「訪問看護は休みづらい」
そう聞くと、これから訪問看護に従事したいと思うあなたは不安になりますよね。
現在訪問看護に従事していて休みづらいと感じているあなたも、休みやすくする方法があれば知りたいのではないでしょうか?
・訪問看護でも休みやすくする方法
結論から言うと、訪問看護ならではの休みづらい理由はあるけど、働くステーションと自身の在り方次第でしっかり休める!
訪問看護が休みづらいという不安やつらさを感じているあなたは、ぜひ最後まで読んで今後に生かしてみてくださいね。
ではさっそく解説します。
目次
訪問看護が休みづらい理由3選
訪問看護が休みづらい主な理由は以下の3つです。
・看護師の属人性の高さ
・スケジュール調整の難しさ
順番に解説します。
人員不足
人員不足は休みづらい大きな理由のひとつです。
看護師の休みに関わらず利用者さんは訪問を必要とし待っているので、代わりの看護師が休みの看護師の分まで訪問しなければならないからです。
訪問看護ステーションは、中小規模で最小限の人数で運営しているところも多いです。
人員不足があるステーションは休みづらいと言えます。
看護師の属人性の高さ
訪問看護では、看護師の属人性が高くなる傾向があります。
訪問看護の主な体制には以下があります。
・受け持ち制
チーム制の場合、ひとりの利用者さんを複数の看護師で受け持つので、その利用者さんに精通した看護師が複数います。
一方、受け持ち制の場合、その利用者さんに精通した看護師はひとりのみとなり、受け持ち看護師が休んだ時、代わりの看護師が行きにくいという状況が起こります。
受け持ち制を取り入れているステーションは多く、看護師の属人性が高くなると休みづらくなります。
スケジュール調整の難しさ
訪問看護では、決められた訪問スケジュールで利用者さん宅をまわります。
介護保険で介入している利用者さんの訪問日程は、ケアマネージャーが作成するサービス提供表に基づいて組まれます。
利用者さん各々にも訪問の日時は事前にアナウンスされています。
急きょ看護師が休んだ場合、他の看護師で訪問できるようスケジュール調整を行い、それを利用者さんやケアマネージャーにも連絡してご了承いただく必要があります。
関わるすべての人に了承を得るという点で休みづらいです。
訪問看護で休みやすくするためにできること3選
訪問看護で休みやすくするためにできることとしては以下の3つがあります。
・事前に申し送りを明記しておく
・お互い様精神を持つ
順番に解説します。
休みやすい体制があるステーションで働く
そもそも休みやすい体制や環境があるステーションで働くことが休みやすさに直結します。
人員の確保
前述したように、休みづらい要因のひとつは人員不足です。
余裕を持った人員確保ができているステーションは休みやすいです。
チーム制
これも前述した通りです。
チーム制を導入しているステーションは、受け持ち制の場合と比べて休みやすい傾向があります。
受け持ち制の場合でも、スタッフが休みやすいように工夫しているステーションもあるので確認できると安心です。
コミュニケーションの取りやすさ
上司やスタッフとコミュニケーションが取りやすい環境があると休みやすさにつながります。
急なお休みの時に発生する業務としては以下があります。
・利用者さんへの連絡
・必要時ケアマネージャーへの連絡
・代行看護師への申し送り
これらをスムーズに行うためには、上司やスタッフ間での円滑なコミュニケーションが必要不可欠です。
誰がどこまでやるか、いつやるか、どのようにやるか、円滑にコミュニケーションが取れるステーションだと休む方も動きやすいです。
逆に、しっかり指示をもらえないと「大丈夫かな」「何をどこまでやればいいかな」「自分が休むせいで手間も迷惑もかけてしまうな」など、もやもやしたまま休むことになります。
・チーム制か受け持ち制か
・コミュニケーションは取りやすい職場か
入職前にこれらを確認できるといいでしょう。
特に「子供が小さい」「介護がある」など、家庭の事情もあるあなたはしっかり確認してミスマッチを防げると安心ですよ。
事前に申し送りを明記しておく
事前に申し送りを明記しておくのも一案です。
急きょお休みする場合は、ゆっくり申し送りをする時間がありません。
予め申し送りを明記しておくと、いざという時に伝えることが最小限で済みます。
休むスタッフも、代わりに訪問するスタッフも、双方にとって気持ちのいい状況となります。
事前に明記しておく主な申し送りの内容としては以下がいいでしょう。
・既往歴
・医療管理の有無
(人工呼吸器や在宅酸素など)
・主治医
・家族構成
・主介護者
・家までの道順
(ナビで出ない場合など)
・入室方法
(玄関じゃなくベランダから入る家等もあります)
・駐車場
・注意点
・ケア内容
これらが書かれていると初見でも訪問しやすいです。
お互い様精神を持つ
お互い様精神を持つことも大事です。
お休みをもらうことは、自分も他のスタッフも誰にでもあります。
困った時はお互い様の精神で、スタッフ皆が助け合えるステーションは休みやすいです。
自らも他のスタッフが休んだ時に対応できるよう、普段から受け持ち以外の利用者さんの情報にもアンテナを張ったり、隙間時間に記録を読んでみるなどできたらいいでしょう。
同行訪問の機会があれば、代わりに行ける心づもりでケアを学べるといいですね。
訪問看護でも休める!できることから始めよう
訪問看護師も人間です。
休みがないと心身ともに疲弊してしまいます。
急な体調不良や家族の事情等があれば休まざるを得ないこともあります。
休む方も、働く方も、双方が協力し合いながら気持ちよくお休みを取れるといいですね。
そして、看護師の訪問を待ってくださっている利用者さんに不利益のないよう、できることをしっかりやっていきましょう!
・休みづらいと働きにくいんじゃ…
・休みづらい理由やどうしたら休みやすくなるのか教えてほしい!