
目次
新型コロナウイルスワクチン
ワクチンの効果について
ワクチンの効果についての用語は、以下の3つに使い分けられます。
- 感染予防効果 ・・・感染を、防ぐ
- 発症予防効果 ・・・感染しても、発症を防ぐ
- 重症化予防効果・・・感染しても、発症しても、重症化を防ぐ
報道にもある、臨床試験で検証された95%という数字は、発症予防効果のことを指します。
さらに、mRNAワクチンは、重症予防効果も確認されています。(治験データ及びイスラエルでの検討等)
mRNAワクチンは、感染しても、発症しても、重症化を防ぐ効果がある
変異ウイルスにワクチンは効くか
報道されていた、イギリスでの変異ウイルスについての研究で、スパイクタンパク質のアミノ酸配列が8個変わっていることが、確認されました。
アミノ酸は、1,273個の配列で構成されており、その内のわずか8個のアミノ酸が変わっただけでは、大きく中和能が低下することはないと研究結果が得られています。

ウイルスは、大きく変異しなければ、ワクチンの効果に問題はない
ワクチン接種後について
ワクチン接種後、免疫のどのくらい持続するかについては、まだ明確になっていません。
そのため、ワクチン接種後も、基本的な感染対策は必要です。
ワクチンの副反応について
抗体依存性増強(ADE)とは?
ワクチンの副反応が生じる現象に、抗体依存性増強(ADE)というものがあります。
ウイルスの機能を失わさせる抗体ではない抗体(非中和抗体)
⇩
細胞に侵入
⇩
ウイルスの増殖や、炎症を引き起こす
⇩
強い病態(副反応)が生じる
抗体依存性増強は、デングワクチン(治験段階)でもSARSワクチン(動物実験段階)でも確認されました。
新型コロナウイルスワクチンでは、現在のところ抗体依存性増強は確認されていません。
アナフィラキシーの頻度
新型コロナウイルスワクチンでの、アナフィラキシーの頻度は、ファイザー社製ワクチン5.0人、モデルナ社製2.8人(対100万人)です。
インフルエンザワクチンとの比較では、約4倍の数値となっていますが、抗菌薬などとの比較では、明らかに少ない頻度となっています。
起こるかもしれない反応
ファイザーワクチンの第三相臨床試験から
軽度から中等度の以下の症状(2回目接種後の頻度)
- 接種部位の痛み・腫れ・赤み(8割)
- 発熱(14%)
- 頭痛(5割)
- 筋肉痛(4割)
- 寒気(3割)
1回目よりも2回目の接種で、年齢は55歳以下で接種後の反応が、起こりやすいと報告が上がっています。
これらは、他のワクチンでも見られる症状で、免疫を作る過程で生じます。摂取後3日以内(接取日含め)に症状が出始め、1~2日で消失することがほとんどです。
また、解熱鎮痛剤の使用は、可能です。
ワクチンについてのQ&A

ワクチンの効果と副反応について解説したところで、次はワクチンに対する様々な疑問に答えていきます。
抗原抗体検査に対しては、影響があります。
ワクチンを摂取すると、抗体が産生される。そのため抗原抗体検査は、ワクチンで抗体が付いたのか確認に用いることができる。
発熱した場合のために、摂取後1〜2日はできるだけ仕事を休めるようにしておくことが望ましいです。
他の訪問スタッフと、事前に話し合って、ワクチン接種日と勤務スケジュールを決められるといいですね。
ワクチン摂取ができる人や、控えた方がいい人は、どんな方ですか?
接種後の経過観察時間についても、参考になります。
アレルギー体質の方は、接種するかどうか医師と相談することが大切です。
ワクチン摂取により、不妊となりうる機序は考えられず、欧米のデータからも、そういった報告は全くありません。
妊婦の方が、コロナウイルスに感染した場合、重症化や早産やリスクが高い
このような状況を踏まえ、まずは妊婦ではなく、周囲の方に摂取を促すのがベスト
まとめ
- 新型コロナウイルスワクチンは、発症と重症化を防いでくれる
- ファイザー社製mRNAワクチンは有効性(約95%)も安全性も高い
- 発熱等の反応が起こることが予想されるが、過度な心配は不要
- アナフィラキシーは非常に稀で、しっかりと体制が整っている医療機関であれば、問題はない
- 小児に対する安全性は、現段階で未定(12歳以上の方に摂取し研究段階)

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今回のテーマは、「新型コロナウイルスワクチン後編」として、効果と副反応について中心に、解説していきます。よろしくお願いします。