皆さん、こんにちは!緩和ケア認定看護師の村上です。
今回は「がん悪液質」についてお話ししたいと思います。
訪問看護の現場や病棟で、終末期の患者さんやご家族から「最近、食事が摂れなくなってきました。点滴しなくても大丈夫ですか?」という質問を受けることはありませんか?
「食べることは生きること」と直結しています。
ご飯が食べられなくなっていく状況は、患者さんやご家族にとって「もう死が近いのではないか」という大きな不安につながることがあります。
また、がんの治療を支える上で食事が摂れることは非常に大切なのに、それができなくなることで、「がん以外の原因で弱ってしまうのではないか」というお気持ちを抱えている方もいらっしゃるでしょう。
今回は、進行がん患者さんの約80%に認められると言われる「がん悪液質」について、その状態を正しく理解し、患者さんやご家族にどのように寄り添っていけばよいかをお伝えします。