第22回ビジケアカンファレンス開催報告|改めて考える訪問看護のBCP

第22回ビジケアカンファレンス 改めて考える、訪問看護のBCP
〜豪雨災害、そのとき訪問看護をどうする?〜
📅 2026年10月20日(火)
💻 Zoomオンライン開催
看護師 上妻 看護師 上妻
第22回ビジケアカンファレンスにご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
今回のテーマは「改めて考える、訪問看護のBCP」。豪雨災害をはじめとする大規模災害に備えて、訪問看護ステーションのBCP(事業継続計画)をどう作り、どう動かすのか。各事業所の取り組みに加えて、実際の被災経験も交えながら意見交換を行いました。
第22回ビジケアカンファレンス Zoom開催の様子
📸 第22回ビジケアカンファレンス — 参加者の皆さんと
📱 スタッフの安否確認と、利用者の優先順位づけ
✓ 日頃から取り組める具体策

まず話題となったのは、スタッフの安否確認と利用者の優先順位づけです。災害が起きてから考えるのではなく、平時のうちに準備しておける具体策が共有されました。

  • Slackのスタンプを活用した、スタッフの安否確認
  • 人工呼吸器など医療機器を使用する利用者のトリアージ
  • 停電時の電源確保
参加者 参加者
スタンプひとつで安否確認ができる仕組みは、すぐに真似できそうだと思いました。普段使っているツールをそのまま災害時にも使えるようにしておくと、スタッフも迷わずに済みますね。
🗂️ 電子カルテが使えないとき、情報をどう守る?
💡 紙とデジタル、両方の備え

災害時には、電子カルテや通信環境が使えなくなる可能性があります。そこで、紙媒体での情報管理と、デジタルデータのオフライン保存についても議論が行われました。

「情報へのアクセス」と「個人情報保護」をどう両立するか

必要なときにすぐ利用者情報を確認できることと、その情報を適切に守ること。この2つのバランスは、多くの事業所に共通する課題として浮かび上がりました。

参加者 参加者
うちも電子カルテに頼りきりなので、通信が止まったら利用者情報が見られなくなるのは正直不安です。紙で持っておくなら、どこに・誰が・どう管理するのかまで決めておかないといけないと感じました。
🌊 河川の決壊を想定したシミュレーション
📋 BCPを「実際に動かす」ために

さらに、BCPを実際に動かすためのシミュレーションについても意見が交わされました。

  • 河川の決壊を想定した机上訓練
  • 災害時にスタッフが出勤できるかどうかの確認
  • 子育て中の職員への配慮
🏠 能登半島の被災地から — 実体験に基づく学び
🔑 現場で得られた貴重な知見

特に印象的だったのは、能登半島の被災地で活動されている荏原さんからの、実体験に基づくお話です。

  • 断水時には、トイレやおむつが非常に重要だった
  • 職員用の備蓄は、まず事業継続に必要な範囲を考えて整備する
  • 事務所が被災した場合は、安否確認や被害状況の把握を分担する必要がある

また、訓練を繰り返す中で、安否確認の順番によって医療依存度の高い利用者への連絡が後回しになってしまった――という振り返りも紹介されました。

訓練をしてみて、初めて見えてくる課題がある
参加者 参加者
実際に被災を経験された方のお話は、書類の上だけでは分からないことばかりでした。安否確認の順番で優先度の高い方が後回しになってしまったという振り返りは、うちでも起こりうることだと思います。

BCPは作成して終わりではなく、訓練と振り返りを重ねながら、実際に使えるものへ育てていくことが重要です。災害時に利用者とスタッフの命を守り、訪問看護を継続するために、経営者・管理者は何を準備し、どう判断するのか――。改めてその問いに向き合う回となりました。

看護師 上妻 看護師 上妻
今回も、事業所ごとの工夫や課題、そして被災経験からの学びを本音で共有できる、ビジケアらしい貴重な時間となりました。BCPは「作っておく書類」ではなく、訓練と振り返りで育てていくもの。ぜひ皆さんの事業所でも、一度訓練をしてみてください。次回もぜひご参加ください!

第23回ビジケアカンファレンス 開催予告
📢 次回開催のお知らせ
第23回ビジケアカンファレンス
「管理者がやる仕事・スタッフに任せる仕事、どう線引きしていますか?」〜任せることで人が育ち、組織が強くなる〜
📅 2026年11月17日(火)20:00〜

訪問看護ステーションの管理者の皆さん、「自分がやった方が早い」と、ついつい仕事を抱え込んでいませんか?
訪問調整、スタッフの相談対応、利用者・家族とのトラブル、ケアマネや医師との連携、書類確認、教育、採用、経営数字の管理……。管理者の仕事は本当に多岐にわたります。
一方で、スタッフに仕事を任せたいと思っても、「どこまで任せていいのか?」「任せた結果、問題が起きたらどうするのか?」「そもそも任せられるスタッフが育っていない」といった悩みもあるのではないでしょうか。
第23回ビジケアカンファレンスでは、「管理者がやるべき仕事」と「スタッフに任せる仕事」の線引きについて、各ステーションの実践や工夫を持ち寄り、みんなで考えます。

  • 管理者が責任を持って判断・対応すべき仕事とは?
  • 訪問調整、営業、書類確認、スタッフ教育など、どこまで任せている?
  • 仕事を任せるスタッフは、何を基準に選んでいる?
  • 任せるための教育や仕組みをどうつくっている?
  • 任せた後の報告・相談・チェックはどうしている?
  • トラブル時の判断基準やエスカレーションのルールは?
  • 任せることで生まれた成功体験や、失敗から学んだことは?
  • 管理者が本来集中すべき仕事とは何だろう?

「任せる」と「丸投げ」は何が違うのでしょうか? 仕事を任せることは、単に管理者の負担を減らすためだけではありません。スタッフの主体性を育て、組織全体の力を高める機会にもなります。しかし、任せる範囲や責任の所在が曖昧なままでは、かえって混乱や不満を生むこともあります。
今回は、うまくいっている仕組みだけでなく、「任せて失敗した経験」「任せられずに困っていること」も含めて、経営者・管理者同士で本音を語り合いたいと思います。管理者がすべてを抱え込まなくても、スタッフが自ら考え、行動できるステーションへ。
あなたのステーションでは、どこまで任せていますか? 今回も、ここでしか話せない現場と経営のリアルを、一緒に共有しましょう!皆さまのご参加をお待ちしております。

ビジケアのツナビジ会員に登録すると、座談会やセミナーが無料で受講できます。
全セミナーを無料で受講できる会員の説明は、下記のボタンからどうぞ!

✨ ツナビジ会員登録はこちら

ビジケア公式LINEに登録すると、訪問看護に関する最新情報(診療報酬や介護報酬改定を中心とした内容)が月に2回無料で配信されます。

最新セミナー情報やお得なご案内も配信していますので、よろしければ登録をお願いします。

友だち追加

 

ABOUT US
上妻 裕弥看護師/MBA取得
株式会社ビジケア代表取締役/看護師・MBA取得。これまで200社以上の訪問看護事業所へ経営コンサルティング・BPOサービスを実施。経営者・管理者のサロン等も含めると500社を超える。単月黒字化から複数拠点展開、事業承継まで支援し、看護師の視点で「続く経営」をつくる。別法人にて自身でも全国に訪問看護ステーション展開している。