診ることもとても重要になってきていると考えます。
精神科訪問看護に興味はあるけど、向いているか不安だなという看護師に参考になれば幸いです。
興味はあるけど、自分に向いているかわからないから教えてほしいな。