と考えている看護師もいるのではないでしょうか。
実際私自身、精神科訪問看護で勤務しており、最初は同じく不安が大きかったです。
結論から言うとやはり看護師のなかでも向き不向きはあると思います。
今回は私の経験から精神科訪問看護師に向いている人を紹介させてもらいます。
精神科訪問看護師に興味があれば是非参考にしてくださいね。
目次
精神科訪問看護師は向き不向きがある?向いている人を紹介します
1、利用者さんと根気強く関わり、信頼関係を築ける人
精神科訪問看護は、利用者さんとの時間をじっくりと関わることができます。これは、病院では中々難しいことです。精神科の病棟だと50〜60床のところが多いです。
スタッフの人数も限りがあるので、どうしても一人一人と関わることができる時間も限りが出てきます。
病院は退院を目標としてることが多いですが、訪問看護を利用し、地域で生活を送る人にとっては日常生活をいかに安定して、ストレスを抱えずに送れるのかが重要になってきます。
その為にはまず利用者さんとの信頼関係が大切だと考えます。
なぜなら、信頼関係を築けていなければ、本人自身が「自分の思い、悩みを伝えたい」と思わないからです。
この人にはなんでも相談できるなと思ってもらえないと、中々看護が前に進まないことが多いです。
訪問看護では、その人の生活で時間をかけて信頼関係を築くことが大切です。
2、難しい看護技術が苦手な人
精神科訪問看護ではそこまで難しい看護技術はなく、コミュニケーションが主体です。
ですが、抗精神病薬の種類が多くあり、作用、副作用などの知識は必要です。
また高齢の利用者さんも多くいるので排便コントロール、脱水など観察することは多岐にわたります。
その反面、点滴や酸素投与などをしている利用者さんは比較的少ないため、看護技術に自信がない人にはおすすめです。
3、何事にも感情的にならずコミュニケーションがとれる人
利用者さんのなかには、幻聴、幻覚がある人、精神症状が悪化してしまい、暴言を吐かれる利用者さんも中にはいます。
看護師の言葉かけや対応によって利用者さん精神症状が悪化する可能性もあり、その場その場で、臨機応変に関わる難しさもあります。
看護師が感情的になってしまうと、火に油を注いでしまうことになり、収拾がつかなくなります。
正直に言うと「なんでこんな事を言われないといけないんだ!」と心の中で思うことも多々あります。
我々看護をする立場はそこはグッと堪えて、本人の話をきき、暴言に至る背景を考えていく必要があるのかなと考えます。
逆に感情的になってしまう人は不向きと言えます。
4、報告、連絡、相談がきちんと守れる人
これはどの仕事においても、もちろん大切なことですが、私自身訪問看護師として働くうえで病院の時より重要だなと感じることが多いです。
病院で勤務していた頃は、困ったことや、わからないことがあれば、近くの先輩にすぐに相談できます。
また教育体制が整っているので、相談もしやすかったりします。
しかし、訪問看護では、基本的に1人で行動することになります。
困ったことやわからないことを後回しにして放っておくと、利用者さんが精神症状が悪化して入院してしまったと言うケースも考えられるのです。
精神症状を把握してもらうと対応や対策も考えることができたかもしれません。
そのようにならないためにも日頃からきちんと情報は共有していく必要があるのです。
働く前に、事業所の教育体制についても確認しておいた方がいいかもしれませんね。
5、自分の時間も大切にしたい人
これは今まで紹介した「向いている人」とは少しベクトルが違いますが、参考になればと思います。
病院で働く看護師だと夜勤や残業が当たり前でした。遅いときは21時を過ぎていることだってあります。
精神科訪問看護では身体的に何か急変が起こったりする事も少なく、残業も少ない所が多いです。
ごく稀に利用者さんの精神症状が悪化し、急遽訪問になるなんてこともありますが、18時頃には業務は終了します。
育児で忙しい、自分の趣味の時間を持ちたい、副業をしたいと考えている看護師にとって、精神科訪問看護師はとても向いている仕事です。
まとめ
今回は、精神科訪問看護師に向いている人を紹介させてもらいました。
確かに向いている人はいると思いますが、最終的には、自分がどれだけ興味があって頑張れるかだと考えます。
向いていなくても仕事をする過程でやりがいを感じるようになり、精神科訪問看護を好きになるという可能性もあります。
興味がある人がいればまずは働いてみて、自分に向いている、向いていないを判断しても遅くないはずです。
看護師の仕事は本当に幅が広いので、自分に合う仕事を見つける事ができることを願っています。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
向いている人ってどんな看護師なんだろう?