【糖尿病の基本③】糖尿病と運動療法

Ns藤井

みなさん、こんにちは!看護師の藤井美幸です。

第3回目は、「糖尿病と運動療法」についてお話したいと思います。

「運動は苦手」、「忙しくて時間がない」といった理由から、運動ができていない人いませんでしょうか?

運動をしないまま放っておくと、命に関わることもあります。

手軽に誰でも簡単にできる運動があったら、やってみたいと思いませんか?

オススメは「歩く」ことです。

運動療法について

2型糖尿病の治療は、「食事療法」運動療法の2つが基本となっています。

 

 

この2つを土台として、上手くいかない場合は薬物療法を追加していきます。

 

Ns藤井

なんとなく運動が身体に良いことは分かっていても、実際にはどうなんでしょうか?

 

運動療法の効果

日本糖尿病学会が示す、運動療法の8つの効果は以下となります。

 

運動療法の8つの効果
  1. 血糖値が下がる
  2. インスリン抵抗性が改善する
  3. 減量効果がある
  4. 骨粗鬆症の予防に有効
  5. 高血圧や脂質異常症が改善する
  6. 心肺機能の向上
  7. 運動能力の向上
  8. QOLの向上

 

①血糖値が下がる

運動の急性効果として、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進され、血糖値が下がります。

運動療法を行うことで、薬剤に頼ることなく生活できるようになります。

 

②インスリン抵抗性が改善する

運動の慢性効果として、インスリン抵抗性が改善します。

インスリンの効きが良くなることで、血糖値を下げることにもつながっていきます。

 

③減量効果がある

エネルギー摂取量と消費量のバランスが改善されるため、減量効果があります。

 

④骨粗鬆症の予防に有効

加齢や運動不足による、筋萎縮や骨粗鬆症の予防に有効です。

特に女性は、閉経後に骨粗鬆症となりやすいため、予防が重要となってきます。

 

⑤高血圧や脂質異常症が改善する

糖尿病は、気づかないうちに血管が障害され、動脈硬化が進行します。

そのままでは心疾患や脳血管障害を発症し、命に関わることがあるため、予防していく必要があります。

 

⑥心肺機能の向上

加齢に伴い、心肺機能の低下が起こります。

運動をすることで、心肺機能の向上を図ることができます。

 

⑦運動能力の向上

筋力や体力が増加すると、転倒予防にもつながっていきます。

 

⑧QOLの向上

ストレスの発散やリラクゼーション効果があり、日常生活におけるQOL(Quality of life;生活の質)の向上を図ることができます。

うつや不安などの改善にも効果があるといわれています。

 

Ns藤井

こんなに効果があるなら、「運動してみよう!」「歩いてみよう!」、そう思いませんか?

 

運動の種類

運動には、有酸素運動レジスタンス運動があります。

 

 

有酸素運動は、歩行・ジョギング・水泳などの全身運動です。

レジスタンス運動は、ダンベル・スクワット・マシントレーニングなど、筋肉に負荷をかける動きを繰り返す運動です。

 

水中散歩は、有酸素運動とレジスタンス運動がミックスされた運動です。

膝にかかる負担が少なく、肥満の糖尿病患者さんに安全かつ有効とされています。

 

「歩く」をオススメする理由

糖質や脂肪の効率的な燃焼のためには、20分以上の持続が望ましいとされています。

 

Ns藤井

ちょっとハードルが高いなと感じる人もいるかと思います。

でも簡単に運動できる方法があるんです。

そう、「歩く」ことです。

 

「歩く」をオススメするポイントを3つ紹介します。

 

①血糖値が下がる

歩くだけで血糖値が下がります。

ハーバード大学の研究によると、走った人と同様の効果(高血圧・高コレステロール・糖尿病のリスク減少)が認められたとされています。

 

②手軽に始められる

特別な道具や訓練は必要なく、朝・昼・夜いつでも、どこでも行うことができます。

また、どんな年齢の人でも、無理せず自分のペースで行うことができます。

30分連続して歩いても、10分を3回に分けて歩いても、効果は同じといわれています。

 

③ストレス解消になる

歩くことは気分を明るくする作用があり、ストレス解消に役立ちます。

多くの研究で、歩くことでうつ症状が軽減することが分かっています。

幸せホルモンである、エンドルフィンの分泌も高まります。

 

まとめ

  1. 2型糖尿病の治療は、食事療法と運動療法の2つが基本となります。
  2. 運動療法には、8つの効果があります。
  3. 手軽に始められる運動として、「歩く」ことがオススメです。

 

以上、「糖尿病と運動療法」についてのお話でした。

次回は、「輸液の種類と特徴」についてお話したいと思います。

ありがとうございました。

ぜひ、動画の方もご覧ください。[/voice]

 

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