次世代訪問看護師紹介vol.87|平尾大地さん

ビジケア広報・町田
「次世代訪問看護師」は、訪問看護の現場で実際に働いている人たちの働き方や想いを紹介するコーナーです。

今回は、平尾大地さんをご紹介します!

 

お名前

平尾さん
平尾大地です。

よろしくお願いします!

 

働いている地域はどちらですか?

平尾さん
神奈川県横浜市です。

事業所は横浜市中区大平町にあります。

 

働いている職場(事業所)を教えてください

平尾さん
ぜろひゃく横浜訪問看護リハビリテーションで、管理職を務めています。

 

現在の仕事以前の職歴や経歴を教えてください

平尾さん
神奈川県内の病院に3年8ヶ月勤めていました。

 

現職(訪問看護師)歴は?

平尾さん
去年の12月から始めて、約4ヶ月が経ちました(※2025年4月現在)。

 

訪問看護に興味を持ったきっかけは?

平尾さん
生い立ちからの話で少し長くなりますが・・・私の出身は北海道の足寄町(あしょろちょう)というところです。とにかく土地が広く、どれくらいかと言うと、東京ドーム約30,000個分、東京ディズニーランドだと約1,700個分の大きさで、住んでいる人よりも牛の数が2倍以上いるような地域です(笑)

電車はなく、バスは1時間に1本程度。田舎で不便だと思われるかもしれませんが、私にとっては不便すら心地良い場所です。進学のため地元を離れましたが、自分が高校卒業まで大変お世話になった町へ還元したいという想いがずっとあります。

 

町田
地元への想いが平尾さんの根底にあるんですね・・・!

そこからどう訪問看護につながっていったのでしょうか?

 

平尾さん
看護師になり、最初は病院で勤務していましたが・・・病院だと来院した人のみしか携われません。だんだんと通院できない人には病院勤務だと携わることができないことへ疑問を感じたり、「通院できない人の方が、通院できる人より重症なのではないのか?」と葛藤を感じることが増えていきました。

そこから「重症化する前に様子を定期的に見ることができれば、支援する側にとってもされる側にとっても良いのではないか、持病がある人とそのご家族も安心して過ごせるのではないか?」と思うようになり、こんなハッピーな仕事は他にはないと感じ、在宅領域への興味が強くなっていきました。

また、帰省した際に私の親を含め、「何かあったら施設に入れていいから・・・」という声を耳にして、胸が痛くなりました。「自宅で最期まで過ごせる方法を実現できるのは、訪問看護しかない」と思い、病院を辞めて訪問看護に転職しました。

 

町田
看護師としての経験からつながった想いと、地元への想い。

その二つが重なったのが訪問看護だったんですね・・・!

 

訪問看護を始める前に感じていた、訪問看護のイメージは?

平尾さん
利用者様とじっくりお話ししたり、病院のようなペースよりはのんびりと仕事できると思っていました。

病院より精神的に気楽に働けるのではないかと思っていました。

 

実際に始めてみて変わった・感じる訪問看護の世界

平尾さん
働く前は「精神的に気楽に働けそう」なんて思っていましたが・・・実際に働いてみて認識が変わりました。

訪問看護では、利用者様との関わりはもちろん、ご家族との関わりもより大切だと思いました。最期を迎える利用者様もいますので、ご家族の精神面ケアが病院で勤務していたときよりも重要で難しいと感じています。

 

町田
病院と在宅、どちらが楽・大変と括れるものではなく、関わるうえでの視点が変わりますよね。

在宅ではじっくり長く関わる分、温かい一面や場面を見られることも多いですが・・・ご本人やご家族の生活そのものや、心のより深い部分に触れて関わるので悩むことも多いですよね。

 

平尾さん
そうですね。また疾患も多様で、病院勤務の時では携わらなかった疾患を勉強するのが大変だなと感じています。

あとはケアをする際、使用物品を病院のようにこちらで準備・提供するのではなく、利用者側で用意していただくので、自宅にあるもので代用していく臨機応変な対応が必要なことも働いてみて初めて知りました。

 

訪問看護でやりがいや喜びを感じること・嬉しかったエピソードはありますか?

平尾さん
病院より利用者様に関わる時間がありますので、色々なお話しを聞けて楽しいです。

訪問看護が入ったことで利用者様の生活の質や運動機能など向上したときは、やりがいを感じますね!

 

町田
一人ひとりの生活に継続的に携わるからこそ、その方の深い部分を知れたり、変化を見れたり・・・訪問看護の醍醐味ですね。

 

働く中で、大変だった・苦労した場面やエピソードを教えてください

平尾さん
訪問に伺ったら、お家の中で転倒していたときは驚きました・・・。

病院ならすぐ医師に報告し、検査の指示などを仰げますが・・・訪問看護だと近くに医師はいないので、そこは大変ですね。受診をすすめても「利用者様が望まなければそれまで」ということもありますので、葛藤はあります

 

町田
自宅での転倒、意外とよくあるんですよね。

在宅ならではのその葛藤、聞くことも多いですし、私も訪問看護で働く中で感じたことがあります。

 

これから先、どんな訪問看護師になっていきたいですか?

平尾さん
先ほどもお話ししましたが、私はいずれは地元に戻って地域に密着した看護を提供していきたいという想いがあります。

また、“看護師”というフォーマルな形だけではなく、ゆくゆくは地域の方と食べたり、飲んだり、遊んだりといったインフォーマルなイベントを催す活動をしたり、地域の中での「共生」の実現につながるような活動もしたいと考えています。

そのためにも、まずは日々の仕事に真摯に向き合い、利用者様・ご家族に信頼される看護師になりたいです!

 

町田
地元に貢献する未来も見据えながら、訪問看護師として”今”の仕事に真摯に向き合っている平尾さんの想いが伝わってきました。

平尾さん、ありがとうございました!

 

ぜろひゃく横浜訪問看護リハビリテーション/リンク紹介

・ぜろひゃく横浜訪問看護リハビリテーション:ホームページ

 

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町田
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ABOUT US
町田 舞広報
ビジケア広報・ウェブ担当。 看護師/フリーランス。看護メディア(マイナビ看護師、ナース専科、月刊ナーシング等)で執筆・編集経験多数。在宅医療研究会レポート担当。システムエンジニアだった経験を活かしウェブ・SNS・ITの力でヒト・モノ・コトの橋渡しを軸に活動。ITとリアルの融合で人がつながり支え合う地域包括社会を目指す。訪問看護師・ウェブライター・看護師オンラインサロン運営・看護師のメンタル・キャリアカウンセリングなど、複業を並行しながら働くパラレルキャリア。