次世代訪問看護師紹介vol.32|那賀嶋幸恵さん

ビジケア広報・町田
「次世代訪問看護師」は、訪問看護の現場で実際に働いている人たちの働き方や想いを紹介するコーナーです。

今回は、看護師2年目から訪問看護師として働く那賀嶋さんをご紹介します!

 

お名前

那賀嶋さん
那賀嶋幸恵(なかじまゆきえ)です。

よろしくお願いします!

 

働いている地域はどちらですか?

那賀嶋さん
東京都内で働いています。

 

現在の仕事以前の職歴や経歴を教えてください

那賀嶋さん
都内の総合病院の呼吸器外科で9ヶ月、その後2ヶ月だけ地域包括ケア病棟にいました。

そこから訪問看護に入り、ご縁があって新規立ち上げの訪問看護ステーションのスタートメンバーとしてお誘いいただいて、今に至ります。

 

現職(訪問看護師)歴は?

那賀嶋さん
もうすぐ2年になります。

 

訪問看護に興味を持ったきっかけは?

那賀嶋さん
ドラマの「Dr.コトー診療所」と当時の「医師不足」のニュースに影響を受けて「僻地で医者をやりたい」っていう夢を小学校のときに持ちました。勉強し続けたものの大学受験は願い叶わず・・・ひょんなことから看護学科に入って、そこで訪問看護という仕事があることを知りました。

大学1年のときに、まだ医者の夢が諦めきれなかったこともあり、訪問診療同行体験と訪問看護同行体験を両方経験してみたんです。

そこで往診医はとにかくたくさんの利用者を診るため忙しくて、「これはコトー先生じゃない!」って感じました(笑) 対して訪問看護は、時間は決まっているけれど、その中で患者さんとじっくり関わったり深い話ができるとわかって、「私がやりたかったことは訪問看護だ!」とビジョンが定まりました。

 

町田
医者を志していたんですね・・・!

職種が何だったとしても、那賀嶋さんが「人と深く関わって役に立っていきたい」という想いを根底に持っているのが伝わってきます。

最近では新卒から訪問看護師になる方もいますが、那賀嶋さんは最初は病院に就職をされたんですね。

 

那賀嶋さん
病院では圧倒的に看護技術を用いる機会が多いので、「まずは手技がスムーズにできるようになりたい」あと「退院支援を学びたい」と思って、まずは3年修行だと思って病院に就職しました。

ところが就職先では、職員の入れ替わりが激しいのもあり、1年で研修が終わるようになっていて。そこからあとはアセスメントの経験を積むだけなら病院でも在宅でも変わらないと思って、思い切って訪問看護に転職しちゃいました!(笑)

 

町田
それで早めに決断して訪問看護に転職したんですね!

病院、在宅・・・それぞれに特性や学べることが変わってきますよね。

 

訪問看護を始める前に感じていた、訪問看護のイメージは?

那賀嶋さん
正直、ベテランさんやお局さまが、持っている家庭の片手間にやる仕事・・・というネガティブなイメージがありました。

 

実際に始めてみて変わった・感じる訪問看護の世界

那賀嶋さん
実際働いているのはベテランさんの方が多いのは確かですが、新卒や経験年数浅い方でバリバリ仕事している方や、20代で事業所を立ち上げている方もいらっしゃって、すごいなと感じました!

やりたい・勉強したいって気持ちがあれば若い世代でも先陣を切って引っ張って活躍できるフィールドは素敵だなって感じます。

アセスメント面では、その人の生活や人生観や価値観を中心に、それに付随するように治療過程や家族関係や社会保障があるというイメージです。

業務に追われてせかせかしている病院と対照的に、じっくりその人について寄り添ってアセスメントするのが看護だって思う方に訪問看護をお勧めしたいです。

 

町田
私も病院はとにかくベテランの方がすごくて、それに若手がついていく・学んでいく環境だと感じていましたが・・・訪問看護で働いてみて、経験領域も年数も人生背景も違うスタッフたちで補い合って支え合う環境なんだなと感じています。

ベテランだから上、若手だから下、みたいな感覚がなくて、お互いにフラットに助け合える。だからこそ若手でも活躍できるフィールドなのかなって思います。

ひとりのケアをみんなで考えたり、じっくり利用者さまと向き合える時間も貴重ですよね。

 

那賀嶋さん
仕事では、利用者さまとの会話だけでなく、ご家族さまやケアマネさん、担当医やコメディカル、たくさんの人と報告連絡相談を持続的に行っていくことの大切さを感じます。

「家で療養されている方は、全員家で療養したくて在宅を選んでいる」って思っていましたが、入院したくてもできなかったり、制度と制度の隙間からこぼれてしまったり、実際は必ずしもそうとは限らないということを知りました。

生活という視点から、医療・介護・福祉を包括して「よりよい過ごし方は何か」をプロデュースしていくのが訪問看護師の役割なんだなって思います。

 

 

訪問看護でやりがいや喜びを感じること・嬉しかったエピソードはありますか?

