訪問看護師の実際!こんな1日の流れで仕事をしています!

看護師
訪問看護に興味があるけど、訪問看護師になったらどんな風に働くんだろう。

 

訪問看護に興味があるけれど、実際にどんなスケジュールで1日働いているのかイメージがつかなくて踏み出せない。

そのような方も多いのではないでしょうか。

この記事では、訪問看護師の実際の1日の仕事の流れや業務の内容を説明します。

 

1.訪問看護師の実際!1日のスケジュール

 

以下は、ある訪問看護ステーションの出勤から退勤までの流れです。

8:45 出勤

9:00 業務開始、朝礼

緊急電話当番からの申し送り、訪問の調整(必要時)

9:15 事務所出発

9:30~10:30 1件目訪問

10:45~11:45 2件目訪問

事務所へ戻る

12:00~13:00 昼休憩

13:15~14:15 3件目訪問

14:30~15:30 4件目訪問

15:45~16:45 5件目訪問

事務所へ戻る

記録、関係各所に連絡、申し送り

17:30 退勤

 

上記スケジュールでは、1件60分で1日5件訪問をしていますが、訪問時間が30分~90分の場合もあります。

そのため、1日の訪問件数は日によって4件~6件とばらつきがあります。

訪問以外にサービス担当者会議などに参加することもあります。

また、緊急訪問が必要になった場合は訪問の順番を変更し訪問することもあります。

移動の時間は15分で設定されていますが、遠方への訪問の場合は早めに昼休みを終わらせて出発するなど工夫をしていました。

以下で、各時間帯の業務内容を詳しく説明します。

 

出勤~訪問開始まで

出勤~訪問開始までに行うこと

・1日の訪問予定の確認、情報収集

・留守番電話の内容の確認

・朝礼

・緊急携帯当番からの申し送り

・訪問の調整

・利用者さんについての相談

 

勤務開始は9時です。

8時45分ごろ出勤し、当日の訪問予定を確認し利用者さんの情報収集を行います。

夜間は事業所の電話は留守番電話になっているため、留守番電話の録音の確認をします。

利用者さんから訪問時間変更や休みの連絡が入っていたり、ケアマネージャーから利用者さんの状態変化の報告の電話が入っていることもあります。

朝礼では、スタッフ全員への連絡事項の共有をします。

その後、緊急携帯当番から夜間対応の内容の報告を受けます。

訪問時間の変更が必要な場合や、利用者さんへの看護についての相談や情報共有を行います。

 

午前訪問

午前中は2~3件訪問します。

訪問時や訪問の合間に、家族や医師、ケアマネージャーなど関係者との連絡や記録も行います。

 

昼休憩

午前の訪問が終わったら事業所に戻り、昼休憩を取ります。

午前中の訪問で利用者さんの状態変化があった場合は、スタッフ同士で情報共有し関係者への連絡を行います。

私が勤務していた訪問看護ステーションでは、月に1回昼休憩時に、カンファレンスを行っていました。

カンファレンスの内容は、事例検討、看護計画の見直しやマナーや個人情報管理についての申し合わせなど多岐にわたっていました。

 

午後訪問

午後は3~4件訪問します。

午前と同様に訪問の合間に、記録や関係者への報告、連絡調整を行います。

 

訪問終了~帰宅

訪問終了後は事務所に戻ります。

申し送りを行い、記録や書類作成などの作業を終えたら業務終了です。

数カ月に1回、終業後に勉強会を行うこともあります。

利用者さんが使用する医療器具や福祉用具について、業者の方に来ていただき勉強会を開催します。

 

訪問以外の時間で行うこと

 

訪問がない時間は事業所内で業務を行います。

主に、訪問看護計画書・訪問看護報告書などの書類作成やカルテ整理など利用者さんに関する業務です。

その他、訪問看護ステーションならではの業務もあります。

 

事業所内での業務

・ユニフォームの洗濯、事業所の掃除

・事務所備品の買い出し

・事務作業

・電話対応

 

訪問看護ステーションは、病院に比べて職員数が少なく、看護師、リハビリスタッフ、事務員のみが勤務していることがほとんどです。

そのため、洗濯や清掃、事業所の備品の買い出しなども自分たちで行います。

事務作業は訪問看護報告書や計画書の送付作業などです。

事務員が勤務している訪問看護ステーションでは事務員が主に事務作業を行いますが、訪問の合間に協力して行います。

関係各所から電話がかかってくることが多いため、電話対応をして適切に取り次ぐことも重要な業務です。

 

1日のスケジュールは訪問看護ステーションによって様々

訪問看護師の実際の1日の仕事の流れや業務の内容を説明しました。

1日のスケジュールは、訪問看護ステーションの規定や雇用形態によって異なります。

上記スケジュールは、私が実際に勤務していた訪問看護ステーションでのスケジュールです。

担当制ではなくチーム制で、スタッフ全員が緊急携帯を持っていたので、訪問前後には必ず事業所でスタッフ全員で申し送りを行っていました。

訪問看護ステーションによっては、訪問先へ直行直帰ができたり、申し送りはカルテ上のみで行う訪問看護ステーションもあります。

訪問件数のインセンテイブ制を導入している訪問看護ステーションであれば、訪問件数もスタッフによって様々でスタッフ同士が顔を合わせることが少ない事業所もあります。

気になる訪問看護ステーションの実際の働き方は、会社訪問や訪問同行の際に直接確認することをおすすめします。

どんな風に働くことが自分に合っているのか、この記事が考えるきっかけになれば幸いです。

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ABOUT US
清水 千夏ライター
東京都在住/看護師・保健師/ 卒業後大学病院9年勤務 その後、派遣看護師としてクリニックやデイサービス、訪問入浴などを経験。 現在は訪問看護ステーションの立ち上げメンバーとして奮闘中です。