食事療法⑫ ~糖尿病腎症~ part4

 

Ns藤井

みなさん、こんにちは!看護師の藤井美幸です。

今回は食事療法の12回目となります。

「糖尿病腎症part4 塩分制限」についてお話したいと思います。

 

はじめに

糖尿病腎症の患者さんで、高血圧がある場合、塩分制限が必要となってきます。

塩分摂取量は、以下の数値を目標とします。

 

1日6g

 

 

Ns藤井
それでは、高血圧になると減塩が必要な理由を説明します。

 

塩分制限が必要な理由

塩分に含まれるナトリウムを摂り過ぎてしまうと、身体はナトリウム濃度を薄めようと、大量の水分を身体に取り込みます。

 

 

そうすると、身体の水分量が増え、心臓に負担がかかってしまいます。

結果として、血圧上昇を招きます。

 

 

そのため、高血圧の食事療法の中心となるのは、「減塩」となります。

 

 

減塩と聞くと、どんな食事を想像しますか?

美味しくないとか、病院食といったイメージを持たれると思います。

しかしながら、ちょっとした工夫でおいしい減塩料理に変えることもできます。

 

Ns藤井
では、簡単に1日6gを達成できるコツをご紹介します。

 

「食べ方」のひと工夫

 

減塩のための「食べ方」の工夫を5つ紹介します。

 

お味噌汁は1日1杯、具だくさん

お味噌汁には、1杯約1.5gの塩分が含まれています。

具だくさんにすることで、汁が半分となり、約0.7gにすることができます。

 

 

ラーメンの汁は残す

ラーメンには、1杯約6gの塩分が含まれています。

ラーメンを食べてしまうと、これだけで1日の塩分摂取量となってしまいます。

ただし、汁も含めて塩分6gです。

そのため、ラーメンを食べる時は汁を残すことで、塩分を半分ぐらいまで減らすことができます。

 

 

漬物・佃煮は少量で

梅干し1個で約2.2g、たくあん6切れで約2.6g、昆布の佃煮で約1.5gの塩分が含まれています。

1日6gとすると、漬物盛り合わせなどを食べたら、すぐに達してしまうことになります。

 

 

たれ類はかけずにつけて食べる

しょう油やケチャップ、ソースなどは、ジャーとかけるのではなく、少しだけつけて食べるようにします。

 

 

加工品をさける

加工食品には、塩分がたくさん使用されています。

具体的には、ロースハム2枚で約1g、ウィンナー3本で約1g、焼き豚3枚で約0.7gの塩分が含まれています。

 

 

Ns藤井
実は我が家では、約2年にわたって減塩生活をしています。

色々と思考錯誤をしながら減塩を行い、実際にどうなったかを結果を踏まえてご紹介したいと思います。

 

藤井家の減塩生活

減塩生活をするきっかけとなったのは、夫の高血圧です。

以下に、健診結果をお示しします。

 

 

では、次に結果をお示しします。

 

 

約1年で、体重が82.0㎏から71.4㎏へ減量しました。

血圧は平均で最高血圧120mmHg、最低血圧80mmHg程度で安定しています。

最高血圧160台となった時は、降圧剤を内服していましたが、現在は中止することができています。

加えて、もう一つ減塩したことで得られた効果があります。

 

 

夫は糖尿病予備軍でした。

2年前のHbA1cは5.9でした。

現在は、HbA1cは4.9となり、糖尿病予備軍から卒業することができました。

 

Ns藤井
それでは、具体的に何から減塩を始めたかを説明します。

 

「食べ方」ひと工夫

具だくさんお味噌汁から始めました。

しかも、具だくさんだけではなく、量も少なくして作りました。

ただ、少しやり過ぎてしまい、びっくりするほど味がなく美味しくなかったことを覚えています。

しかし、結果として美味しくなかったことが、今後の減塩生活において良い影響となりました。

それ以降、最初に作ったものより味があるため、美味しく食べてくれるようになったのです。

減塩生活も2年続いています。

 

 

Ns藤井
薄味に慣れるって難しいですよね。

実は人間の性質として、薄味に慣れる期間があるんです。

次に、そのことについて説明します。

 

薄味に慣れるまでの期間

舌には、「味蕾」という味を感じるセンサーがあります。

舌のブツブツしているところです。

ここで、塩味や旨味などの味を感知しています。

味蕾は、10日から1か月で再生されるとされています。

 

 

そのため、とにかくまずは10日間、薄味をやってみてください。

少しずつ味蕾が再生されてきて、1か月後には薄味に慣れてきていると思います。

 

とにかくやってみる!

Ns藤井
筆者は、「とにかくやってみる!」と繰り返しお伝えしています。

その理由をお話したいと思います。

 

健康診断で、血糖や腎機能を指摘されたとします。

しかし、基準値の範囲内であれば、今までの生活習慣を大きく変えることは、難しいのが現状です。

 

 

ですが、病状が進行した患者さんが言うことは、以下のような後悔の声がほとんどです。

 

 

Ns藤井
人生100年のうちのたった1か月です。

減塩をして薄味に慣れれば、病気の進行を予防でき、健康でいきいきと過ごすことができますよ。

とにかくやってみましょう!

 

 

まとめ

  • 「食べ方の」ひと工夫は、①お味噌汁は1日1杯具だくさん、②ラーメンの汁は残す、③漬物・佃煮は少量で、④たれ類はかけずにつける、⑤加工品をさける
  • 舌には「味蕾」という味のセンサーがあり、味に慣れるには10日から1か月程度かかる
  • まずはとにかくやってみる

 

Ns藤井

以上、「糖尿病腎症part4 塩分制限 」についてでした。

ありがとうございました。

ぜひ、動画の方もご覧ください。

 

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