
目次
看護師特定行為研修の現状
看護師特定行為研修の修了者数
2020年の看護師特定行為研修修了者の総数は、2646名です。うち、創傷管理関連区分の研修修了者は1350名となっています。
看護師特定行為研修の修了者は、年々増加傾向にあります。創傷管理関連においては、2019年から2020年にかけて約400名増加しました。
就業場所別の修了者数
就業場所別の就労者数として、訪問看護ステーションで勤務している方は2019年時点で94名で、全体の約5%となっています。
特定行為研修を行う指定医療機関の現状
特定行為研修修了者が増加している背景に、特定行為研修を行う指定医療機関の増加があります。特定行為研修を行う指定医療機関は、2016年は28機関でしたが、2020年2月は191機関と増えています。
しかし、在宅での特定行為研修は、訪問看護ステーション単独で行っているところはなく、診療所付きの訪問看護ステーションのみというのが現状です。
特定行為研修修了者の声

〜自身の変化〜

医学的観点から病態を理解できるようになり、臨床推論を用いて患者の観察・評価をすることにより、根拠をもって看護ケアを提供できるようになった

責任の重さを自覚し、特定行為や看護ケアを安全に実施するために確認・熟考および知識・スキルの向上に向けた努力をするようになった

アセスメント力の向上を実感しつつ、特定行為の実施にあたり従来以上にアセスメントの重要性を認識し、多面的なアセスメントをするようになり、その結果優先順位の判断が変わった
〜医師との関わり〜

医師と話し合ったり、相談したりすることが増え、またタイミングを考え根拠をもって報告できるようになった


医師が自分の報告や意見をよく聞いてくれたり、逆に相談を受けたりとコミュニケーションが活性化した
〜医師以外の他職種の関わり〜

医師と看護師または多職種との仲介に入り連携の促進における役割を発揮するようになった

他の看護師や多職種に対し根拠を持って説明したり自分の考えを述べ、また患者・家族に対しても病態や医師の治療方針についてわかりやすく説明できるようになった
〜患者・家族との関わり〜

医師に聞けない質問や病状や治療についてタイムリーに根拠をもって説明することにより、患者・家族の満足感が得られるようになったり、理解度が高まった

医師不在時や緊急時も含めて特定行為を実施できることにより、患者・家族の安心感や自分に対する信頼感が高まった
創傷管理における特定行為研修と関連した今後の潮流
創傷管理における特定行為研修と関連した今後の潮流として、2020年10月に開催された日本褥瘡学会において、「局所陰圧閉鎖療法」について強く言及されました。
「局所陰圧閉鎖療法」の実施者要件として、創傷管理関連の特定行為研修修了者が新たに加えられています。
〈「局所陰圧閉鎖療法」実施者要件〉 医師又は訪問看護ステーション等の看護師(創傷管理関連の特定行為研修管理関連の特定行為研修を修了した者、もしくは日本看護協会が定める皮膚・排泄ケアに関する認定看護師教育課程を修了したものに限る) 在宅領域で保険算定できる陰圧閉鎖療法の処置材料として、「PICO(ピコ)」「SNAPP(スナップ)」という2つのものがあります。PICOは電池式、SNAPPはバネ式で作動するという特徴があります。 陰圧閉鎖療法の保険算定と処置材料

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こんにちは!看護師の木工達也です。
今回のテーマは、「在宅における看護師特定行為研修について【皮膚褥瘡関連~第2回~】」です。全3回でお届けしていきます。