次世代訪問看護師紹介vol.88|古賀慧鶴子さん

ビジケア広報・町田
「次世代訪問看護師」は、訪問看護の現場で実際に働いている人たちの働き方や想いを紹介するコーナーです。

今回は、古賀慧鶴子さんをご紹介します!

 

お名前

古賀さん
古賀 慧鶴子(こが えつこ)です。

よろしくお願いします!

 

働いている地域はどちらですか?

古賀さん
東京都渋谷区で働いています。

事業所は渋谷区の幡ヶ谷エリアになります。

 

働いている職場(事業所)を教えてください

古賀さん
「ぜろひゃく東京訪問看護リハビリテーション」で働いています。

 

現在の仕事以前の職歴や経歴を教えてください

古賀さん
総合病院の手術室に約3年勤めていました。

その後、派遣看護師として養護老人ホームやクリニック等で働き、コロナ療養ホテル勤務なども経験しました。

別の訪問看護ステーションでの経験を経て、2021年11月に厚木にある「ぜろひゃく訪問看護リハビリテーション」に入職し、2023年5月から管理者になりました。2024年9月に現在の「ぜろひゃく東京訪問看護リハビリテーション」に異動し、管理者を務めています。

 

現職(訪問看護師)歴は?

古賀さん
5年(6年目)になります。(※2025年6月現在)

 

訪問看護に興味を持ったきっかけは?

古賀さん
病院看護師や派遣看護師としての経験を通して、「個別性のある看護の難しさと、それを実現できる職場、一対一で患者様と向き合える働き方はないか?」と考えるようになりました。

そして「在宅ならそれが可能なのではないか」と思い、訪問看護の世界へ挑戦してみようと思ったのがきっかけです。

 

町田
個別性のある看護をしたい、一対一でじっくり向き合いたい・・・そんな想いで訪問看護で選ばれる方は多いですね。

 

訪問看護を始める前に感じていた、訪問看護のイメージは?

古賀さん
看護師歴の長いベテランナースが多く、病院看護師よりトラブル対応や応用力を求められる・・・いわば看護師の中でもエリートと呼ばれる方が多い、というイメージがありました。

 

実際に始めてみて変わった・感じる訪問看護の世界

古賀さん
実際に働いてみると、ベテランナースさんももちろん多くいましたが、看護師1年目から入職される方がいたり、病院を辞めてから子育てを経て数年のブランクがある方もいたりと、年代も幅広く様々な方が活躍することができるんだと知りました。

また、トラブル対応や応用力なども必要不可欠ではありますが、それは訪問看護だけでなく病院でも同じで、働く場所が違うだけでそれぞれ違った大変さややりがいがあると感じました。

 

町田
近年は新卒や訪問看護師になる方も増え、働く人の年齢層も経験分野も多様化していますね。

そして働く環境に応じてそれぞれ違った大変さがあって、それぞれに合わせた対応力や柔軟さが必要になりますよね。

 

訪問看護でやりがいや喜びを感じること・嬉しかったエピソードはありますか?

古賀さん
私は病棟経験がなかったため、訪問看護を始めて1年目の頃、看護技術をはじめ「これが得意です」と言えるようなことがなく、自信もありませんでした

先輩方のご指導や自己学習(勉強会への参加等)を重ねる中で少しずつ不安を解消していきましたが・・・正直、自信がついたわけではありませんでした。

そんなある日、当時の管理者さんから「古賀さんが訪問した後は訪問の前と同じ、あるいは訪問の前より家が綺麗になっているから、すごく助かります」「ケアが丁寧で安心します」と利用者様からお言葉があったと聞き、嬉しい気持ちになりました。また、管理者さんから「そういう当たり前のことって実は難しいし、だからこそ信頼関係が構築できるんだよ」ということも言っていただき、「働いて良かった!」と感じました。

訪問看護師として初めて自信がついた瞬間でした。

 

町田
そういうフィードバックをもらえると嬉しくなりますよね・・・。

古賀さんが一つひとつのことに丁寧に向き合い、ご自身にできることを積み重ねていかれたことが伝わってきます。

 

働く中で、大変だった・苦労した場面やエピソードを教えてください

古賀さん
病院では医療者側のルールの中で療養していただくのが原則ですが、在宅では患者様・ご家族、さらにはご友人など、その人を囲む人間関係の背景なども合わせてみていく必要があります。

そこでご自宅のルールやご家族独自のケア方法に沿って介入する場合がありますが・・・そのルールが治療を妨げたり、方法によっては悪化する恐れもあるので難しいですね。医療者として「事故が起きる前に」とエビデンス沿った方法を促しても、「今までこのやり方で問題なかったから」とご納得いただけないこともあります。

訪問のたびに丁寧に説明したり、頻回なコミュニケーションを図り、徐々に信頼関係を築き実践まで持っていったこともありますが・・・固執した考えを変えていくまでの過程は長ければ長いほど大変だなと感じました。

 

町田
難しいですね・・・。その人の考え方や過ごし方を尊重することも大切ではあるものの、医療者側としては療養上の安全や最善を常に考えますよね。

必ず納得していただける・うまくいくとは限らないけれど、その人に何が最善なのかを考えること・伝えていくこと。それを続けて、一緒に着地点を見つけていくことが大切なのかなと思います。

 

古賀さん
そうですね・・・どうすれば納得のする説明や対応ができるのだろうかと試行錯誤しましたし、コミュニケーション力がすごく問われる問題だなと感じました。

訪問看護の世界に入って、最初は病院とのギャップに驚きつつ苦労した問題であり、この問題はこの先ついてまわるものと実感しています。

 

町田
一人ひとりに違う考え・違う生活があるので、人ごと・家ごとに課題や悩みが生まれますよね・・・。

うまく言葉に表せないですが、古賀さんが悩みながらお一人おひとりのケースに真剣に向き合っていることが伝わってきます。自分のことを考えてくれている、丁寧にコミュニケーションを取ろうとしてくれている・・・そんな姿勢や想いが相手にも伝わっているだろうなぁと感じます。

 

これから先、どんな訪問看護師になっていきたいですか?

古賀さん
『一番つらい時、あなたのそばに』という会社理念に敵うよう、「こうすればよかった」「あぁすればよかった」という過去の経験をこれから先に活かしていきたいです。

利用者様・利用者様ご家族様だけでなく、同じ働く仲間等全ての「声」を拾えるような”傾聴マスター”になっていきたいです!

 

町田
周りの人の想いを聴き、その人にとっての最善を考え、一人ひとりに真摯に向き合う。そんな古賀さんの丁寧さ、誠実さが伝わってきました・・・!

古賀さん、ありがとうございました!

 

ぜろひゃく東京訪問看護リハビリテーション/リンク紹介

・ぜろひゃく東京訪問看護リハビリテーション:ホームページ

 

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町田
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ABOUT US
町田 舞広報
ビジケア広報・ウェブ担当。 看護師/フリーランス。看護メディア(マイナビ看護師、ナース専科、月刊ナーシング等)で執筆・編集経験多数。在宅医療研究会レポート担当。システムエンジニアだった経験を活かしウェブ・SNS・ITの力でヒト・モノ・コトの橋渡しを軸に活動。ITとリアルの融合で人がつながり支え合う地域包括社会を目指す。訪問看護師・ウェブライター・看護師オンラインサロン運営・看護師のメンタル・キャリアカウンセリングなど、複業を並行しながら働くパラレルキャリア。