「有料会員イベントレポート」令和3年度第11回「アンラーン(学びほぐし)をしませんか?AYA世代の利用者への在宅ケアについて」(2021.12.12)

Ns上妻

みなさんこんにちは!

株式会社ビジケアの代表の上妻(コウヅマ)です。

今回は有料会員様向けのイベントをご紹介させていただきます!

ビジケアの有料会員約180名(R3年12月現在)登録してくださっており、定期的にイベントを開催しています。

今回もたくさんの方にお集まりいただき、色々なお話をすることができました。

色々な方と対話をすることで、気持ちを共有でき、思考も整理できる素敵な場となっています。

 

第11回「皆んなで話し合ってアンラーン(学びほぐし)をしませんか?」

 

Ns野代

今回は令和3年12月14日に開催いたしました第11回交流イベントの紹介です。

毎回盛り上がり、学びを得ることができる「アンラーン」。

第11回がどのようなものか潜入レポートしてきました。

 

前回のアンラーンはこちら

 

アンラーンとは

アンラーンとは「学びほぐし」のことです。

 

ビジケアのアンラーンでは皆様が気になるテーマを題材に、会員の皆様との自由な対話を行うことで、新たな学びや気付き、自身の課題の解決の糸口をみつけることを目指しています。

 

人は様々な場所でたくさんのことを学びます。そして学び続けるために

Learn(ラーン) ⇒ Unlearn (アンラーン)⇒ Relearn(リラーン) を繰り返しています。

一旦学んだことを学びほぐしして(アウトプットと言い換えても良いですね)、思い込んでしまっている知識を学びなおします。

今回のイベントにも現役の訪問看護の経営者・管理者の方、特定看護師やこれからの開業を予定されている方、ビジケア運営メンバーなど、多種多様な人が集まって対話をしました!

お料理をしながらの気軽な参加や、耳だけ参加ももちろんOK!

学びの場が安全な場所であるように、今回も対話のルールはこちら。

 

対話のルール

①ゴールを1つに絞らない

②相手の意見を否定しない

③相手の発言を鵜呑みにしない

④発言と傾聴を楽しむ

⑤モヤモヤすることを恐れない

 

今回のテーマ「AYA世代の利用者の在宅ケアについて」

皆様AYA世代という言葉はご存知ですか?

 

AYA世代とは

AYA世代とは、Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人)の頭文字をとったものです。15歳から39歳までの世代を指しています。AYA世代は親から自立したり、生活の中心が家庭や学校から社会での活動に移行していくなど、流動性が大きく様々な転換期を迎える時期でもあります。このような時期に病気と診断されると、心身にさまざまな影響を受けることがあります。またがん患者さんの場合、症状の進行が早い、家族が受け止めきれない、死別後の悲嘆へのケアも十分にできづらいなどの特徴があり、「家族も受け止めきれない」ということを前提に関わっていく必要がある世代となります。

 

耳にする事はあっても、詳しい内容までは知らなかった方も多いのではないでしょうか?

AYA世代への在宅緩和ケア。高齢者に比べると経験するケースも少なく、とても難しいテーマですね!

元々事例提供によるディスカッション形式の予定でしたが、事例提供の方が急遽都合がつかなくなってしまった為、参加者の方々の知識・経験を持ち寄りそれらを共有する学びの多い会となりました。

予定通りとはならずとも、臨機応変に会を進行できるビジケアのアンラーン。

心理的安全性が確保された空間で、あれやこれやと活発な意見交換が行われていました。

 

実際の話し合った内容(一部抜粋)

まずは「皆さんAYA世代の利用者への在宅ケア経験はありますか?」という質問からスタート!

経験されている参加者が多く、AYA世代の在宅療養者の特徴が挙げられました。

 

AYA世代の在宅療養者の特徴

・非がんでは、精神疾患や脳性麻痺、発達障害などの利用者が多い

・がん疾患別では、乳がん、消化器がん、血液内科、子宮頸がんなどの利用者が多い

・非AYA世代との違いは、使用する福祉用具が大きく違う

AYA世代は難しいというイメージがあるのかもしれない

・家族も働いて、他の家族員もいて、他にもお金がかかることが多い

・ギリギリになってから担当になることが多い印象(訪問診療を受けるタイミングも遅い?)

・信頼関係をつくる期間が足らない

・担当者の辛さ(「いっそうのこと殺してほしい」と言われたり)もある

・家族も周囲に言えない、周囲も経験がない

・制度の課題もある(負担額が大きくなる)

・カンファレンスを開くのも時間外になることが多い(家族も仕事をしていることが多いため)

・若い女性の利用者の場合、男性の看護師が対応しきれないこともある ?

・医療介護の連携の難しさ

・家族が受け入れきれず、「これ以上の情報提供をしてほしくない」と言われることもある

 

高齢者への訪問看護に比べ、展開が早く、資源も限られ、他職種や本人、家族との連携も難しいAYA世代への訪問看護。

小規模なステーションでは、キャパシティも狭く、負荷も大きくなる傾向にあるとの意見から一つの対応案が出ました。

 

対応策

・他の事業所との協働を前提に考えておく(2ステーションで介入する)

 

意外と一つのステーションで抱えてしまい対応に苦慮するケースが多いことから、普段から協働できるステーションを見つけておく必要性が学べました。

 

みなさんの意見を共有

活発な意見があり、耳だけ参加の方、意見を出し合った方も得るものが多かったと思われます。

 

 

ビジケアのアンラーンでは「こんなことを今さら聞いてもいいのかな?」「いいこと言わないといけないのかな?」なんて全く思わず、お気軽にワイワイと楽しく対話しながら実施できることを目指しております。

ビジケアの有料会員に登録すると、今回のようなイベントにも無料で参加することができます。

参加できなくても、基本的に動画は共有させていただきます。

 

下記のような方々におすすめです!

・「管理者、経営者の仲間が欲しい!」

・「現場で色々今悩んでいる!」

・「全国の皆んなと話し合いたい!」

・「経営者、管理者として色んな考え方や意見を知りたい!」

顔を出さなくても、耳だけ参加でも、もちろんOK!

 

ビジケア会員のお知らせ

 

Ns上妻

ビジケア会員になりますと、今回紹介したようなオンライン交流会や毎月開催されるセミナーへの参加が可能になります。また、記事を閲覧可能となり、認定や専門看護師による動画も視聴可能です。

ぜひ、下記リンクより会員情報を見てみてください。

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ABOUT US
野代 龍平看護師
訪問看護ステーションと看護小規模多機能型居宅介護の元管理者。訪問看護8年目。精神科訪問看護、腹膜透析の件数多く受けています。認知症初期集中支援チーム員。群馬県在住。レセプトもこなすマルチプレイヤー。調子に乗るのがたまにキズ。株式会社のびしろ運営しています。