訪問リハビリがしんどい時とその対策

訪問リハビリってしんどそうですよね。

 

訪問リハビリは、訪問看護同様、「しんどい」「大変」とネガティブなイメージがありますよね。

私自身、総合病院を退職し訪問看護ステーションで訪問リハビリを始めて2年が経ちます。

もちろんやりがいは感じますが、正直しんどいと思う場面もあります。

今回は、訪問リハビリのしんどい時とその対策を挙げていきます!

 

訪問リハビリのしんどい時3選

まず、訪問リハビリのしんどい時3選をご紹介します!

 

利用者さんへの対応

訪問リハビリは、セラピストが一人で利用者さんのお宅を訪問して、利用者さんやその家族への対応をしなければいけません。

 

責任

病院では、すぐに上司や他職種など周りの人に相談できます。

しかし、訪問リハビリでは基本的に一人で対応しなければいけないので、責任を重く感じる場面が多くあります。

急変や事故の場合にも、対応は1人という場面も考えられます。

責任が重くかかってくるので、しんどいと感じることがあります。

 

介助場面

一人での訪問となるため、利用者さんの介助量が多いと大変なことがあります。

病院や施設であれば、近くにスタッフがいるため、呼びかけて一緒に介助をすることが可能です。

しかし訪問では、一人で介助しなければいけないことが多いので、体力的にしんどいと思うことがあります。

 

環境

病院など施設系とは違い、実際の生活場面でのリハビリとなります。

道具が揃っていないのは当たり前ですし、スペースの確保も難しいケースもあります。

また、衛生面が整っておらず物が散乱していたり、虫が出たりすることもあります。

不衛生な環境が苦手な人は、しんどいと感じると思います。

 

コミュニケーション

利用者さん、必要があれば利用者さんの家族ともコミュニケーションが重要になってきます。

マナーや礼儀はもちろん、コミュニケーション能力が高く求められる場面が多いと思います。

中にはこんなケースがあります。

 

ケース1
利用者さんは進行性の難病です。

家族はリハビリをしてまた昔のように元気になってほしいと、リハビリの依頼がありました。

しかし、利用者さん本人は今のままでいいと思っており、リハビリに対しては消極的です。

リハビリ職が訪問しても、「今は必要ない」とリハビリが進みません。

こちらが話かけても、あまり進んで話をしてくれません。


 

このようなケースの場合、利用者さんとの信頼関係築くことが難しいですよね。

 

ケース2
元々山登りが好きな利用者さん。

転倒して骨折をして手術を受けましたが、その後肺炎となり、体力が著しく低下してしまいました。

また元の生活に戻りたいと思い、自宅でもリハビリを続けたいと依頼がありました。

訪問するたびに、「早く元通りの生活がしたい」「いつになったら山登りができるのか」「どんな運動をしたら治るのか」と聞かれます。

リハビリをすれば元通りになると思っていた利用者さんですが、なかなか思うようにいかず、「リハビリなんてしてもしなくても一緒だ」とクレームを受けてしまいました。


 

リハビリに対しての過剰な期待があり、医療者側の説明不足などによって誤解を招いてしまいます。

訪問リハビリに対しての認知度がまだまだ低いこともあり、リハビリに対するイメージの違いも考えられます。

いずれのケースも、利用者さんまたはその家族とのコミュニケーションが重要になります。

利用者さん一人ひとりに対してのきめ細やかな対応が必要になるため、しんどいと感じるところです。

 

連携

訪問リハビリで関わるところは、訪問看護ステーションの内部と、他事業所の外部があります。

 

内部

_同じ訪問看護ステーションで働いていても個々で訪問に行くため、情報の共有や相談がしにくい環境となります。

訪問先で困ったことがあっても、基本電話でのやり取りとなり、病院や施設に比べて連携や情報共有がしにくいのが現状です。

また、セラピストは看護師との連携で悩むことが多いですよね。

訪問看護ステーション内で連携ができていないと、しんどいと感じますよね。

 