那賀嶋さん
看護というものには答えがありません。

だから「なにをやるか」ではなく「誰とやるか」が大事なんだなって気づきました!

今のステーションは立ち上がってから半年経っていませんが、経験年数が一番下っ端な自分がこう言うとおこがましいですが、一緒に働く仲間には恵まれていると感じています。

自分はアセスメント力が弱いので周りのベテランさんに教わりながら、ステーションで唯一の訪問看護経験者なので使えるサービスや制度や訪問マナーなどを教えていて、お互いに支え合える環境だと感じています。

 

町田
訪問看護は、病院と比べるとスタッフが少人数というのもあり、特に人間関係が仕事の肝になりますよね。

「コミュニケーション力が一番重要!」ってこのコーナーの取材でもしょっちゅう聞きます。

職場内の人間関係の円滑さは、利用者さまとの関わり・他職種との関わりにもそのまま反映されると思うので、支え合える環境は本当に大事ですよね!

 

那賀嶋さん
ステーションで初めてお看取りさせていた利用者さまがいます。まだまだ仲間が病院との違いに慣れないなかで、日々容体が変化する状況下でお互いに情報共有しながら、皆さんの力をお借りしてたくさんカンファレンスをしました。

弔問にお伺いさせていただいたときに「すごく大変だったけど、家に帰ってこれてギリギリまでお話しできてよかった」と言ってくださったときには、”ONE TEAM”で看護できてよかったなって感じました。

「在宅だからできない」と思うのではなく「どうやったら在宅でも安楽に過ごせるだろうか」と考えていくのが大事だと思います。

 

町田
できないことよりも「今できること」で最善に目を向ける・・・その視点がすごく大切ですよね。

 

働く中で、大変だった・苦労した場面やエピソードを教えてください

那賀嶋さん
オンコールが鳴るときが一番ヒヤヒヤしますね(笑)

利用者さまの突然の状態変化には、急性期のアセスメント能力が求められるので、経験が浅い自分がその人に寄り添った判断ができているだろうかと不安になるし、めちゃくちゃ頭を使います・・・!

病院と比べて、診療科を縦断した総合的なアセスメントが必要と感じます。だから、ベテランさんのように年数重ねて積み重ねた知識がない分、たくさんの勉強量が必要になります。

一見状態が変わらないように見える利用者さんに対してルーティンで看護をしていると足をすくわれてしまうので、常に勉強しつづけることに腹をくくる必要があるなと感じています。

 

町田
そうですね・・・。

私も経験した科も少なく経験年数も決して長くはないので、アセスメントの難しさを日々感じています。

 

これから先、どんな訪問看護師になっていきたいですか?

那賀嶋さん
私は小学生のときから考えていた人生のビジョンを貫くと決めました。

それは「その人の生きる自由が尊重できる人になる」ということです。

まだまだ自分は人として成長できることがたくさんあることにワクワクしています!

そのためにまずは自分が、目の前の利用者さんに向き合っていくことに全力を尽くしていきます。 そして仲間の看護観や人生観を尊重して伴走できる器の広い人間になって、仲間と一緒に成長して頑張っていきたいです。

 

町田
那賀嶋さん、すごく真っ直ぐですよね・・・!

目の前のことに向き合い全力を尽くしていく、素敵な想いや姿勢が伝わってきました。

那賀嶋さん、ありがとうございました!

 

那賀嶋さんの活動紹介

・那賀嶋さんのtwitter

 

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町田
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ABOUT US

町田 舞
町田 舞広報
ビジケア広報・ウェブ担当。 看護師/フリーランス。看護メディア(マイナビ看護師、ナース専科、月刊ナーシング等)で執筆・編集経験多数。在宅医療研究会レポート担当。システムエンジニアだった経験を活かしウェブ・SNS・ITの力でヒト・モノ・コトの橋渡しを軸に活動。ITとリアルの融合で人がつながり支え合う地域包括社会を目指す。訪問看護師・ウェブライター・看護師オンラインサロン運営・看護師のメンタル・キャリアカウンセリングなど、複業を並行しながら働くパラレルキャリア。