訪問看護に転職する時の選び方!転職に失敗しない3つのポイント

訪問看護ステーションを選ぶ時には、何を基準にして転職すると良いですか?

このように、訪問看護に興味はあるけど事業所の数が多く選ぶ基準がわからない看護師さんは多いのではないでしょうか。

転職活動をする際に、数ある訪問看護ステーションから自分に合った事業所を選ぶにはいくつかのポイントがあります。

今回は、訪問看護に転職する時の選び方を3つのポイントに絞って解説します。

これから訪問看護で働いてみたいと考えている看護師さんは、ぜひ参考にしてください。

 

訪問看護に転職する時の選び方

訪問看護への転職を考える時には、転職する目的があると思います。

もちろん、「訪問看護に興味がある!」「在宅医療に携わって退院後の患者さんを支えたい!」と言った大きな目的は訪問看護への転職をされる看護師さんに共通しています。

しかし、転職の背景にある事情は人それぞれ異なり、転職先に求める条件の優先順位も同様に一人一人同じではありません。

訪問看護へ転職する際に優先したい内容は、以下のものが多く聞かれます。

 

  • 平日の日勤帯に働き土日休みの生活がしたい
  • 収入を増やしたい
  • 残業せずワイフワークバランスを大切にしたい

 

このように、転職する際に優先したい内容により注目すべき事業所のポイントが異なります。

では、具体的に訪問看護へ転職を考える際に注目すべきポイントを、目的別で解説していきます。

 

①土日休みの生活がしたいなら年間休日と有給消化率に注目!

一般的な仕事と同様に、平日に働き土日は休みにしたいと希望する看護師さんは少なくありません。

そのような看護師さんは、訪問看護への転職の際に年間休日と有休消化率に注目して検討することをお勧めします。

年間休日と有給消化率は、組織の考え方が大きく反映されます。

特に訪問看護ステーションは、訪問した時間のみに事業所への報酬が発生する仕事のため、勤務日数が少ないと収益が上がりにくいという側面があります。

稼働日を上げて訪問を増やすことで収益を増やす場合もあり、病院に比べ年間休日が少ない訪問看護ステーションも存在します。

では、年間休日と有休消化率について具体的にみていきましょう。

 

年間休日

いわゆる土日休みは、完全週休二日制と言われます。

完全週休二日制の場合「年間休日は104日」になります。

さらに祝日を加えると「年間休日は120日」となります。

訪問看護ステーションによっては、年間休日が100日満たないところも多い為、年間休日が120日あれば、かなり多い事業所と判断出来ると思います。

年間休日120日ある訪問看護ステーションは、ライフワークバランスを考えた組織づくりを目指されていると評価しても良いかもしれません。

 

完全週休ニ日制と週休二日制は違います。

完全週休二日制は、必ず毎週2日の休みがある。
週休二日制は、月に1回以上週2日の休みがある。

つまり、完全週休二日制に比べ、週休二日制は休みが少ないこともあります。

 

有給消化率

近年、年間5日の有給消化義務が出来たため、どこの会社も年間5日は取得するように対策していると思います。

しかし、有給は年間10日〜20日程度は付与されており、消失してしまうところも多いと思います。

訪問看護ステーションは、人員の体制により有給の消化出来る事業所と出来ない事業所に分かれます。

そのため、入職前に有給消化の状況は必ず確認しましょう!

また、確認する際には「有給消化率は何%ですか?」と聞いても、パーセンテージ把握している訪問看護ステーションも少ないと思いますので、有給は何日程度使えますか?と聞いた方が良いと思います。

 

重要なのは、年間休日と有給が合わせて何日になるか?という点になります。

もちろん年間休日の割合が高ければ良いですが、有給消化率が低ければ、年間のお休みは減ってしまいますので、トータルで考えてもらうことをお勧めします。

個人的には、年間休日と有給日数で年間125日あれば、働きやすい会社だと思います。

ぜひ確認してみてください。

 

②収入を増やしたいなら給料形態や手当に注目!

収入を充実させたいと希望して訪問看護への転職を視野に入れる看護師さんもいると思います。

しっかり稼ぎたいと考える看護師さんは、ぜひ給与形態や手当に注目して転職を検討してみてください。

訪問看護ステーションは、時間売りの側面が強く、個人ごとに売上を出すことが出来ます。

そのため、固定給だけでなく売上に応じたインセンティブや夜間待機の手当を設定している事業所もあります。

入職前に次の項目を具体的に確認しましょう。

 

  • 年収(月給or年俸)
  • 賞与の倍率
  • 土日祝日出勤、電話当番、夜間緊急訪問などの手当
  • 訪問件数、売上によるインセンティブの有無
  • 自家用車を使う場合の手当

 

訪問看護ステーションは働き方に自由度が高いため、給料形態も様々です。

ご自身の性格や価値観にあったところを探すと良いと思います。

 

 

③ライフワークバランス重視なら一日のスケジュールと残業時間に注目!

子育てや介護と仕事を両立したい、ライフワークバランスを重視して働きたいと考えている看護師さんは、一日のスケジュールや残業時間に注目して転職活動をしてください。

訪問看護ステーションは事業所ごとに仕事の量や勤務時間が異なります。

また、フレキシブルな働き方ができるのも訪問看護の魅力でもあります。

そのため、勤務形態や一日のスケジュールは事前に知っておいた方が良いと思います。

ポイントは下記の6つです。

 

  • 勤務形態及び労働時間
  • 訪問件数
  • 移動時間
  • 休憩時間
  • 情報共有方法とその時間
  • 書類業務の時間

 

看護師の訪問であれば、5件程度が目安です。

セラピストであれば、6〜7件程度が目安です。(施設は除く)

これ以上になると業務時間内での基本書類業務や情報共有の時間が取りにくくなりますので、残業をして業務をこなしている可能性も考えられると読み取ることもできます。

 

まとめ

今回は、訪問看護に転職する時の選び方について解説させていただきました。

 

まとめ

①土日休みの生活がしたいなら年間休日と有給消化率に注目!

②収入を増やしたいなら給料形態や手当に注目!

③ワイフワークバランス重視なら一日のスケジュールと残業時間に注目!

 

いかがでしたでしょうか。

訪問看護ステーションは病院と違い、事業所により働き方は様々です。

ご自身の働き方に合った訪問看護ステーションに出会えるように、まず事業所のホームページをしっかり確認し可能であれば見学をしてみることをお勧めします。

ビジケア公式LINEに登録すると、訪問看護に関する最新情報(診療報酬や介護報酬改定を中心とした内容)が月に2回無料で配信されます。

最新セミナー情報やお得なご案内も配信していますので、よろしければ登録をお願いします。

友だち追加

 

ABOUT US
石澤 明日香
埼玉県在住/看護師/急性期総合病院にて6年勤務後、訪問看護ステーションで5年半勤務。令和4年9月に訪問看護ステーションアスエイドを開設、代表取締役兼管理者を務める。そのほか重度訪問介護事業所にも所属し介護士として障害を抱える方への支援や訪問看護に特化したブログ「ウチくる看護」の運営を行う。/趣味は料理とホームパーティ