訪問看護では、名刺を渡す機会がとても多く、名刺は必需品です。
名刺を渡す対象は、以下になります。
- 利用者さん
- 医師や病院看護師
- ケアマネジャー
- 福祉用具業者
- 他サービス関係者 など
病院勤務をしていると、名刺を渡すことはほとんどありませんよね。
訪問看護では、初めて会う利用者さんに名刺を渡すことが一般的です。
また、サービス担当者会議や営業の時に名刺交換は必須です。
私は訪問看護を始めて、営業をする前に、名刺交換のマナーをしっかり叩き込まれました。
今回は、訪問看護における名刺交換の手順とマナーについて解説していきます。
訪問看護に勤め始めてまだ経験が浅い方はもちろん、訪問看護に慣れた方も今一度確認してみてください!
目次
訪問看護における名刺交換の目的
名刺交換の目的は、初めて会う相手に自分のことを知ってもらうためです。
名刺には、名前や資格、所属先などが記載されていますよね。
自分の身分を明かすことで、相手に安心感を与えます。
そこに所作や言葉遣いなどのマナーが加わることで、信用してもらいやすくなります。
訪問看護では、信頼関係がとても重要ですよね。
相手と信頼関係を築く第一ステップが自己紹介であり、そのツールが名刺を渡すことになります。
自己紹介の時に、言葉だけでは相手の印象に残りにくいですが、名刺を渡すことで視覚的に印象に残りやすくなります。
さらに、後から連絡を取りたい場合、名刺を見直せば連絡を取ることができますね。
新規の利用者さん獲得や、利用者さんへの信頼度を高めるためには、とても有効であり、きっかけのひとつになります。
そのため、訪問看護では名刺は必需品となっています。
訪問看護における名刺交換の手順とマナー
まず、名刺交換の一般的な手順をご紹介します。
- 名刺入れから名刺を出す
- 自己紹介をして名刺を渡す
- 名刺を受け取る
これらの場面ごとに、マナーを解説していきます!
名刺入れから名刺を出す
名刺は、名刺入れに保管して持ち歩き、名刺を渡す時には必ず名刺入れから取り出します。
取り出した名刺は、相手から文字を読むことができる向きにして名刺入れの上に置き、両手で持ちます。
名刺入れを取り出すことに時間がかからないように、さっと取れる位置に準備しておくと良いですね。
名刺を名札やポケットから取り出すことは、基本的には失礼な行為となってしまうので、気をつけましょう。
自己紹介をして名刺を渡す
名刺を渡す時は、会社名、職種、名前の順に自己紹介をして渡します。
「〇〇訪問看護ステーションの看護師の〇〇と申します。よろしくお願いいたします。」
訪問看護では、利用者さんに名刺を渡す際、利用者さんがベッドに横になった状態の方もいらっしゃいます。
そのような場合は、必ず目線を合わせるように姿勢を低くしましょう。
名刺は、見やすい位置に持っていきます。
たったそれだけでも、丁寧さが増し、信頼関係が築きやすくなりますよ。
サービス担当者会議や退院前のカンファレンスで、名刺を渡すこともありますよね。
椅子に座っている場合や、相手との間に机がある場合は、名刺を渡す時には必ず場所を移動しましょう。
名刺を渡す時に、机など物を挟んで渡すことは、失礼に当たるので注意が必要です。
必ず机などがない状態で渡すように場所を移動して名刺を渡しましょう。
相手が名刺を差し出している場合、できるだけ相手よりも低い位置で名刺を渡すことが一般的なマナーです。
しかし、相手も低い位置で渡すこともあります。
その場合は、できるだけ同じ位置で受け渡しをすると良いですね。
サービス担当者会議のような場面では、できるだけ事前に渡しておくとスムーズです。
理由として、サービス担当者会議では、利用者さんの介護サービスを考える場面になります。
どのような訪問看護師が来てくれるのだろうと不安に思っていることもあるかと思います。
そのため、事前に自己紹介をしておくことで、サービス担当者会議中に進行しやすくなります。
ただし、訪問の合間での参加となり、時間がない場合もありますね。
そのような時は、タイミングを見計らい、サービス担当者会議後には必ず名刺を渡すようにしましょう。
名刺を受け取る
名刺を受け取る時は、両手で受け取ります。
交換する時は、自分の名刺も持っているので、両手が難しい場合もありますね。
その時は、左手で名刺を受け取り、右手で自分の名刺を渡します。
名刺を受け取る時は、「頂戴いたします」と一言添えてからいただくとより丁寧ですね。
受け取った後は、すぐに名刺入れにしまうのではなく、名刺入れの上に乗せて机などに置きます。
ただし、これは一般的なマナーです。
訪問看護の場面では、名刺を受け取ったら、すぐに処置などサービスの提供が必要なこともありますよね。
そのような場合は、「今後ともよろしくお願いいたします」と一言添えてから名刺をしまいましょう。
相手から受け取った時は、以下のことをメモとして残しておくと、後で思い出しやすくなります。
誰の担当だったか
どのような話をしたか
印象はどうだったか
特徴的なポイント など
まとめ
訪問看護における名刺交換の手順とマナーについて解説しました。
利用者さんや、ケアマネジャー、営業先など名刺を渡す機会がとても多く、訪問看護で名刺は必需品です。
名刺は、名刺入れに保管して持ち歩き、必要な時にすぐ取り出すことができるようにしておきましょう。
名刺交換のマナーができていると、印象は良くなり、信頼関係が築きやすくなります。
初対面でこの人は信用できる人だという印象になるよう、名刺交換の手順とマナーを押さえておきましょう!