この度、妊娠・出産という貴重な経験をしました。
妊娠中は、周囲の協力を得て働くことができました。
訪問看護ステーションにおいて妊娠中に働く上で大変なことを紹介します!
目次
「訪問看護で妊婦が大変なこと」
訪問看護で妊婦が大変なことは下記の5つです。
- つわり
- 浮腫み
- 冷え
- 移動
- 動作や介助
一つひとつなぜ大変なのか説明していきます。
つわり
つわりの症状は、人によって様々です。
私の場合は、臭いに敏感になったり、お腹が空くと気持ち悪くなる食べづわりでした。
なので、マスクを2重にしたり、お腹が空きすぎないように小袋タイプのお菓子を携帯したりしていました。
食べられないときは、さっぱりしたものや飲み物などでなんとかお腹に入れていました。
妊娠初期に多いつわりですが、妊娠後期や妊娠中ずっと続く方もいます。
症状がつらい時は、安静が一番です。
できるだけ早い段階で、周囲の協力を得ておくことも大事です。
事前にゆとりのあるスケジュールで、合間を見て休みましょう。
むくみ
妊娠中は、循環が悪くなりやすくむくみが出現しやすく、特に同じ姿勢が続くと下腿のむくみが出やすくなります。
むくみがあると、さらに動きにくくなり活動量が落ちやすくなり、悪化すると痛みを伴うこともあります。
座ったままでもできる運動を取り入れて、できるだけむくみを作らないようにしましょう。
臨月に入るとさらにむくみやすいので、働いている間はできるだけむくみを作らないよう、動けるだけ動いてむくみを作らないようにする方が良いでしょう。
私はお腹が大きくなってきてから、事務所内での作業が増えたことで、座っている時間が長くなり、よく足がむくんでいました。
また、臨月になってからは、今まで見たことのないむくみが出てきて、驚きました。
妊娠にむくみはつきものだと思いますが、できるだけむくみが出ないよう、初期からケアが必要だと感じました。
冷え
妊娠中は、ホルモンの変化や姿勢の変化、筋肉量の低下などによって冷えが起こりやすくなります。
夏場は、発汗や動悸などで暑いと感じやすくなりますが、四肢の末端は冷えているということもあります。
妊娠中の冷えは、つわりがひどくなったりお腹が張りやすくなったり、血流が悪くなると赤ちゃんへ影響を与えると言われています。
訪問先によっては、自身で体温調整が必要な場面があると思います。
カーディガンやレッグウォーマーなど臨機応変に対応できるように持ち歩くと便利です。
場面に応じて、カイロなども携帯すると良いかと思います。
移動
訪問先への移動手段として、車を利用する場合、まず乗り降りが大変です。妊娠周期が進むに連れてお腹が出てくるので前屈みになりにくく、動きにくいためです。
また前にかがめない分、視野も狭くなりがちなので運転には注意が必要です。
私の働いている訪問看護ステーションは、車での移動が必須だったため、できるだけステーションから近い利用者さん宅を訪問するようにしていました。
徒歩の場合、妊娠周期によって骨格の変化があり、体の使い方が妊娠前と異なります。
妊娠周期が進むと体全体が重く感じるので、短距離でも疲労感が強いです。
私は徒歩5分の距離でも、息が切れていました…。
訪問先を近いところに調整する、訪問バッグを軽くするなど、周囲の協力を得ながら工夫すると良いでしょう。
動作や介助
訪問先での処置や治療においては、一定の姿勢で行えないことが多いです。
できるだけ動作が少なくて済むようにあらかじめ準備しておいたり、利用者さんやその家族にお願いして椅子をお借りして無理をしないことが大事です。
ベッド周囲などは案外狭く、お腹が当たってしまうことも度々ありました。
移動する自身の導線も確保しておくと良いでしょう。
介助は、できるだけお腹に力を入れないような介助が望ましいです。
例えば、ベッドの高さを調整したり、体全体で介助するようにしたりなど…。
さらに介助方法は、自身だけでなくステーション全体で考えると、介助方法の統一ができるので、みんなで検討するのも良いかと思います。
こうした介助方法の工夫や、できるだけ妊娠初期から軽介助の利用者さんを受け持つよう協力を得ておくと、妊娠週数が進んでも対応しやすいと思います。
まとめ
訪問看護で働く妊婦さんが大変なこと5つを紹介しました。
症状は人によって様々です。
その時の体調を見極めて、その都度対応していくことも大事です。
また長期的に考えて、休暇に入る前スムーズに移行できるよう、スケジュール管理や利用者さんの限定などできるだけ早い対応も必要です。
事業所にもよるかと思いますが、訪問看護では臨機応変な対応がしやすいと思います。
赤ちゃんがお腹にいる期間は限られていて、長いようであっという間です。
また、妊娠中は何が起こるかわかりません。
無理をしてからでは遅いです。
実際、私は無理をしすぎて入院してしまいました…。
働くことも大事ですが、お腹にいる赤ちゃんを守れるのはお母さんだけです。
妊娠中は、決して無理をせず、甘えすぎかなと思うくらい甘えましょう!