訪問看護は、看護師自ら利用者さん宅へ伺って看護を行うため、必ず車や自転車による移動があります。
そんな悩みを抱えている方は多いと思います。
当記事では、訪問看護での日焼け対策とおすすめグッズを紹介していきます!
ぜひ参考にしていただき、万全の対策を講じて日焼けを回避していきましょう。
ではさっそく解説します。
目次
油断禁物!日焼けをすることのデメリットは?
そもそも日焼けをすることのデメリットにはどのようなことがあるのでしょうか?
日焼けをする主なデメリットは以下の4つです。
- 肌の色が変わってしまう
- 肌老化の原因となる
- 皮膚がんの原因となる
- 目にも影響がある
順番に解説します。
肌の色が変わってしまう
日焼けをすると肌の色が変わります。
赤くなったり黒くなったりという変化がありますが、それらを「サンバーン」「サンタン」と言います。
日本語の「日焼け」という言葉は紫外線により皮膚が赤くなる「サンバーン」と、その後黒くなる「サンタン」を含めて使われていますが、サンバーンは紫外線による皮膚のヤケド、サンタンはその結果おこるメラニン増加です。
見た目上の変化はマイナスに感じる方も多く、デメリットと言えるでしょう。
肌老化の原因となる
日焼けは肌老化の原因にもなります。
紫外線を浴び続けると、皮膚の真皮層にあるハリを保つ役割をしているコラーゲンやエラスチンなどに影響を与えます。
慢性障害として光老化が起こり、「色素斑(シミ)」や「しわ」「たるみ」として、歳をとってから現れてきます。
肌老化は大きなデメリットのひとつです。
皮膚がんの原因となる
日焼けは、皮膚がんの原因にもなる可能性があります。
皮膚ガンのすべてが紫外線によって起こるわけではありませんが、顔や手の甲など長年にわたり日光を浴び続けた場所に出るガンとして日光角化症、有棘細胞癌、基底細胞ガン、メラノーマがあります。
命にも関わることであり、大きなデメリットと言えるでしょう。
目にも影響がある
日焼けは、目にも影響を及ぼす可能性がります。
紫外線の中でも波長の短いB波は、眼にも多大な影響を及ぼします。
代表的な急性障害は、「紫外線角膜炎(雪眼炎)」で、山や海のレジャーで多く、眼の日焼けのような状態です。
結膜充血や異物感が生じますが、多くは48時間程度で回復します。
ひどい場合は、角膜の表面がはがれ、強い痛みと涙が出ます。急性障害を繰り返していると慢性的な障害にもつながります。
引用:大阪府医師会 げんき情報
強い紫外線を長期間浴びると、水晶体のたんぱく質が変性し、白内障になりやすいことが報告されています。
引用:大阪府医師会 げんき情報
目への影響は知らない方もいらっしゃるかもしれません。
デメリットのひとつとして覚えておきたいポイントです。
訪問看護|夏以外も日焼け対策が必要
日焼け対策というと、7月~8月を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、紫外線の影響は1年中あります。
以下の表は、気象庁による日最大UVインデックス(解析値)の年間推移グラフ(2023年)です。
引用:気象庁 日最大UVインデックス(解析値)の年間推移グラフ(2023年)
地域によって程度の違いはありますが、紫外線は1年中見られており、肌老化等をきちんと予防していくためには、1年通してその時々に適した日焼け対策を行っていく必要があります。
訪問看護の日焼け対策とおすすめグッズ
では、訪問看護で持っておきたいおすすめの日焼け対策グッズと使い方を紹介していきます。
ご紹介するのは以下の7つです。
- 日焼け止め
- UVカットパーカー
- UVカットアームカバー
- サングラスまたはUVカット眼鏡
- UVカットパウダー
- 車の窓ガラス対策
- 日傘
順番に解説します。
日焼け止め
まず、一番大切なのは日焼け止めです。
みなさんは、どんな日焼け止めを使っていますか?
日焼け止めにはSPF値とPA値が書かれています。
手持ちの日焼け止めを見てみましょう。
SPF値=肌が赤くなる日焼けを防ぐ効果
SPF1で20分の効果があります。
例:SPF50=約16時間
PA値=肌の奥まで届く紫外線を防ぐ効果
+の数が多いほど効果が高いです。
そう思いがちですが、訪問看護の仕事では汗をかくことが多いです。
朝しっかり塗っても日焼け止めが落ちてしまう可能性が高いです。
さらにSPF値が高いと肌への負担も大きくなります。
そのため、毎日使うには、SPF値30程度の日焼け止めを、こまめに塗りなおすことがおすすめです。
UVカットパーカー
日焼け予防にUVカットパーカーを羽織ることもおすすめです。
運転中は手の甲が一番焼けやすいので、指穴つきのパーカーをおすすめします。
UVカットアームカバー
暑くてパーカーはちょっと…という日にはUVカットのアームカバーを使うことがおすすめです。
最近では100円ショップで売っている商品もあり安価で手に入ります。
冷感のアームカバーはひやっとして気持ちよく、暑い日に特におすすめです。
サングラスまたはUVカット眼鏡
前述したように、紫外線は皮膚だけでなく目にも影響します。
老眼や白内障の原因になるだけでなく、角膜が紫外線を浴び続けることで脳に刺激が伝わり、全身のメラニンが産生されます。
その結果、目から入る紫外線で脳が錯覚し、日焼けをしてしまうことになります。
運転中はサングラスやUVカット眼鏡をかけて紫外線の影響を防止しましょう。
UVカットパウダー
汗をかいてしまったあと、化粧をしている顔には日焼け止めを塗りにくいですよね。
そんなときは、UVカット効果のあるパウダーを1つ持っておくと便利です。
崩れた化粧の上から重ねると汚くなってしまうため、軽くティッシュオフしたあとにつけていきます。
1つ持っているだけで化粧直しも日焼け対策もばっちりです。
車の窓ガラス対策
最近の車ではフロントガラスからの紫外線は99%カットされているものがほとんどです。
ですが、フロントサイドガラスやバックガラスでは、ばらつきがあるものが多いです。
ガラスからの紫外線が気になる人は、窓ガラスに使えるUVカットスプレーを使用しましょう。
自分の車で訪問している方は、UVカットフィルムを貼るのも手です。
しかし、フィルムは透過率の問題でフロントガラス、運転性、助手席には使用できないことがあるので注意が必要です。
日傘
駐車場から訪問先まで距離があることもありますよね。
そんなときは、日傘をさすことをおすすめします。
晴雨兼用の折り畳み傘を1本持っておくと、急な雨にも対応できて便利です。
しっかり日焼け対策をして訪問看護に行こう!
今回紹介した訪問看護の日焼け対策は以下の通りです。
- 日焼け止めをこまめに塗る
- UVカットパーカーをはおる
- 暑い日はアームカバーをつける
- 運転中はサングラスまたはUVカット眼鏡
- 化粧直しにUVカットパウダー
- 車ガラスからの紫外線を予防
- 移動には日傘をさす
訪問看護で働くことに対し、「日焼けが一番いやだ」という声もちらほらと聞こえます。
筆者自身、病院から訪問看護へ異動した最初の夏には、今までにないくらいの日焼けをしてしまいました。
数年後に後悔しないため、毎日の紫外線予防は必須です。
しっかり日焼け対策をして、元気に訪問に向かいましょう!