- 夏の訪問看護ってどんな感じ?
- 暑い中の訪問では熱中症の危険もあるの?
- できる対策やオススメのグッズがあれば教えてほしい!
このような疑問にお答えする記事です。
訪問看護の夏は暑いです!
訪問看護に従事する予定の方には、夏の訪問看護は暑さ対策が必須であり、熱中症の危険があることもぜひ知っておいてほしいです。
また、現在訪問看護に従事中の方も、暑い夏を乗り越える良い方法があれば知りたいのではないかと思います。
当記事では、訪問看護における熱中症対策と暑さを和らげるオススメグッズを紹介します!
- 訪問看護師が熱中症になりやすい理由
- 訪問看護師にオススメの熱中症対策&グッズ
気になるあなたはぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ではさっそく解説します。
目次
訪問看護師が熱中症になりやすい理由4選
訪問看護師が熱中症になりやすい主な理由は以下の4つです。
- 外移動がある
- 利用者さん宅の室温がさまざまである
- 汗をかきやすいケアがある
- こまめな水分補給ができないことがある
順番に解説します。
外移動がある
訪問看護は利用者さんのご自宅で支援を行います。
病院や施設看護と大きく異なる点です。
利用者さん宅での支援ということで、各ご自宅に伺うための「移動」が必ずあります。
この移動が夏は大変。
真夏の太陽が照りつける危険な暑さの中移動するので、少しの時間でも体温が上昇しやすいです。
特に移動手段が自転車である場合、熱中症のリスクがより高まります。
夏の外移動は熱中症の危険度を増します。
利用者さんのご自宅の室温がさまざまである
利用者さんのご自宅にお伺いする訪問看護ですが、各家庭の室温も実にさまざまです。
エアコンがしっかり効いているお宅もあれば、中には扇風機だけで過ごされているお宅も。
利用者さんご自身も熱中症の危険があるのでエアコンの使用を促しますが、温度設定を高めにされる方もおられ、こちらとしては蒸し暑さを感じることもあります。
病院や施設では、空調のしっかり効いた室内で1日中勤務することができますが、訪問看護はそうではない環境での勤務です。
この点も熱中症のリスクとなります。
汗をかきやすいケアがある
訪問看護では汗をかきやすいケアがあることも熱中症になりやすい理由のひとつです。
訪問看護で汗をかきやすいケアとしては以下のようなものがあります。
- 寝たきりの方の全身清拭
- オムツ交換
- 洗髪
- シーツ交換
- ご自宅での入浴介助 など
在宅では、上記のケアを1回の訪問の中でいくつも行うことがあります。
しかも訪問は基本的に看護師ひとりで行うため、他の看護師の手を借りることはできません。
エアコンがしっかり効いておらず蒸し暑い部屋でケアを実施することも多いです。
かなりハードで汗をかきます。
入浴介助は夏の暑さに浴室内の暑さも加わるため、服も濡れてしまうくらい汗をかきます。
汗だくになりながらケアを行い、そのあと炎天下の中また移動をするので、どんどん水分が奪われます。
熱中症の危険が大いにあります。
こまめな水分補給ができないことがある
こまめな水分補給ができないことも訪問看護師が熱中症になりやすい原因です。
訪問看護では決められた時間に利用者さんのご自宅を訪問します。
基本的に時間厳守です。
訪問が立て込んでしまうと、水分補給すらままならず次の訪問へ行かなければならないことがあります。
また、水分を摂るとトイレに行きたくなりますが、訪問看護は病院や施設と異なりいつでもトイレに行ける環境がありません。
つい水分を控えてしまい、熱中症のリスクを高めてしまう危険があります。
訪問看護における熱中症対策とおすすめグッズ
訪問看護師は熱中症になりやすい因子が複数あるため、しっかり対策をして熱中症を予防していく必要があります。
熱中症対策&オススメグッズについて、大きく以下の3つに分けてご紹介します。
- 水分・塩分補給
- 冷却グッズ
- 帰宅後の体のメンテナンス(食事、休息、睡眠)
