次世代訪問看護師紹介vol.50|藤田美貴子さん~特別編~

ビジケア広報・町田
「次世代訪問看護師」は、訪問看護の現場で実際に働いている人たちの働き方や想いを紹介するコーナーです。

今回は特別編!「在宅治験」という新しい形で訪問看護を実践するステーションで働く藤田美貴子さんをご紹介します!

 

お名前

藤田さん
藤田美貴子です。

よろしくお願いします!

 

働いている事業所・在宅治験について教えてください

藤田さん
ケアプロ株式会社で、2021年10月、「在宅治験」を行うために開所となった「つながりをもっと。訪問看護ステーション」で働いています。

訪問範囲は関東地方で、主に東京都近郊です。

在宅で治験を行うため、被験者様のご自宅に訪問します。

 

町田
「在宅治験」・・・初めて聞きました!

どんなものか知らない人も多いのではないでしょうか?

 

藤田さん

在宅治験は、文字通り在宅で行う治験のことです。

「治験」は、開発中の医薬品を実際の患者さんに適用し、有効性や安全性の評価を行うために実施されるものです。それが新型コロナウイルスのパンデミックを契機として、オンラインでの診療や服薬指導をはじめ、医療現場では様々な場面でデジタル化・在宅化が加速してきました。

これまでの治験は、治験参加者が医療機関へ通院し対面で行うことが一般的でした。それがデジタルや在宅を活用した治験により、通院が容易ではない小児や難病、がん、認知症などの治験が加速し、創薬が進み、患者さんのQOLの向上に貢献することが可能となります。

 

現在の仕事以前の職歴や経歴を教えてください

藤田さん
前職では、中規模総合病院で病棟勤務をしていました。

 

現職(訪問看護師)歴は?

藤田さん
弊社は元々「在宅医療事業部」として訪問看護ステーションを運営していて、そちらも兼務しており、私自身の訪問看護業務の経験は約4カ月になります。

訪問看護業務では、主に循環器や内分泌系の慢性期疾患や神経難病を患っている利用者様の訪問をさせていただいています。

在宅治験という形は今回が初めてで、弊社の「予防医療事業部」で新しく在宅治験のための訪問看護ステーションを立ち上げることになりました。それに先駆けて、在宅医療事業部の訪問看護ステーションで訪問看護師として経験を積み、トレーニングをしてきました。

 

在宅治験を始める前に感じていた、在宅治験のイメージは?

藤田さん
正直、治験自体もどのようなものか知らなかったので、イメージすらできなかったです・・・。

何度もCRO(医薬品開発業務受託機関)・SMO(治験施設支援機関)と話し合いを重ねることで、徐々にイメージができるようになってきました。

 

医薬品開発業務受託機関からのトレーニングを受けて変わった、在宅治験の世界

町田
在宅治験を始めるにあたり、トレーニングを受けられたんですよね。

実際受けてみて、どんな印象や変化がありましたか?

 

藤田さん
基本的に、業務に必要となる手技などは変わらないのだと感じ、少し安心しました。

ですが治験では、“投薬する薬剤にはホイルを巻く”、“シリンジに色をつけて薬剤の色を分からなくする”など、外観によるバイアス・プラセボ効果を防ぐための「盲検化」という過程があったりします。それは治験独特のものだと感じました。

 

在宅治験のどんなところにやりがいを感じていますか?

藤田さん
新薬の開発や創薬に関わることができる点に、やりがいを感じています。

予防医療事業部の名前の通り、これまで弊社は人々の健康増進・疾病予防等の一次予防、早期発見・早期治療の二次予防等の「予防」をミッションに掲げて健康チェックイベントやセミナーなどを行ってきました。

最初に在宅治験の話を聞いた時、在宅治験も一次予防・二次予防につながると感じました。

たとえば、在宅治験によってワクチンが創られれば感染症を予防してくれますし、難病の治療薬が創られれば、早期治療にもつながる・・・。一見あまり関係のなさそうな「予防」と「治験」ですが、一次予防・二次予防・三次予防で考えたときに、実は関係のあるもの同士だと気づきました。

そこに気づいたときに、事業部全体を通してやりがいを感じました。

在宅治験を通して創られていく薬が、これからの患者様の希望になると信じています!

 

町田
確かに、「予防」というと病気になる前をイメージしがちですが、一次予防(病気を未然に防ぐ)・二次予防(早期発見、早期治療)・三次予防(再発予防、リハビリテーション)の過程で考えていくと、新薬開発は予防への重要な取り組みですよね・・・!

在宅治験によって新薬の検証が促進されていくことで、多くの患者さんを救うことにつながりますね。

 

在宅治験実施にあたってどんな準備をしましたか?

藤田さん
基礎的な看護技術をアップデートするところから始めました。

医療は日進月歩だからです。最新の医学的見解による根拠を踏まえて、再度、看護技術を復習しました。

 

これから先、どんな看護師・訪問看護師になっていきたいですか?

藤田さん
在宅治験は、日本ではまだまだ未開拓の領域です。実施を重ねるごとに、課題が出てくると思います。

その課題を解決し、現在、そして未来の患者様に貢献するための行動の先陣を切れるような看護師でありたいと思います。

また、在宅治験に参加してくださっている患者様は、病気に関する不安を抱えながら、それでも治験に協力してくださっています。そのような患者様が、安心かつ安寧に訪問看護サービスを受け、なおかつ前向きに在宅治験を含めた治療を受けることができるよう、関わっていきたいと考えています。

 

町田

今回、特別編ということで、在宅治験という新しい取り組みについて紹介させていただきました。

藤田さん、貴重なお話しをありがとうございました!

 

ご紹介:つながりをもっと。訪問看護ステーション

在宅治験にも対応するため、ケアプロ株式会社予防医療事業部で立ち上げた訪問看護ステーション。「病気を予防するという選択を、あなたに」誰もが健康になれる社会実現のため、革新的な予防医療ソリューションを提供しています。

ケアプロ株式会社 予防医療事業部HP

 

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町田
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ABOUT US

町田 舞広報
ビジケア広報・ウェブ担当。 看護師/フリーランス。看護メディア(マイナビ看護師、ナース専科、月刊ナーシング等)で執筆・編集経験多数。在宅医療研究会レポート担当。システムエンジニアだった経験を活かしウェブ・SNS・ITの力でヒト・モノ・コトの橋渡しを軸に活動。ITとリアルの融合で人がつながり支え合う地域包括社会を目指す。訪問看護師・ウェブライター・看護師オンラインサロン運営・看護師のメンタル・キャリアカウンセリングなど、複業を並行しながら働くパラレルキャリア。