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バイクでの訪問看護の注意点
訪問看護ステーションによって、訪問時の移動手段は異なります。
自転車や自動車で訪問することが多いですが、中には、原動機付き自転車(以下バイク)で訪問をする事業所もあります。
バイクに乗ったことがない人にとってはとてもハードルが高く感じるのではないでしょうか。
私自身、都内に住んでおり運転免許取得後、全く運転をしたことがないペーパードライバーでした。
就職した訪問看護ステーションがバイクを移動手段に採用していたので、訪問することよりもまずバイクを運転できるようになることが大きな課題でした。
そんな私の経験から、バイクで訪問看護をするときの注意点を6つお伝えします!
訪問ルートの交通規制を事前に確認しておく
バイクに乗る場合、当然ですが自転車には適用されない交通ルール・道路標識を守る必要があります。
普段運転をしない方は、安全な運転のために交通ルール、標識など免許取得時に勉強したことを改めて見直すことが必要です。
その上で、訪問ルートに交通規制がないかを事前に確認しましょう。
一方通行や、右折禁止、時間帯通行禁止などの規制があると、通ろうと思っていた道路に入れず、ルート変更をする必要があります。
私が勤めていたステーションは、移動手段が自転車とバイクでした。
普段は自転車で通っていた道が時間帯通行禁止区域で通ることができず、Uターンをすることよくありました。
訪問ルートに交通規制がないか、グーグルマップや地図で事前に調べたり、先輩に聞いておくとスムーズに訪問することが出来ます。
駐車場所を確認する
自転車に比べて、バイクは駐車スペースの確保が必要です。
訪問先が一軒家なのか、集合住宅なのかによって駐車に関する確認をする先も異なります。
契約の際に、確認をしてトラブルにならないようにしましょう。
もし、駐車中のバイクが通行の妨げになってしまったときに、すぐに連絡をもらえるよう、「訪問で一時駐車中のバイクであること、ステーション名、連絡先」が分かるものをハンドルにぶらさげるなどの工夫も必要です。
訪問するお宅だけでなく、近隣の方への配慮も忘れないようにしましょう。
ガソリンスタンドの場所を把握しておく
訪問エリアのガソリンスタンドの場所を大まかに把握しておきましょう。
遠方への訪問中にエンプティランプがつくと、無事にステーションに戻れるか心配になりますよね。
それを回避するために、このガソリンスタンドの前を通るときには給油をする、など自分なりに決めておくのも良いでしょう。
ガソリンスタンドごとに、給油の方法や支払いの方法も様々です。
余裕が出てきたら訪問エリアのガソリンスタンドを比べて、自分のお気に入りの場所を決めておくのもいいですね。
バイクのタイヤも自転車のように空気の補充が必要になります。目安となる空気圧もガソリンスタンドで確認・空気補充をしてもらうことができます。
夜間の訪問時のエンジン音に注意
訪問看護では緊急対応で、夜間に訪問することもあります。
夜静かな街中では、バイクのエンジン音は思った以上に響くので、周囲のお宅に騒音だと思われてしまう可能性もあります。
夜間は、大きな通りまでバイクを押して行ってから、エンジンをかけるなど工夫が必要です。
悪天候時の運転に注意
雨や雪など悪天候時は、晴天時に比べ道路が滑りやすく、思っている以上にスピードが出たり、ブレーキがかかるまでの時間がかかります。
いつも以上に安全に注意して運転することが必要です。
悪天候時は、普段より移動時間に余裕をもって訪問先に向かいましょう。
訪問に遅れてしまいそうなときは、無理に急がずに利用者さんに状況を連絡してから落ち着いて移動しましょう。
事故時の対応をイメージしておく
万が一、事故を起こしてしまうと誰でも気持ちが動揺し冷静に考えられなくなるものです。
事故を起こした、事故に合ったときはどうしたらよいのか、連絡先や連絡をする順番など平時に対応を確認しておくことが大切です。
私は、事故発生時の対応が記載されたロードマップを小さくコピーして常に訪問バックに入れていました。
まとめ
訪問看護の良い点の1つは、移動中に外の空気を感じたり季節の移り変わりを肌で感じながら働くことができるところだと思います。
バイクでの移動は、自転車移動よりも風を切って運転する心地よさを感じることができます。
私は車酔いがひどく、昔から車に乗ることが苦手でした。
免許取得後、全くのペーパードライバーだったのでバイクに乗った時は怖かったですが、慣れると移動時間が短縮できて、自転車移動よりも疲れません。
怖さは一転、バイクでの移動が出来る有難さに変わりました。
まずは安全に運転できるように、毎日少しずつでもバイクに乗ることが重要です。
慣れてきたら、大きな道路に出て運転してみましょう。
交通ルールを守って運転すれば快適なバイクでの訪問ができます。
私の経験がバイク移動で訪問看護をしている方に、少しでも参考になると幸いです!