精神科訪問看護で拒否がある人への関わり方のコツ4選

精神科訪問看護って拒否とか多いと聞くけど、どのように対応しているのかな？

利用者さんに拒否されたりしたら嫌だな、、

そのように感じている看護師も多いのではないでしょうか？ 

実際、精神科訪問看護で働いていれば、拒否されることもあります。 

ですが、そのような場面に遭遇しても落ち込む必要はありません。 

今回は、精神科訪問看護として働いている私が学んだか拒否がある人への関わり方を紹介させていただきます。 参考にしてくださいね。

 拒否があるってどのような利用者さん？？

上記に対応困難と書かせてもらいましたが、「自宅にあがらせてもらえない」「こちらの問いかけに一切反応、返事がない」場合も稀ではありますが起こります。 

このような場合、関係作っていくためにはかなりの時間を要するとものと考えます。 

利用者さんにとっても看護師のストレスがかなりか大きくなってしまいます。 

担当を外してもらい一旦距離を置くのが無難だと思います。 

対応可能な場合だと、こちらの対応次第で関係が良くなる可能性があると考えます。 

特に精神疾患を抱える利用者さんの場合、看護師のふとした態度で、受け入れが難しくなるケースも多々あるので、十分注意して関わる必要があります。 

精神科訪問看護で拒否がある人への関り方のコツ４選

精神症状を把握する

看護師に拒否がある場合も2通りあると考えます。 

１つは、利用者さんの受け入れ態勢がないケース、もう1つは精神症状が悪化しているケースです。 

 精神疾患を抱える利用者さんの場合、症状が悪化し幻聴や妄想などが現れてくると攻撃性が出て、対応拒否になる可能性もあります。 

この場合は、看護者が話しかけても聞き入れてくれないこともあります。 

ですので、まず今の状況を把握するところから入ります。 

1. 服薬は規則的にできており、飲み忘れがないか？ 
2. 部屋が散乱していないか？ 
3. 夜間は寝れているのか？ 
4. どのような幻聴や妄想があるのか？ 

上記の内容を把握して、精神症状をアセスメントする必要があります。 

本人の興味、関心ごとを聞き、実際に一緒にやってみる

本人の好きな事を一緒に行うことも有効だと考えます。 利用者さんも好きなことなので、不快な思いもしないはずです。 

私の経験談では、あまり受け入れが悪く、訪問時もかなりそっけない対応をされる利用者さんがいました。 

中々話も聞き出せず、どうしたものか？と悩む日々でした。 

その利用者さんはアプリゲーム、将棋が好きということはなんとか聞き出すことができました。 

それを一緒にやりましょう！と声かけをし、訪問時はゲームと将棋を定期的にするようになりました。

訪問の時に何をしているんだと思うかも知れないですが、まずは関係性を作っていかなければ、利用者さんの目標や、考えを知ることが出来ません。 

しばらく続けていると、利用者さんも笑顔も増え、「もう帰るんですか？」と言ってくれるようになりました。 

些細なことでも利用者さんとのきっかけを見つけて、そこから話を広げると少しずつでも心を開いてくれる可能性があると考えます 。

警戒心を解く

利用者さんは「自分は病気ではない、看護なんて必要じゃないんだ！ 」と考えている人もいます。 

利用者さんの中には、訪問看護がきて何をされるんだろうと不安に思う人だっています。 

まずは訪問看護は「危ない人ではなく、何か困りごと、思いなどを聞く相談役みたいなものですよ。」と伝えます。

または、訪問の時は看護師という立場をあまり言わず、なんか気さくな人という立ち位置で関わっていたりします。 

すると利用者さんも徐々に警戒心を解いて、色々と悩み事などを話してくださる場合もあります 。

自分から心を開く 

利用者さんの警戒心が強く、拒否傾向な場合、看護師の方から歩みより心を開くのも1つの方法です。 

「あなたに興味、関心がありますよ。」とアピールするのです。 

相手の様子を見ながらになりますが、自己紹介など自分の話をしても良いと思います。 

相手は写し鏡なので、自分が警戒し緊張しているのは利用者さんに伝わるケースが多いです。

そうなると利用者さんも余計に緊張し受け入れが悪くなります。 

まずは自分の方から心を、開いて接してみても良いのかもしれません。 

まとめ

今回は精神科訪問看護で拒否がある人への関わり方４選を紹介させてもらいました。 

1. 精神症状を把握する 
2. 実際に一緒にやってみる 
3. 警戒心を解く 
4. 自分から心を開く 

私の経験からこの4つがうまくいきました。

ですが、これが正しいのか、正しくないのかは、人それぞれ違います。 

ただ、1つ言えることは、利用者の対応が悪くても諦めずに関われば、利用者さんにも伝わり、関係性が良くなるケースもあるということです。

利用者さんの対応に困っている人の参考になれば嬉しいです。