目次
お名前
よろしくお願いいたします!
働いている地域はどちらですか?
働いている職場(事業所)を教えてください
“らしさ”はそのままですが、私らしさや自分らしさのことです。「あなたの”私らしさ”を大切に支援いたします」をモットーに、精神科に特化した訪問看護を展開しています。
現在の仕事以前の職歴や経歴を教えてください
「手に職をつけなさい」という母の教えのもと、人の役に立つ看護師を目指すことにしました。ただ、ありがたいことに心身健康に育った私は、そもそも病院へ行く機会がほとんどなくて・・・看護学生時代に実習で初めて病棟へ行って、「病棟ってこんなところだったの?!」と衝撃を受けたことをずっと覚えています(笑)
人によってどこに想像とのギャップを感じるかは違うと思いますが、多かれ少なかれいわゆる“リアリティショック”って看護師にはありますよね・・・。
しかし学生の頃、精神看護学を教えにきていた講師(現・株式会社There is代表取締役の山下)と出会い、精神科看護に魅力を感じ、新卒で精神科病院へ就職しました。
そして精神科のスーパー救急、療養、認知症ケア等の病棟で働く中で実践を通してさまざまなことを学び、自己理解や成長の機会となりました。
人生を変えた大きな出会い・・・すごいです!
現職(訪問看護師)歴は?
経営者としても、管理者としても、精神科訪問看護師としてもまだまだ初心者です・・・。
毎日奮闘中ですね。
訪問看護に興味を持ったきっかけは?
そしてようやく目標に向かう第一歩を踏もうとした頃、世の中がコロナで生活が一変・・・私の目標への第一歩も阻まれました。認定看護師資格取得の研修課程の全日程が延期となったんです。
正直、目標のために数年頑張ってきていたので、当時は心にぽっかりと穴が空いてしまった感じでした。途方に暮れていた時、いつかやってみたかったことのひとつ、訪問看護のことを考えました。
近年は、長期入院中の患者さんの地域移行を目指す国の政策によって精神科では積極的な退院促進を目指していますよね。これからは、地域で支える精神科訪問看護のニーズは高いと思います。
そんな背景も後押しとなり、「私自身も、方向転換の良い機会なのでは?」と一念発起。臨床に出てからもずっとお世話になっていた前述の山下に声をかけて、2020年11月、株式会社There isを設立し、翌年春に訪問看護ステーションらしさを立ち上げました。
方向性や目標が明確で、情熱を形にしていく行動力があって・・・素敵すぎますね・・・。
訪問看護を始める前に感じていた、訪問看護のイメージは?
あとは、訪問看護はひとりで自宅へ伺うので、判断や対応に悩んだら相談できないし、経験を積んだエキスパートしか働けないと思っていました。
ひとりで訪問に行く不安や、「ベテランにならないと無理なのでは・・・」は私も感じていましたし、この次世代訪問看護師でお話しを伺った訪問看護師の多くの働く前の不安材料として挙がっていましたね。
実際に始めてみて変わった・感じる訪問看護の世界
そして地域に出て、病院にいたらずっと知らなかったであろうケアシステムや各機関の役割・社会資源のことなどを知り、連携することの大切さを実感する毎日です。
訪問看護で判断や対応に悩んだら・・・という点については、スタッフが少数で伺うからこそ、常にチームで情報共有を行うことを心掛けています。実はらしさはスタッフも訪問看護初心者の方が多いのですが、基本をおさえてもらったら、あとはほぼ任せるようにしています。
ただ、何かあるときに相談できる関係性や環境は整えていて、毎週必ずミーティングや勉強会を行ったり、月に一度は私と面接したりして、学びや成長、そして自分の心を解放する機会を持ってもらえるようにしています。
私自身も初心者だからこそ、同じ立場で、こうやってフォローしてもらえたら安心するかな、ということはよく考えます。
ひとりで訪問するけど、すぐに連絡を取り合って相談できて、お互いにフォローし合える。そうすることで、お互いにとっても利用者さんにとっても確実にプラスになりますよね。
偏見もありますし・・・。営業先で医師に「単なる金儲けでしょう?」と言われたこともあり、悔しかったですが、それが今の現実なのだと思いました。
だからこそ、精神科訪問看護の認知や地位の向上というのも私たちの役目と考えています!
訪問看護でやりがいや喜びを感じること・嬉しかったエピソードはありますか?
それに対して、訪問看護は“看護”が大半を占めています。らしさでは訪問看護の1回の提供時間は基本が45分。そこでじっくりと対話を通して自身を客観的に見つめていただいたり、思いを吐き出していただいたりします。
そうしてオープンダイアローグを実践しているとき、自分自身も看護師という鎧を一旦外して、人間対人間として対話する・・・これは病棟では味わえない経験ですね。
医療者と患者、という側面ももちろんありますが、それ以上に人間対人間として深く関わるので、相手と向き合うことの大切さを感じるし、自分を見つめ直す機会にもなるので自分自身も磨かれますよね・・・。
働く中で、大変だった・苦労した場面やエピソードを教えてください
ただ単に話を聴くだけではいけませんし、専門性を発揮するための知識や技術は必要です。時には利用者さんに、率直に感じたことを伝える勇気も必要ですよね。
また、「死にたい」と訴える方への対応には、いつも悩みますね・・・。答えがないので、訪問後に「これでよかったのだろうか?」とか、もやもやしたり不安を抱えたりしますね。
「これでよかったのだろうか?」は私も日々悩み考えています。
これから先、どんな訪問看護師になっていきたいですか?
たとえば薬を飲みたくないと考えている利用者さんに、無理矢理薬を飲ませないこと。飲みたくないという利用者さんの考えを尊重します。どうして飲みたくないのか、飲むことで生じる困りごとや思いを聴いていく、それを大事にしています。答えが出なくてもいいと思います。
もうひとつ、どんな利用者さんも見捨てないこと。トラウマを抱えていたり社会から孤立していたり、いろんな事情を抱えた方と出会ってきましたが、どんな方にも看護が必要だと思います。おこがましいかもしれませんが、いつでも「あなたの味方ですよ」というメッセージは送り続けていたいです。
そして嬉しい時には嬉しさ、悲しい時には悲しさ、利用者さんの感情に一緒に共感できるところが私の良さであると思っています。
涙を流して話してくださる方もいて、そんな時は一緒に涙を流すこともあります。良い意味で“利用者さん泣かせ”な精神科訪問看護師でありたいです。
大喜多さん、ありがとうございます!
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今回は、精神科特化の訪問看護ステーションを立ち上げた大喜多さんをご紹介します!