外部

訪問リハビリで多く関わる職種は、

  • 医師
  • ケアマネージャー
  • 福祉用具業者
  • ソーシャルワーカー などなど

外部の事業所とも関わる機会が多くあります。

外部となると、すぐに報告や相談ができないことがあります。

またFAXでのやり取りも多く、訪問先では確認ができないこともあります。

医師とは病院よりも関わりを持てないことが多く、リハビリ状況の把握や生活環境の変化などすぐに相談や報告ができない場合があります。

内部だけでなく、外部との連携ができていない場合も、しんどいと感じます。

 

雑務やスケジュール管理

訪問看護計画書や訪問看護報告書など、作成する書類がたくさんあります。

訪問に出ていると時間が取りにくく、スケジュール通りに進まないこともしばしば。

書類作成の業務が滞りやすいです。

また、セラピストが少ない訪問看護ステーションでは、希望の休みが取りにくいことがあります。

このように、雑務の時間の確保や、希望通りの休みが取れないなど、スケジュール管理に関しては、しんどいと思うことが多いと思います。

 

しんどい時の対策3選

上記のように、訪問リハビリはしんどいと思う場面が多々あると思います。

その対策を挙げていきます!

 

関係性を築く

 

 

まずは、訪問看護ステーション内部で、すぐに相談や報告ができる関係性を築くことが大事です。

職種が異なると、視点が変わるため意見の違いもありますが、お互いを理解して専門職の強みを活かせるチームにしたいですよね。

そのためには、顔を合わせて意見交換を定期的に行うなどして、情報を共有する時間を設けることが大事です。

外部との連携もしやすいように、日頃から気軽に連絡ができる関係を築いておくことが大切です。

電話だけでなく、顔を合わせて話す時間を設けたり、あいさつに行ったりと、こちら側の積極的な行動で、関係性を築くことができます。

内部、外部ともに、すぐに話ができる関係性が築けていると、しんどいと思う場面でも一人で悩まずに済みますね。

 

余裕があるスケジュール

訪問時間や休憩の取り方など、余裕があるスケジュールを立てておきましょう。

例えば、以下のような対応をします。

  • 時間がかかりやすい利用者さんの後は少し時間を空けておく。
  • 混雑する道を通る時は、利用者さんの間の時間を空けておく。
  • できるだけ移動が少なく済むようにスケジュールを見直す。

 

余裕があるスケジュールによって、焦らずに移動ができ、書類作成などの作業時間が確実に取れるようになります。

また、介助量が多い場合でも、複数名での訪問ができるようにスケジュールの調整を含めて、みんなで検討できるとより良いと思います。

 

準備

備えあれば憂いなし」というように、さまざまな場面を想定して準備しておくことが大事です。

物品であれば、以下のようなものです。

  • スリッパ
  • ガウン
  • グローブ
  • 予備のマスク
  • ティッシュ
  • 除菌シート などなど

これらを準備しておき、不衛生な場面でも対応できるようにしておきます。

その他、利用者さんのお宅でも使える評価器具や訓練用の物品などを準備しておきましょう。

リスク管理に関しては、勤務先のマニュアルやスタッフ間の情報共有で把握することが大事です。

 

最後に

訪問リハビリのしんどい時と対策を挙げました。

しかし、さまざまな対策を立ててもしんどいと思う時があります。

そんな時は趣味を持っておくと、心身ともにリフレッシュできます!

仕事のことを忘れて、思いっきり楽しめることがあると、しんどい思いが軽減できると思います。

また、趣味を持っていると、利用者さんやスタッフとの会話のネタにもなりやすいですね。

 

 

訪問リハビリは、しんどいと思う場面がいくつかありますが、それ以上にやりがいを感じる仕事です。

看護師との連携のコツについては、こちらの記事をご参照ください!

 

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ABOUT US
石川 成美理学療法士
理学療法士/愛知県在住/総合病院、地域活動を経て現在は訪問看護ステーション勤務/訪問看護でリハビリをしながら広報を担当/子育て中/職場の働きやすさ改革中/趣味は旅行