
目次
はじめに
糖尿病腎症の患者さんで、高血圧がある場合、塩分制限が必要となってきます。
塩分摂取量は、以下の数値を目標とします。

塩分制限が必要な理由
塩分に含まれるナトリウムを摂り過ぎてしまうと、身体はナトリウム濃度を薄めようと、大量の水分を身体に取り込みます。
そうすると、身体の水分量が増え、心臓に負担がかかってしまいます。
結果として、血圧上昇を招きます。
そのため、高血圧の食事療法の中心となるのは、「減塩」となります。
減塩と聞くと、どんな食事を想像しますか?
美味しくないとか、病院食といったイメージを持たれると思います。
しかしながら、ちょっとした工夫でおいしい減塩料理に変えることもできます。

「食べ方」のひと工夫
減塩のための「食べ方」の工夫を5つ紹介します。
お味噌汁は1日1杯、具だくさん
お味噌汁には、1杯約1.5gの塩分が含まれています。
具だくさんにすることで、汁が半分となり、約0.7gにすることができます。
ラーメンの汁は残す
ラーメンには、1杯約6gの塩分が含まれています。
ラーメンを食べてしまうと、これだけで1日の塩分摂取量となってしまいます。
ただし、汁も含めて塩分6gです。
そのため、ラーメンを食べる時は汁を残すことで、塩分を半分ぐらいまで減らすことができます。
漬物・佃煮は少量で
梅干し1個で約2.2g、たくあん6切れで約2.6g、昆布の佃煮で約1.5gの塩分が含まれています。
1日6gとすると、漬物盛り合わせなどを食べたら、すぐに達してしまうことになります。
たれ類はかけずにつけて食べる
しょう油やケチャップ、ソースなどは、ジャーとかけるのではなく、少しだけつけて食べるようにします。
加工品をさける
加工食品には、塩分がたくさん使用されています。
具体的には、ロースハム2枚で約1g、ウィンナー3本で約1g、焼き豚3枚で約0.7gの塩分が含まれています。

色々と思考錯誤をしながら減塩を行い、実際にどうなったかを結果を踏まえてご紹介したいと思います。
藤井家の減塩生活
減塩生活をするきっかけとなったのは、夫の高血圧です。
以下に、健診結果をお示しします。
では、次に結果をお示しします。
約1年で、体重が82.0㎏から71.4㎏へ減量しました。
血圧は平均で最高血圧120mmHg、最低血圧80mmHg程度で安定しています。
最高血圧160台となった時は、降圧剤を内服していましたが、現在は中止することができています。
加えて、もう一つ減塩したことで得られた効果があります。
夫は糖尿病予備軍でした。
2年前のHbA1cは5.9でした。
現在は、HbA1cは4.9となり、糖尿病予備軍から卒業することができました。

「食べ方」ひと工夫
具だくさんお味噌汁から始めました。
しかも、具だくさんだけではなく、量も少なくして作りました。
ただ、少しやり過ぎてしまい、びっくりするほど味がなく美味しくなかったことを覚えています。
しかし、結果として美味しくなかったことが、今後の減塩生活において良い影響となりました。
それ以降、最初に作ったものより味があるため、美味しく食べてくれるようになったのです。
減塩生活も2年続いています。

実は人間の性質として、薄味に慣れる期間があるんです。
次に、そのことについて説明します。
薄味に慣れるまでの期間
舌には、「味蕾」という味を感じるセンサーがあります。
舌のブツブツしているところです。
ここで、塩味や旨味などの味を感知しています。
味蕾は、10日から1か月で再生されるとされています。
そのため、とにかくまずは10日間、薄味をやってみてください。
少しずつ味蕾が再生されてきて、1か月後には薄味に慣れてきていると思います。
とにかくやってみる!

その理由をお話したいと思います。
健康診断で、血糖や腎機能を指摘されたとします。
しかし、基準値の範囲内であれば、今までの生活習慣を大きく変えることは、難しいのが現状です。
ですが、病状が進行した患者さんが言うことは、以下のような後悔の声がほとんどです。

減塩をして薄味に慣れれば、病気の進行を予防でき、健康でいきいきと過ごすことができますよ。
とにかくやってみましょう!
まとめ
- 「食べ方の」ひと工夫は、①お味噌汁は1日1杯具だくさん、②ラーメンの汁は残す、③漬物・佃煮は少量で、④たれ類はかけずにつける、⑤加工品をさける
- 舌には「味蕾」という味のセンサーがあり、味に慣れるには10日から1か月程度かかる
- まずはとにかくやってみる

以上、「糖尿病腎症part4 塩分制限 」についてでした。
ありがとうございました。
ぜひ、動画の方もご覧ください。




















みなさん、こんにちは!看護師の藤井美幸です。
今回は食事療法の12回目となります。
「糖尿病腎症part4 塩分制限」についてお話したいと思います。