訪問看護における会話のマナー!知らないと危険な会話のマナー違反を7つ紹介します!

訪問看護では、利用者さん宅に訪問して心身状態や療養環境について情報収集を行い、必要なケアを提供していきます。

この時、食事内容や排便状況などをストレートに質問してしまうと、答えづらいと感じてしまう利用者さんもいます。

そこで、何気ない会話の中に質問を織り交ぜながら、アセスメントに必要な情報をうまく引き出してくことがポイントになります。

しかし、訪問看護では、決められた時間内に情報収集とケアを行わなければいけないため、知らず知らずのうちに会話のマナー違反をしてしまっていることがあります。

会話のマナー違反は、看護師の評価を下げ、利用者さんから信頼されなくなります。

今回は、訪問看護であれば知らないと危険な会話のマナー違反を7つ紹介します!

 

訪問看護における会話のマナー違反 ①

1つ目は、「ファビング」になります。

「ファビング」とは、会話の場面で携帯電話やタブレットをいじることになります。

このいじるとは、実際に端末を操作するだけでなく、以下も含まれます。

  • テーブルの上に置いておく。
  • 端末から通知音が鳴る。
  • 端末に視線を送る。

訪問看護における会話では、利用者さんが携帯電話やタブレットの存在を認識するだけでも、親身に対応してくれていないと印象付けてしまう可能性があります。

まず初めに、利用者さんが話しやすい環境にすることが大切です。

携帯電話やタブレットは、可能な限りマナーモードにし、目につくところには置かないようにしましょう。

 

訪問看護における会話のマナー違反 ②

2つ目は、「偽傾聴」になります。

「偽傾聴」とは、話を聞いていないのに相槌を打つことになります。

「偽傾聴」を行っていると、利用者さんの話に合わせた相槌ではなく、一定のリズムやフレーズでの相槌になってしまい、利用者さんの話すテンポを乱すことがあります。

利用者さんは、話すテンポを乱されると話を聞いてくれていないことに気付きます。

話を聞いてくれない看護師は信頼されません。

また、この「偽傾聴」は、会話の途中から知らず知らずのうちに行ってしまうことが多いと思います。

残念なことに、会話の途中から行われた「偽傾聴」は、初めから会話を聞いていなかった場合よりも印象が悪く、信頼を失いやすいと言われています。

どうしても傾聴できない場合には、無理に相槌を打たない方が良いでしょう!

 

訪問看護における会話のマナー違反 ③

3つ目は、「目を凝視する」になります。

「目を凝視する」とは、話をしている利用者さんの目を3秒以上見つめることになります。

これにより、利用者さんの緊張感を煽ってしまったり、威圧的な看護師であると感じさせる可能性がります。

また、利用者さんの目を凝視している時には、顔だけでなく、首の筋肉も固まっており、相槌が打てていない可能性もあります。

相槌に合わせて、適度に目から視線を外して傾聴しましょう!

 

訪問看護における会話のマナー違反 ④

4つ目は、「話の腰を折る」になります。

「話の腰を折る」とは、2つあります。

  1. 相手の話を途中で遮ること
  2. 自分の目的のために話題を変えること

話の腰を折られると不快に感じてしまい、利用者さんは話す気が失せてしまいます。

また、話すことに憶病になってしまう可能性もあります。

訪問看護における会話では、何気ない会話の中に質問を織り交ぜながら、アセスメントに必要な情報をうまく引き出してくことがポイントになりますが、傾聴の姿勢は忘れてはいけません。

 

訪問看護における会話のマナー違反 ⑤

5つ目は、「小声やこもった声で話す」になります。

小声やこもった声は聞き取りづらく、利用者さんにストレスを与えてしまいます。

また、自信がなさそうに見えてしまい、信頼されにくくなります。

小声やこもった声は、口の開き方や姿勢に原因があることが多いです。

利用者さんとの会話では、口をしっかりと開き、姿勢を正すことで、声の印象を改善することができます。

 

訪問看護における会話のマナー違反 ⑥

6つ目は、「場つなぎ音を頻回に使う」になります。

場つなぎ音とは、「えーと」、「あのー」、「うーん」などの言葉です。

ついつい、話の最中に入れてしまいがちですが、場つなぎ音は使わない方が良いです。

会話のリズムが失われるだけでなく、聞き手に頼りない印象を与えてしまいます。

利用者さんにとって、影響力と説得力のある看護師になるためには、この場つなぎ音を使わずに端的に話せることが望ましいです。

 

訪問看護における会話のマナー違反 ⑦

最後の7つ目は、「専門用語を使う」になります。

「専門用語を使う」と、コミュニケーションの妨げになるだけでなく、不親切な印象を与えかねません。

「専門用語を使う」時には、分かりやすい説明文を付け加えましょう。

例えば、「摘便」であれば、「肛門に指を入れてお通じを掻き出す方法」と説明します。

専門用語は、無意識のうちに話してしまうこともあるため、利用者さんのリアクションを見ながら話をすることを心がけましょう!

 

まとめ

会話のマナー違反は、看護師の評価を下げ、利用者さんから信頼されなくなります。

今回は、訪問看護であれば知らないと危険な会話のマナー違反を7つ紹介しました。

会話のマナー違反
  1. 利用者さんの目の届く範囲に携帯電話が存在するファビング
  2. 適当な相槌を打つ偽傾聴
  3. 話の腰を折り、話題を無理やり変える。
  4. 3秒以上見つめる凝視
  5. 聞き手にストレスを与える小声やこもった声
  6. 話のリズムを失わせる場つなぎ音
  7. 不親切な印象を与える専門用語

上記の会話のマナー違反を頭の片隅に入れて、必要な情報をうまく引き出す会話をしてみてください!

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