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体内の水分の分布と移動
人体の60%は水分で構成されています。
その内訳は、「細胞内液=40%」、「細胞外液=20%」となっています。
さらに、細胞外液は「間質液=15%」、「血漿=5%」に分けられます。

ちなみに、浮腫は間質液が増加している状態です。
血管と細胞には、それぞれ膜が存在しています。
その膜には穴が空いていて、血管の穴は大きく、細胞の穴は小さくなっています。
生理食塩水と5%ブドウ糖
以上を踏まえて、生理食塩水と5%ブドウ糖の特徴を説明します。
生理食塩水
生理食塩水の特徴は、以下の5つとなっています。
- 0.9%食塩水
- 浸透圧が体液に近い
- Na(ナトリウム)、Cl(クロール)ともに含有されている
- K(カリウム)は含まれない
- 循環血液量の増加作用あり

生理食塩水を投与すると、体のどの部分に分布されると思いますか?
Naは血管の穴より小さいため、間質に移動します。
一方、細胞膜の穴より大きいため、細胞の中に移動することはできません。
結果として、血管と間質の間のみを行き来することになります。
水はNaと結合しており、両者は全く同じ動きとなるため、生理食塩水は細胞外液のみに分布します。
つまり、循環血液量が増加します。
生食500mlを点滴すると、間質液375ml(15%)、血漿125ml(5%)に分布されます。
5%ブドウ糖
5%ブドウ糖の特徴は、以下の4つとなっています。
- 5%のブドウ糖
- Na(ナトリウム)、Cl(クロール)、K(カリウム)は含まれない
- 生理食塩水と同じ浸透圧
- 5%ブドウ糖は、体内に入るとすぐに代謝される
5%ブドウ糖を投与すると、ブドウ糖がすぐに代謝されて真水になります。
この真水=自由水といいます。
自由水は、血管や細胞膜の穴よりも小さいため、間質や細胞内に移動します。
500mlの5%ブドウ糖液を点滴すると、細胞内液333ml(67%)、間質液125ml(25%)、血漿42ml(8%)に分布されます。
生理食塩水と5%ブドウ糖の違い
生理食塩水と5%ブドウ糖の違いは、以下の通りです。
- 細胞外液のみに分布
- 血管内に投与すると、代謝されて真水になる
- 細胞内液67%、細胞外液33%のそれぞれ分布する

同じ疾患でも、治療方針や病態・病期によって、何を使用するか変わっていきます。
なぜその輸液を使用するのかを日々考え、確認していくことが大切だなと感じています。
まとめ
- 生理食塩水は細胞外液のみに分布する
- 5%ブドウ糖は、血管に入ると真水になり、細胞内液に多く分布する
- なぜ?この輸液?と常に確認することが大切

以上、「生理食塩水と5%ブドウ糖」についてのお話でした。
ありがとうございました。
ぜひ、動画の方もご覧ください。




















みなさん、こんにちは!看護師の藤井美幸です。
第5回目は、「生理食塩水と5%ブドウ糖」についてお話したいと思います。
生理食塩水と5%ブドウ糖、この2つはどんな時に使うか考えたことはありますか?
今回は、この2つの使い分けについてお話していきたいと思います。