「訪問看護が合わなかった」その理由は?現役訪問看護師が解説します

 

このような疑問を解決する記事です
  • 訪問看護に興味があるけど、「合う」「合わない」ってあるのかな?
  • 私はどうだろう…気になる。
  • 訪問看護が合わなかったという方がいれば、お話を聞いてみたい!

 

訪問看護に興味があっても、自分に「合う」のか心配に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

未経験の分野だと不安も大きいですよね。

訪問看護はとても魅力的な仕事です。

しかし、中には「合わなかった」と感じる方がおられるのも事実です。

当記事では、訪問看護が合わなかった理由を具体的にお伝えしていきたいと思います。

訪問看護に興味があるけど不安もあるというあなたは、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

ではさっそく解説します。

 

訪問看護が合わなかったと感じる理由3つ

 

訪問看護が合わなかったと感じる理由としては、主に以下の3つが挙げられるでしょう。

 

  • 一人で訪問する大変さ
  • 学ぶことの多さ
  • 体力的なきつさ

 

順番に解説します。

 

一人で訪問する大変さ

訪問看護には一人で訪問する大変さがあります。

これまで病棟などで働いてきた方は、最初特にそう感じるのではないかと思います。

自分一人で利用者さんのご自宅に訪問し、状況に応じた対応を実施するのは簡単なことではありません。

訪問看護の対象者は、赤ちゃんからお年寄りまですべての年齢の方です。

また、抱える疾患や障害も一人ひとり違います。

「在宅」という場ならではの知識が必要なこともあります。

 

このような大変さが…
  • 対象者がおのおの必要としている看護を自分一人で的確に提供しなければならない
  • 病棟などと違い、先輩や同僚にすぐに相談したり、手を貸してもらえる環境ではない
  • イレギュラーなできごとにも一人で対応しなければならない

 

困ったときは管理者や他のスタッフに電話やICTツールなどを用いて相談をすることはできます。

必ずしも自分一人で何もかも対応しなければならないというわけではありません。

しかし、基本的には一人で訪問しているため自身での対応になります。

上記のような大変さにプレッシャーや怖さを感じる方もいらっしゃいます。

プレッシャーや怖さは経験を積むことで乗り越えていけるものと思いますが、乗り越える前に「自分には合わなかった」と身を引いてしまう場合があります。

 

学ぶことの多さ

訪問看護には、学ぶことが多いという特徴もあります。

 

例えば…
  • 知らない疾患
  • 扱ったことのない医療機器
  • 小児看護
  • 精神看護
  • 介護保険や介護サービスについて
  • 医療保険について など

 

わからないことはその都度学んでいく必要があります。

わからないことをそのままにしていては、一人で訪問に行った時、自分も利用者さんも困ってしまいます。

もちろん訪問看護以外の現場でも、勉強や自己研鑽は続けていくものだと思います。

しかし、訪問看護の場合はその範囲が広いため、「学ぶことが多すぎて難しい」「自分には合わない」と感じてしまう場合があるのだと思います。

 

体力的なきつさ

訪問看護には体力的なきつさもあります。

 

なぜ体力的にきつい?
  • 一人でケアをする
  • 天候に左右される(暑い夏や寒い冬、台風、大雨など)
  • 移動がある(車や自転車)
  • オンコール など

 

前述したように、訪問看護は一人で利用者さんのご自宅に伺うため、その場でのケアは基本的に一人で行います。

寝たきりの方やケアの多い方などは、非常に体力を使います。

また、利用者さんのご自宅までの移動があるため、夏は暑く、冬は寒いというきつさがあります。

台風や大雨の中の移動もとても大変です。

車の運転で腰が痛くなったり、自転車移動では移動だけで体力を奪われるといったこともあります。

訪問看護では「オンコール業務」をすることもありますが、オンコール対応をする頻度が多いと疲弊しやすい懸念もあります。

このように体力を必要とする場面が多い訪問看護ゆえに「体がもたない」「自分には合わなかった」と感じてしまうこともあります。

 

 

訪問看護師として働き続ける理由

 

「合わなかった」と思う方もいらっしゃる訪問看護ですが、逆に「訪問看護が楽しい」「ずっと続けていきたい」と思う看護師もたくさんいます。

筆者もその一人です。

訪問看護師として働き続けたいと思う理由として大きいのは以下ではないかと思います。

 

大きなやりがい

 

訪問看護は非常にやりがいのある仕事です。

病気や障害を抱えながらも、住み慣れた自宅で過ごしていきたいと願う利用者さんは多いです。

 

厚生労働省からも…

「可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進していく」

 

上記のように、地域包括ケアシステムが推進されています(参考:厚生労働省 地域包括ケアシステム)。

 

「病気で治療を必要とする患者さん」に対する看護だけではなく、病気も含め「生き方」を支える看護にやりがいを感じる

 

そう思えるあなたは、きっと訪問看護師に向いています。

最初は大変なこともあるかもしれませんが、必ず看護師としても人としても大きく成長し、「合わなかった」と思うことなく、やりがいを感じながら訪問看護を続けていけるのではないかと思います。

 

 

まずは一歩!訪問看護を始めてみませんか?

 

訪問看護が合わなかったという具体的理由について解説してきましたが、合わせて訪問看護のやりがいについても解説させていただきました。

筆者は訪問看護をやって本当に良かったと思っていますし、これからも続けていきたいと思っています。

利用者さんの笑顔や感謝の言葉に大きな幸せややりがいを感じます。

心震える場面もたくさんあります。

訪問看護が気になるあなたは、ぜひ一歩踏み出してみてほしいです。

一緒に頑張れる仲間が増えるととても嬉しく思います!

 

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ABOUT US
シュガー看護師/ライター
看護師|総合病院で9年勤務後訪問看護の道へ。訪問看護師歴は11年目。2児の母でもあり現在は訪問看護パート勤務で仕事も家庭も奮闘している。隙間時間を活用し訪問看護転職を応援する「ママさん訪問看護師のブログ」を運営中。最近ハマっている食べ物はそば。