訪問看護におけるおすすめの感染対策グッズを紹介します!

訪問看護では、利用者さんの自宅という「生活の場」に入るため、病院以上に柔軟で実用的な感染対策が求められます。

特に、ウイルス感染症の流行期や慢性疾患のある利用者さんを訪問する際は、看護師自身の防護だけでなく、家庭内での感染拡大を防ぐ視点も欠かせません。

しかし、「訪問看護ではどの感染対策グッズが必要?」「何を持っておくと安心?」と疑問に思う方も多いでしょう。

そこで本記事では、訪問看護の現場で実際に役立つ“本当に使える感染対策グッズ”を厳選して紹介します。

携帯しやすさ、使いやすさ、コスト面を踏まえて、今日から実践できる内容をまとめています。

 

訪問看護で感染対策が特に重要な理由

訪問看護は病院のような清潔環境ではなく、利用者さん一人ひとりの家庭へ入りサービスを提供します。

そのため、家庭ごとに

  • 衛生環境が異なる

  • 換気状況に差がある

  • ペットや家族の生活動線が近い

    など、感染のリスクを左右する要素が多くあります。

また、訪問看護師自身が1日に複数の家庭を訪問するため、看護師が媒介となって感染を広げてしまわないようにする「持ち込み・持ち帰り」の予防が非常に重要です。

だからこそ、携帯しやすく現場で使いやすい感染対策グッズを揃えておく必要があります。

 

訪問看護で準備しておきたい感染対策グッズ一覧

まずは、訪問看護で必ず役立つ感染対策グッズを一覧で紹介します。

  • 不織布マスク(個包装タイプ)

  • 手指消毒用アルコール

  • 携帯用アルコールスプレー

  • 使い捨て手袋(ニトリル)

  • 使い捨てエプロン

  • ゴーグル・フェイスシールド

  • 携帯用ペーパータオル

  • ゴミ袋(汚染物用)

  • ウエットティッシュ(アルコール・ノンアルコール両方)

  • 携帯用防水シート(処置で使用)

以下、それぞれの特徴や使い方、おすすめの選び方を詳しく解説します。

 

不織布マスク(個包装・肌が荒れにくいタイプ)

訪問看護で最も使用頻度が高いのが不織布マスクです。特におすすめなのは個包装タイプの高性能マスク

個包装タイプが便利な理由

  • カバンに入れても衛生的

  • 訪問前に新しいマスクへ交換しやすい

  • 季節性ウイルスの流行期に特に安心

  • 利用者さんから依頼された際に1枚提供できる場合もある

肌荒れしやすい看護師は、**敏感肌用の「やわらか不織布」**を選ぶと快適に長時間着用できます。


アルコール手指消毒(ジェル・スプレーの2種類を使い分ける)

訪問看護では、手指消毒は最も重要な感染対策です。

現場では状況によって使い分けられるよう、ジェルタイプとスプレータイプの両方を携帯しておくと便利です。

ジェルタイプ

  • 皮膚に残りやすく、しっかり消毒できる

  • 冬場や乾燥肌の看護師に向いている

スプレータイプ

  • 書類・持ち物の消毒にも使える

  • 速乾性がありすぐ手を動かせる

訪問前後の玄関や車内でサッと使えるため、1本持っておくと非常に重宝します。

 

使い捨て手袋(ニトリル素材がおすすめ)

訪問看護で使う手袋は、パウダーフリーのニトリル手袋が最適です。

ニトリル手袋がおすすめの理由

  • ラテックスアレルギーの利用者さんでも安心

  • 破れにくく耐久性がある

  • 処置や排泄ケアにも対応できる

  • 薄手でもフィット感が高い

サイズはS〜Lまであるため、自分の手に合うサイズを揃えておくとストレスなく作業できます。

 

使い捨てエプロン(コンパクトに折りたためるタイプ)

利用者さんの処置内容によっては、飛沫や排泄物の飛散リスクがあります。

そんなときに役立つのが使い捨てエプロン。おすすめは以下のタイプです。

  • 折りたたみ式で携帯しやすい

  • 撥水性が高い

  • 肩紐がちぎれにくい

コストを考えると、30〜50枚入りのパックを常備し、必要に応じてリュックに数枚入れておくのが実用的です。

 

ゴーグル・フェイスシールド(必要時のみ持参)

訪問看護では常に使用するわけではありませんが、

  • 吸引

  • 喀痰処置

  • 嘔吐対応
    など、飛沫リスクが高い利用者さんにはゴーグルやフェイスシールドがあると安心です。

折りたためるシールドタイプはバッグに入れてもかさばらず便利です。

 

ペーパータオル・ウエットティッシュ(家庭内の衛生管理に必須)

訪問先の家庭には、

  • タオルが用意できない

  • 清潔なペーパー類がない

    というケースも少なくありません。

ペーパータオル

  • 手洗い後の手ふきに

  • 器具の簡易拭き取りに

  • 洗面所を借りる際も衛生的に対応できる

ウエットティッシュ

  • アルコールタイプ…器具や持ち物の消毒

  • ノンアルコールタイプ…皮膚や周辺の軽い拭き取り

どちらもコンパクトで持ち運びしやすいため、訪問バッグに常備しておくと便利です。

 

ゴミ袋・汚染物用袋(持ち帰り管理が必要)

訪問看護では、

  • 使い捨て手袋

  • ペーパー類

  • 処置で出たゴミ

    などをすべて家庭に残すわけにはいきません。

看護師自身が持ち帰る場合もあるため、小さめの密閉できる袋と通常のゴミ袋の2種類を準備しておくと安心です。

匂いが漏れない「防臭袋」も訪問看護では非常に重宝します。

 

携帯用防水シート(どんな処置にも対応できる万能アイテム)

訪問看護師がよく使うのが、**折りたためる防水シート(使い捨て or 洗えるタイプ)**です。

利用シーン

  • 点滴準備の下敷き

  • 排泄ケアの床保護

  • ベッドサイドでの清拭

  • 移乗時の汚染予防

家庭ごとに環境が異なるため、使い捨てでも1〜2枚は常に携帯しておくと安心です。

 

持ち運び用の整理ポーチ・ジップバッグ(感染対策グッズを清潔に保つ)

感染対策グッズはそのままカバンに入れると、

  • 汚染物と混ざる

  • どこに入っているかわからなくなる

    という問題が起こりがちです。

そこで、ジップバッグや小型ポーチで種類ごとに整理しておくと、訪問先でもすぐに必要物品を取り出せるため業務効率もアップします。

 

まとめ:訪問看護では「持ち込み・持ち帰り」を防ぐ感染対策グッズが必須

訪問看護の感染対策は、病院とは異なり「生活の場に配慮しながら行う」という特徴があります。

そのため、看護師自身の防護と、利用者さんの家庭へウイルスを持ち込まない配慮のどちらも欠かせません。

今回紹介した感染対策グッズをまとめると以下の通りです。

  • マスク(個包装)

  • アルコール手指消毒

  • 使い捨て手袋

  • 使い捨てエプロン

  • ゴーグル・フェイスシールド

  • ウエットティッシュ

  • ペーパータオル

  • ゴミ袋・防臭袋

  • 携帯用防水シート

  • 整理用ポーチやジップバッグ

これらを常備しておくことで、どの訪問先にも安全・清潔に対応できます。

訪問看護は感染リスクが高い場面もあるため、日常的な準備を怠らないことが大切です。

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