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「地域で認定看護師を活用するコツとメリットとは~訪問看護サービスの質を高める方法~」(2023.9.15)
講師:皮膚・排泄ケア特定認定看護師 藤平 舞氏
今回は、令和5年9月15日に開催した有料会員向けセミナーのご紹介です。
まずは講師の紹介です!
講師紹介
藤平 舞/ Mai Fujihira
- 看護師(皮膚・排泄ケア特定認定看護師)
- フリーランス
講師プロフィール
- 2004年神奈川県の大学病院に就職
- 2011年皮膚・排泄ケア特定認定看護師取得
- 2014年千葉県の高度急性期病院にて褥瘡専従業務を経験
- 2018年に特定行為研修(基本モデル・創傷モデル)を修了
- 2020年千葉県の急性期病院にて在宅同行訪問、他施設への出張褥瘡回診
- 2021年入退院支援チームの立ち上げ
- 2022年個人事業でのフリーランス
- 2023年オンラインWOCケア支援の本稼働
- 医療・ 介護施設 、在宅への同行訪問で活動するほか、セミナー 講師 、オンライン相談サービス、医療 ・ 介護事業所のWOCケア連携 ・ 運営支援を行う
- 趣味でインナービューティープランナーとして活動
講義内容スタート
今回講師を務めてくださるのは、皮膚・排泄ケア特定認定看護師でフリーランスとして幅広く活動されている藤平様です。
藤平様は、訪問看護ステーションと連携を取りながら同行訪問やオンラインで指導もされておられ、ビジケアの皮膚褥瘡関連の講師も担当していただいています。
講義は、以下の内容で構成されています。
第一部 認定看護師の活動とは
第二部 地域で認定看護師を活用する方法
第三部 事例紹介~訪問看護×認定看護師~
第四部 未来を見据えて訪問看護における認定看護師の存在意義の方針
藤平様は、今回の講義で次のことを一緒に実感できることが望みですと話始められました。
- こんな場面で認定看護師とコラボする!がイメージできる
- 事業所の強みとして、認定看護師の活用がイメージできる
- 訪問看護サービスの質向上により地域に貢献できる
初めに認定看護師について詳しく説明があり、認定看護分野にはどんなものがありどんな役割があるのか解説してくださいました。
褥瘡の診療報酬の変遷についても解説があり、算定の推移は世の中の情勢を表していると感じられました。
皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCN)の所属は、病院が89%に対して訪問看護ステーションは4%とかなり低いため、訪問看護では認定看護師とどうコラボしていけばよいのか課題となっています。
認定看護師で同行訪問の算定率は30.4%と認定看護師が外に出る機会がまだまだ少なく、活用されていない現状があります。
認定看護師との連携のコツ8つについて講義の中でお話しくださいました。
地域の認定看護師と連携を取りたいけど、どのように繋がればいいのか分からない訪問看護師は多いと思いますが、その探し方についても説明していただいています。
専門性の高い看護師による同行訪問は、訪問看護ステーションにも専門性の高い看護師が所属する病院にも算定があり、お互いにメリットは大きいので積極的に活用を進めていきたいところです。
訪問看護から依頼があり同行訪問した利用者さんの事例症例のお話もあり、認定看護師が介入して解決した症例もご紹介くださいました。
症例の説明を聞いているとクッションやマットレスや薬剤の選択の重要性を痛感し、認定看護師の活用によって利用者さんの「暮らし」の中で専門性の高い看護ケアの提供ができることで質の向上やケアの幅が広がります。
症例では具体的にケア方法を学べる機会になり、実践で活かしていける知識も得ることができました。
病院の認定看護師と訪問看護師が連携をとることで継続的にケアが見ていけることはメリットだと思いますが、保険の壁があったり地域活動する認定看護師がまだ少ないため、今はひとつひとつ前例を増やしていくしかないと藤平様は話されていました。
【地域のニーズ】
- 医療的ケアの増加
- 予防ケアの強化
- 他職種協働・教育
【看護の質】
- 医学的・生活背景をふまえた質の高いケアを提供
- 専門性の高さを発揮したケア管理・リーダーシップ
- ジェネラリストへの教育
- 同行訪問=OJTの機会
訪問看護サービスの需要は多くなっており、訪問看護ステーションの数も多くなっている中で認定看護師を事業所の強みの一つとして考えるとケアの質を担保するという面で良い協働ができるのではないでしょうか。
質問タイム・交流会
講義後は多くの参加者の方からたくさんの質問が寄せられましたので、その中の一部をご紹介します。
認定看護師さんと連携することがあり、特にWOC看護師さんと連携するときに一番困ったのがツールで結構困ったことがあった。
褥瘡は画像が大事ですが、ここの認定看護師さんはメールでお願いしますとかここの認定看護師は特殊なアプリを入れてくださいとお願いがあったりしたが、それは何か統一できないのかなと思っている。
ここがまさに統一がないのはおっしゃる通りで、病院自体がそのアプリを使っていないところが圧倒的に多いし、メールをやり取りするにしても地域連携室を通したメールとか認定看護師が直接やり取りできるのは病院という場所ではなかなか難しい。
そうなった時に私たちも病院の形に合わせていくということがあり、実際に私が病院でないところで活動する時というのは訪看さんのツールに合わせている。
ここの訪看さんはチャットワークとか、ここはLINEワークスとか・・・
(続きは動画視聴でご覧ください)
このほかにもたくさんの感想や質問がありました。
認定看護師を訪問看護師が、在宅の現場でどのように活用を進めていけばいいのか具体的に分かる講義でとても有意義な時間を過ごせました!
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