順番に解説します。
水分・塩分補給
水分・塩分補給はやはり熱中症予防の基本です。
汗の99%は水分ですが、その中に微量なミネラル類も含まれています。 その中で最も量が多いのはナトリウムで、熱中症が疑われる時の対策として、水分と一緒に塩分も補給することが重要です。
出典:農林水産省
水分だけでなく塩分やミネラルも補給する必要があります。
以下にオススメの水分・塩分補給を紹介します。
スポーツドリンク
スポーツドリンクは熱中症予防の水分補給として優秀です。
スポーツドリンクは、発汗によって体から失われた水分やミネラルを効率良く補給できます。
コンビニやスーパーで手軽に買えますし、冷凍タイプも販売されています。
冷凍タイプだと徐々に溶ける冷たい状態のものを飲むことができますよ。
溶けるまでの間は保冷剤代わりとしても使うことができ、一石二鳥です。
経口補水液
経口補水液も熱中症予防の水分補給に最適です。
経口補水液は、水にナトリウムなどのミネラルとブドウ糖を一定の割合で配合したものです。
体液とほぼ同じ浸透圧のため、吸収率・吸収速度が非常に高く、スポーツドリンクに比べて糖分が少なく塩分が多く含まれています。
筆者は事務所の冷蔵庫で経口補水液をしっかり冷やしておき、事務所に戻った際に飲んで水分&ミネラルチャージしています。
ドリンクタイプの他にゼリータイプも販売されているので、飲みやすい方を選んでみても良いですよ。
塩分タブレット
塩分タブレットは手軽に塩分チャージができるところが魅力です。
小さいため持ち運びも苦にならず、荷物が多い訪問看護師でも簡単にカバンに忍ばせておくことができます。
ぜひ水分と合わせて持ち歩きましょう。
水分・塩分は意識的に摂取しよう
訪問が立て込むと時間に追われ水分補給もままならない場面もあると思います。
しかし、夏場はどんなに忙しくても水分や塩分をこまめに摂りましょう。
「訪問1件終わったら水分・塩分補給する」と決めておいても良いかもしれません。
自転車移動の場合持ち歩く荷物の量は限られますが、必ず水筒や冷凍タイプのドリンク等を持ち歩き、いつでも冷たい水分を補給できるようにしておきましょう。
冷却グッズ
冷却グッズも熱中症対策には欠かせません。
最近ではさまざまな冷却グッズが販売されています。
オススメをいくつかご紹介します。
ネッククーラー
ネッククーラーは首に巻いて使用する冷感グッズです。
首に巻くだけなのでお手軽に使用できます。
瞬間冷却パック
瞬間冷却パックは、手で叩くことで急激に冷たくなるアイテムです。
保冷剤だと持ち運んでいる最中にぬるくなってしまい、冷やしたい時に使えないことがあります。
しかし、瞬間冷却パックは冷やしたいその時にすぐ冷やすことができます。
持ち運びも楽なのでカバンに入れておくと便利です。
冷却スプレー
冷却スプレーは、スプレーするだけの冷感グッズです。
最近ではさまざまなタイプのものが販売されており、服にスプレーして使うものや、メントール配合で爽快感が得られるものなどもあります。
瞬間的に冷やすのも良し。
スプレーして自転車で風をきるのも気持ち良いですよ。
帰宅後の身体のメンテナンス(食事、休息、睡眠)
帰宅後の身体のメンテナンスも非常に重要です。
忙しい業務で疲れた身体に寝不足や栄養不足が重なってしまうと、体力はどんどん低下してしまいます。
帰宅後はしっかり食事を摂り、リラックスしながら過ごし、夜は早めに休むようにしましょう。
訪問看護は体力のいる仕事ですが、夏場は特にそうです。
暑さに負けず元気に訪問できるようしっかり身体の調子を整えましょう。
お風呂に入浴剤を入れると身体がしっかり温まり、良い香りでリラックスできます。
夜も良眠しやすくオススメですよ。
熱中症対策をしっかりして訪問看護に臨もう!
夏の訪問看護は熱中症対策が必須です。
年々きつくなる夏の暑さですが、それに合わせてさまざまなグッズも販売されています。
水分や塩分をしっかり補給し、便利なお助けグッズも上手に活用しながら暑い夏を乗り越えて行きましょう!