- 訪問看護のリハビリに向いている人の特徴って何だろう?
- 訪問看護と病院の違いを踏まえたうえで知りたい
このような疑問を解決できる記事です。
訪問看護のリハビリに興味があるものの、ご自身が向いているかどうかわからないという方もいるのではないでしょうか。
今回は、訪問看護のリハビリに向いている人の特徴を4つ紹介します。
病院と訪問看護、それぞれの特徴を踏まえて解説していきますので、ご自身が向いているかどうか、判断の材料にしていただければ幸いです。
目次
訪問看護のリハビリに向いている人の特徴4つ
訪問看護のリハビリに向いている人の特徴は、以下の4つです。
順番に解説していきます。
①環境に応じて柔軟にプログラムを立てられる人
いろいろな環境に応じて柔軟にプログラムを立てられる人は、訪問看護のリハビリに向いています。
訪問看護では、利用者さんの自宅や周辺の道、外出先など多様な環境でのリハビリを求められるからです。
病院のように、福祉用具やリハビリ機器などが充実していたり、バリアフリーで安全な環境が整備されていたりするわけではありません。
- 物が雑多におかれている部屋
- 手すりがまったくない廊下
- 整備されていない庭
こういった環境でも安全に生活できるよう知恵を絞り、環境設定を考えたりプログラムを柔軟に立てたりする必要があります。
そのため、居住環境や実生活に応じたリハビリを提供できる人は、訪問看護のリハビリに向いているでしょう。
②在宅生活を長く支援したい人
在宅生活を長く支援したいと思っている人は、訪問看護のリハビリに向いているでしょう。
病院、特に急性期でのリハビリは、患者さんの状態が落ち着くまでの短期間に限られ、退院や転院後は関わりが途切れてしまいます。
一方、訪問看護のリハビリは、以下の点で異なります。
- 進行性疾患の症状に合わせて、長期的な目標を設定する
- 状態の変化に応じて、住環境整備の提案をする
- 病気の再発予防のため、生活指導をする
- 介護者の疲労や負担に対し、レスパイトケアの視点から支援する
利用者さんやご家族も含めて、在宅生活を長期的に支援します。
このような支援に興味がある、やりがいを感じるという方は、訪問看護のリハビリに向いているでしょう。
③幅広い症例のリハビリに携わりたい
幅広い症例のリハビリに携わりたい方にも向いています。
訪問看護でのリハビリは、小児から高齢者まで、さまざまな疾患のリハビリに携わります。
病院やクリニックでは特定の診療科の患者さんが多いため、大きな総合病院に勤務しない限り、多くの疾患の方を担当できることはあまりないでしょう。
一方、訪問看護では、以下のように多種多様な疾患の方を担当する機会があります。
- がん
- 脳血管疾患
- 運動器疾患
- 心疾患(狭心症、心筋梗塞など)
- 呼吸器疾患(COPD、肺がんなど)
- 精神疾患(統合失調症、うつ病など)
- 神経系疾患(パーキンソン病やALS)
- 脊髄損傷
- 脳性麻痺など
このように、幅広い症例を経験してジェネラリストになりたい方は、訪問看護のリハビリが向いているでしょう。
④多職種連携をより実践的に学びたい人
多職種連携をより実践的に学びたい人も、訪問看護のリハビリに向いています。
在宅の利用者さんは、さまざまな職種・事業所が関わっているため、互いの専門性や役割を尊重した多職種連携が重要です。
もちろん病院に勤務していても多職種連携は必要ですが、同じ職場のスタッフ同士でのやりとりで済むと考えれば、そこまでハードルが高いわけではありません。
しかし訪問看護では他事業所との連携が多くなるため、的確なタイミングで過不足なく情報を共有する必要があります。
良好な関係を築くソフトスキルも求められるため、病院よりも実践的な連携のスキルを学びたい人は訪問看護のリハビリに向いているでしょう。
まとめ
今回は、訪問看護のリハビリに向いている人の特徴を4つ解説しました。
在宅の利用者さんの「生活」を支援していく訪問看護には、限られた環境の中で知恵を絞り、機転を利かせたリハビリの提供が求められます。
長期的に関わることも多いため、多職種で連携し、情報を過不足なく共有することも大切です。
本記事を読み、ご自身が訪問看護に向いていそうだと思ったら、ぜひチャレンジしてみてください。