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運動療法について
2型糖尿病の治療は、「食事療法」、「運動療法」の2つが基本となっています。
この2つを土台として、上手くいかない場合は「薬物療法」を追加していきます。

なんとなく運動が身体に良いことは分かっていても、実際にはどうなんでしょうか?
運動療法の効果
日本糖尿病学会が示す、運動療法の8つの効果は以下となります。
- 血糖値が下がる
- インスリン抵抗性が改善する
- 減量効果がある
- 骨粗鬆症の予防に有効
- 高血圧や脂質異常症が改善する
- 心肺機能の向上
- 運動能力の向上
- QOLの向上
①血糖値が下がる
運動の急性効果として、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進され、血糖値が下がります。
運動療法を行うことで、薬剤に頼ることなく生活できるようになります。
②インスリン抵抗性が改善する
運動の慢性効果として、インスリン抵抗性が改善します。
インスリンの効きが良くなることで、血糖値を下げることにもつながっていきます。
③減量効果がある
エネルギー摂取量と消費量のバランスが改善されるため、減量効果があります。
④骨粗鬆症の予防に有効
加齢や運動不足による、筋萎縮や骨粗鬆症の予防に有効です。
特に女性は、閉経後に骨粗鬆症となりやすいため、予防が重要となってきます。
⑤高血圧や脂質異常症が改善する
糖尿病は、気づかないうちに血管が障害され、動脈硬化が進行します。
そのままでは心疾患や脳血管障害を発症し、命に関わることがあるため、予防していく必要があります。
⑥心肺機能の向上
加齢に伴い、心肺機能の低下が起こります。
運動をすることで、心肺機能の向上を図ることができます。
⑦運動能力の向上
筋力や体力が増加すると、転倒予防にもつながっていきます。
⑧QOLの向上
ストレスの発散やリラクゼーション効果があり、日常生活におけるQOL(Quality of life;生活の質)の向上を図ることができます。
うつや不安などの改善にも効果があるといわれています。

こんなに効果があるなら、「運動してみよう!」「歩いてみよう!」、そう思いませんか?
運動の種類
運動には、有酸素運動とレジスタンス運動があります。
有酸素運動は、歩行・ジョギング・水泳などの全身運動です。
レジスタンス運動は、ダンベル・スクワット・マシントレーニングなど、筋肉に負荷をかける動きを繰り返す運動です。
膝にかかる負担が少なく、肥満の糖尿病患者さんに安全かつ有効とされています。
「歩く」をオススメする理由
糖質や脂肪の効率的な燃焼のためには、20分以上の持続が望ましいとされています。

ちょっとハードルが高いなと感じる人もいるかと思います。
でも簡単に運動できる方法があるんです。
そう、「歩く」ことです。
「歩く」をオススメするポイントを3つ紹介します。
①血糖値が下がる
歩くだけで血糖値が下がります。
ハーバード大学の研究によると、走った人と同様の効果(高血圧・高コレステロール・糖尿病のリスク減少)が認められたとされています。
②手軽に始められる
特別な道具や訓練は必要なく、朝・昼・夜いつでも、どこでも行うことができます。
また、どんな年齢の人でも、無理せず自分のペースで行うことができます。
30分連続して歩いても、10分を3回に分けて歩いても、効果は同じといわれています。
③ストレス解消になる
歩くことは気分を明るくする作用があり、ストレス解消に役立ちます。
多くの研究で、歩くことでうつ症状が軽減することが分かっています。
幸せホルモンである、エンドルフィンの分泌も高まります。
まとめ
- 2型糖尿病の治療は、食事療法と運動療法の2つが基本となります。
- 運動療法には、8つの効果があります。
- 手軽に始められる運動として、「歩く」ことがオススメです。
以上、「糖尿病と運動療法」についてのお話でした。
次回は、「輸液の種類と特徴」についてお話したいと思います。
ありがとうございました。
ぜひ、動画の方もご覧ください。[/voice]




















みなさん、こんにちは!看護師の藤井美幸です。
第3回目は、「糖尿病と運動療法」についてお話したいと思います。
「運動は苦手」、「忙しくて時間がない」といった理由から、運動ができていない人いませんでしょうか?
運動をしないまま放っておくと、命に関わることもあります。
手軽に誰でも簡単にできる運動があったら、やってみたいと思いませんか?
オススメは「歩く」ことです。