
目次
食事療法のポイント
糖尿病腎症の食事療法のポイントは、以下の3つでした。
- タンパク質制限
- カリウム制限
- 塩分制限

タンパク質制限(復習)

食事療法は、医師の指示に基づいて行っていきます。
しかし、エネルギー量やタンパク質量は、腎症の進行に合わせて少しずつ異なってきます。
腎症の病期分類は第1期〜第5期まであります。
早い段階でしっかりと食事療法に取り組むことで、病期の進行を遅らせることができます。
タンパク質制限のポイント
タンパク質制限のポイントは、以下の3つでした。
- 低タンパク食品の活用
- タンパク質の少ない食材を選ぶ
- 少ない量でも多く見えるように工夫する
①低タンパク食品の活用
現在は、スーパーやネットなどで販売されているのをよく見かけるようになっています。
自炊ができない、料理が苦手といった患者さん、あるいは時間がない人などは、このような食品を活用することが推奨されます。
②タンパク質の少ない食材を選ぶ
鶏肉、魚、たまごなどがオススメです。
③少ない量でも多く見えるように工夫する
タンパク質は、ほとんどの食材に含まれています。
そのため、タンパク質を制限することは、見た目の食事量が減り、満足感がなくなる可能性もあります。
そこで、少ない量を多く見える工夫として、「野菜などを活用してかさましする」がありました。
もやしや白菜、しらたきなどを活用してかさまししていきます。

何か他に良いアイデアがあれば、ぜひ教えて下さい。
カリウム制限
第3期で高カリウム血症があれば、カリウム制限が必要となってきます。
なぜカリウム制限が必要なの?

血液中にカリウムがたくさん溜まっていきます。
この状態を、高カリウム血症といいます。
高カリウム血症を放置すると、「不整脈」や「突然死」の原因となります。
そのため、カリウム制限が重要となってきます。

カリウム制限をするにはどうしたらいいの?
カリウムを多く含む食品には、以下のものがあります。
- 生の野菜やくだもの
- いも・海藻類・豆
- 嗜好品(チョコレート、コーヒー、ビール、赤ワインなど)
カリウム制限のポイント
カリウム制限のポイントは、以下の6つとなります。
- 野菜は水にさらす、茹でこぼす
- 海藻類の摂取は控えめにする
- 果物を控える、缶詰を利用する
- 干した食品は少量にする
- 豆類、豆製品を控える
- 飲み物を控える
1つずつ解説します。
①野菜は水にさらす、茹でこぼす
生の野菜は水にさらしたり、茹でこぼしたりしてください。
カリウムは、水に溶け出します。
そのため、食材を小さくカットしてから、水にさらしたり、茹でこぼしたりすることで、カリウムを減らすことができます。
②海藻類の摂取は控えめにする
海藻類には、カリウムが多く含まれています。
そのため、昆布巻きなど、海藻を一度に多く摂取する食品は控えてください。
③果物は控える、缶詰を利用する
果物全般には、カリウムが多く含まれています。
特に、バナナ・メロン・アボカド・ドライフルーツなどにはカリウムが豊富です。
そのため、できるだけ摂取を控える必要があります。
また、缶詰を利用する方法もあります。
カリウムは水溶性のため、シロップに溶け出しています。
④干した食品は少量にする
例えば、乾物類(丸干し・煮干し・かつお節)などはカリウムが豊富です。
そのため、できるだけ少量にする必要があります。
⑤豆類、豆製品は控える
煮豆や納豆には、カリウムが多く含まれています。
ただし、納豆以外の大豆製品(豆腐や油揚げ)で、比較的カリウムが少ない食品もあります。
これらの食品は、ある程度は摂取しても問題ありません。
⑥飲み物を控える
コーヒーやビール、赤ワインなどもカリウムが多く含まれています。
この他にも、玉露や抹茶、果物・野菜ジュースなどは、カリウムが多く含まれている飲み物です。
できるだけ控える必要があります。
インスタントコーヒーを飲む場合は、薄めにすることが推奨されます。
まとめ
- 腎機能低下があると、カリウムを排泄することができなくなる
- 高カリウム血症となることで、不整脈や突然死の原因となる
- カリウム制限のポイントは、①野菜は水にさらす・茹でこぼす、②海藻類の摂取を控える、③果物を控える、④干した食品は少量にする、⑤豆類・豆製品を控える、⑥飲み物を控える

以上、「糖尿病腎症」part3でした。
ありがとうございました。
ぜひ、動画の方もご覧ください。


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みなさん、こんにちは!看護師の藤井美幸です。
今回は食事療法の11回目となります。
前回に引き続き、「糖尿病腎症part3 カリウム制限」についてお話したいと思います。