次世代訪問看護師紹介vol.41|二階堂祥加さん

関口
「次世代訪問看護師」は、訪問看護の現場で実際に働いている人たちの働き方や想いを紹介するコーナーです。

今回は、小児の利用者さんが半数以上の訪問看護ステーションで働く二階堂祥加さんをご紹介します!

 

お名前

二階堂さん

二階堂祥加 です。

よろしくお願いします!

 

働いている地域はどちらですか?

二階堂さん
東京都の目黒区に事務所があります!

目黒区にステーションがありますが、訪問エリアは大田区、世田谷区、墨田区、江東区の広範囲になっています。

訪問は自転車や車もありますが、遠い場所は電車などの公共交通機関を使うこともあります。

 

働いている職場(事業所)を教えてください

二階堂さん

一般社団法人GIVER訪問看護ステーションで、2021年3月から働いています。

 

関口

小児に力を入れているステーションですね。

Instagramのお子さんの写真によく癒されています!

 

二階堂さん

そうなんです。利用者さんの半数以上が小児の利用者さんになります。

小児だけでなく精神疾患や看取りの方も訪問しています。また、自費のサービスにも力を入れており、外出支援や受診同行等も行なっています。

 

現在の仕事以前の職歴や経歴を教えてください

二階堂さん

訪問看護コースのある病院に新卒で入職し、外科病棟で4年間働いた後に、訪問看護ステーションに異動となり2年働きました。

 

関口

訪問看護コースというものがあるんですね!

どういったプログラムでしょうか?

 

二階堂さん

私の入職した病院は、「病院経験4年経て5年目に訪問看護に行くコース」と「新卒から訪問看護に行くコース」があります。私の入職時は、新卒からの訪問看護コースはありませんでした。

3年目から訪問看護に行くという前提で病棟に配属されるため、訪問看護でよく出会う手技や退院指導を積極的に実践させていただきました。

病棟勤務中から訪問看護をイメージして働くことが出来たり、訪看経験のある先輩が「これは勉強しておくといいよ」と教えてくださったりもして、訪問看護の現場に活きる経験をすることができました。

 

現職(訪問看護師)歴は?

二階堂さん

今年で3年目になります!

 

訪問看護に興味を持ったきっかけは?

二階堂さん

私が学生時代に祖父母が入院、施設入所することになり、病気や入院などのイベントによって家族全体のバランスが崩れるということを実感しました。

祖父母の入院の経験から、患者さんだけではなく、その人を取り囲む家族にもよりアプローチしたいと思うようになりました。

病院では、なかなか家族との時間が取れなかったり、そもそも家族が来れないということもあるため、在宅の方が私のやりたいことが実現できるのではないかと思い、訪問看護に興味を持ちました。

また、社会的ニーズからも在宅の分野がトレンドとなっていたので関心がありました。

 

訪問看護を始める前に感じていた、訪問看護のイメージは?

二階堂さん

新卒は難しいと断られたりなど、就職活動で難航したこともあり、ベテランが働く世界というイメージでした。

一方で利用者さんの一番近くにいて病棟よりも、親しみやすく、良い意味で看護師っぽくない姿に憧れました。

 

関口

良い意味で「看護師っぽくない」って、分かる気がします。

 

二階堂さん

看護師という側面はもちろん、それだけではなく一人の人としても関わることが多いからかなと思います。

在宅看護の実習に行ったときに、近くのスーパーの野菜が安いという会話で利用者さんと看護師が盛り上がっていたのが印象的でした。健康相談ができる近所の人というような立ち位置の距離感も訪問看護の魅力だなと思いました。

 

実際に始めてみて変わった・感じる訪問看護の世界

二階堂さん

実際に訪問看護で働き始めて、生活の様子がそのままアセスメントに活かされていると感じました。

例えば、洗濯物を見てどんな服をきているか?冷房は何度か?などお家の状況を見ると、脱水や熱中症のアセスメントに繋がる事があります。

 

関口

夏の暑い日に暖房つけてる方とか、厚着してる方よくいますよね・・・。

生活状況含めた環境因子も見ながらアセスメントしていくことは、訪問看護ならではかもしれませんね。

 

二階堂さん

時には、ゴミやレシートが生活の様子を把握することに役立つこともあり、探偵のような気持ちになることもあります。(笑)

 

訪問看護でやりがいや喜びを感じること・嬉しかったエピソードはありますか?

二階堂さん

病院や居宅支援事業所等の関係機関との連携を通して、「家での生活が難しい」と言われていた利用者さんの在宅療養を支援できた時は、本当に嬉しいですね。

在宅にこだわる必要はありませんが、選択肢として家での生活が提案でき、在宅療養につなげられた時は、チームとして取り組めてよかったとやりがいを強く感じます。

 

関口

それは、嬉しいですね!利用者さんが「帰りたい」と言った時に、無理と決めつけずに、どうしたら実現できるかをディスカッションしていけるチームだと働いていて楽しいですよね。

他事業所との連携で二階堂さんが意識していることなどありますか?

 

二階堂さん

「専門用語を使わない」ことは、特に意識して医療職でなくても、わかりやすい言葉でシンプルに伝えるようにしています

あとは、目標設定する際に「それは、本人の意思なのか」という点には注意しています。時に、家族の想いが強すぎたり、介入者の先入観で決めつけられていることがあるので、本当にその人のためのプランなのかは、気をつけています。

 

働く中で、大変だった・苦労した場面やエピソードを教えてください

[
二階堂さん

末期の方や対応困難な方の訪問は、変化が多いので生活の様子やご家族の事情をより細かく情報収集しながらアセスメントやケアをしています。

そのため一人で訪問していると精神的な負担が強くなることがあります。

ケアの質の担保のためにも、一人で抱え込まずにスタッフで共有することを心がけています。 

 

関口

訪問看護は利用者さんとの距離感の近さが魅力ですが、そこが強すぎると負担感につながることはよくありますね。

スタッフ間での情報共有や相談、なるべく訪問者を固定しないなどが必要ですね!

 

これから先、どんな訪問看護師になっていきたいですか?

二階堂さん

訪問看護をやりたいけど不安という方々のハードルを下げたいです。

自分も最初は不安だったので地域連携のやりがいや訪問看護の楽しさを共有していきたいです。

 

関口

ぜひ、今後の二階堂さんの発信活動楽しみにしています!

二階堂さん、ありがとうございました!

 

二階堂祥加さんの活動紹介

・GIVERのInstagram

 

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