訪問看護の同行訪問で見ておくとよいポイント6選!

新人訪問看護師Aさん
同行訪問で確認しておいた方がいいことはありますか?
新人訪問看護師Bさん
同行訪問ではどういう点を見ておけばよいのでしょうか?

 

訪問看護の同行訪問でこのような疑問をもったことはありませんか?

訪問看護に入職すると、訪問看護業務を学ぶために最初は先輩看護師に同行訪問する場合が多いと思います。

訪問看護の同行訪問の際にどういった点に気をつけておくといいのか、確認しておくとよいポイントについてお伝えしたいと思います。

訪問看護に興味がある方やこれから訪問看護を始めようと思っている方は、同行訪問をする際にぜひ参考にしてみてください!

それでは解説していきます!

 

訪問看護の同行訪問で見ておくポイント6選

訪問看護は利用者さんのご自宅に訪問し、医師の指示書に沿った適切な看護ケアを行います。

訪問看護に入職した看護師は、利用者さんのご自宅に訪問しても何をしたらいいのか分からないため、初めは先輩看護師に同行訪問して看護ケアなどを学びます。

訪問看護の同行訪問の際には、次の6つのポイントを見ておくとよいと思います。

 

同行訪問で見ておくとよいポイント
  1. 駐車場の場所
  2. 玄関の入り方
  3. ケア内容
  4. 物品の場所
  5. キーパーソン
  6. 次回訪問の案内方法

 

ひとつずつ解説していきます。

 

①駐車場の場所

利用者さんのご自宅に訪問する場合、徒歩、自転車、車などを使用すると思います。

徒歩や自転車の場合は置き場所に特に困ることはないと思いますが、車での訪問の場合は駐車場の確保が必要となります。

利用者さんのご自宅に駐車場があるのか、なければ近隣にコインパーキングや路駐する場所があるのか同行訪問する際に確認しておきましょう。

中には、コインパーキングが遠いところにありご自宅までの距離があるところもありますので確認しておくと実際訪問する際に困らなくて済むでしょう。

 

②玄関の入り方

ご自宅への入り方は利用者さんの家でそれぞれ違います。

基本はインターホンを鳴らして応答があってから入りますが、インターホンを鳴らして応答待たずにそのまま入って欲しいと希望されるお宅もあります。

中には、インターホンがないご自宅もありそのままガチャっとドアを開けて入ってきて欲しいというお宅もあります。

私の経験ですが、玄関の入り方を知らずに玄関の前で待っていると、「玄関まで出迎えることが大変だから部屋まで入ってきてほしかった」と注意を受けたこともありました。

些細なことですが、利用者さんやご家族の負担にならないために玄関の入り方についても同行訪問の際に確認しておくとよいと思います。

 

③ケア内容

ケア内容も利用者さんによって違います。

訪問前に医師の指示書を確認してケア内容や処置内容を把握しますが、その利用者さんがどのようなケアをしているのかは実際に同行訪問の時に見ておくとイメージがつきやすいと思います。

訪問看護は時間の制限がありますので、時間内にケアが終わるように計画立てて実施することが大事です。

同行訪問の際には先輩看護師がどのような物品を使用し、どのような手順でケアをしているのかを見ておくとよいでしょう。

ケア内容を順序立てて確認しておくことで、実際にひとりで訪問する際に段取りがよく時間内にケアを行うことができるようになります。

 

④物品の場所

訪問看護は利用者さんのご自宅でケアをしますので、物品は利用者さんの家にあるものを使って行うことが多いと思います。

例えば、点滴物品や吸引物品などの医療処置物品、清拭用のタオルや口腔ケア用品、おむつ、着替えの服、陰部洗浄用のボトルなどの保清物品など、利用者さんによって必要な物品があります。

利用者さんによって使う物品は違いますし、置いてある場所も違いますので同行訪問する際にはどこに何が置いてあるのかを確認しておくとよいでしょう。

物品の場所の把握ができていると、ひとりで訪問した際に探す手間や時間も省けますし、ケアもスムーズに行うことができ利用者さんの負担も減らせますので物品の場所の確認はぜひしておきましょう。

 

⑤キーパーソン

利用者さんのご家族がおられる場合は、同行訪問した際にキーパーソンが誰なのか確認しておきましょう。

利用者さんのことで確認したいことがある時や状態変化がありご家族に報告しなければならない時など、いざという時に誰に連絡を取ればいいのか迷わないためにもキーパーソンの把握は重要となります。

また、利用者さんの中には独り身の方もおられますので、何かあったときは誰に連絡を取ればいいのか同行の際にはしっかり確認しておくことをおすすめします。

 

⑥次回訪問日時の案内方法

その日の訪問終了時には、次回訪問する日時をご本人やご家族にお伝えすると思います。

次回の訪問日時の案内方法も利用者さんにより違いがあります。

ご本人やご家族に次回訪問日や時間をお伝えするのみの場合もありますが、利用者さんやご家族がご高齢だと次回訪問日や時間をお伝えしていても忘れてしまうこともあります。

利用者さんやご家族が訪問日時を忘れないために、ご自宅にあるカレンダーを活用させていただき次回訪問日時を記入する場合もありますし、看護師が持参している記録用紙に記入する場合もあります。

次回訪問日時の案内方法は、利用者さんやご家族が混乱しないためにもスタッフ間で統一するようにしておくとよいと思います。

同行訪問の際には、次回訪問日や時間の案内方法を先輩看護師がどのようにしているのか見ておきましょう。

 

 

同行訪問は複数名訪問の加算とは違う

訪問看護には複数名訪問の加算というものがあります。

複数名訪問の加算とは、様々な理由で複数名で訪問する際に一定の要件を満たすと算定できる加算です。

介護保険では複数名訪問加算、医療保険では複数名訪問看護加算や複数名精神科訪問看護加算があります。

 

 

新入職の看護師との同行訪問や新規利用さんへの同行訪問などの場合は、事業所の都合での複数名訪問となりますので複数名訪問の加算要件には当てはまりませんのでご注意ください。

 

まとめ

今回は、「訪問看護の同行で見ておくとよいポイント」について解説しました。

今回の記事のまとめは次の通りです。

 

まとめ

・同行訪問で見ておくポイント6選

  1. 駐車場の場所
  2. 玄関の入り方
  3. ケア内容
  4. 物品の場所
  5. キーパーソン
  6. 次回訪問の案内方法

・事業所都合での同行訪問は複数名訪問の加算は取れない

 

訪問看護で同行訪問をする際は、ご紹介した6つのポイントをぜひ参考にしてみてください!

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