精神科訪問看護が難しいと感じるポイントを4つ紹介します!

精神科訪問看護は、在宅で生活する精神疾患のある利用者さんを支える大切なサービスです。

しかし、病棟とは異なる環境、コミュニケーションの難しさ、症状の変動などから、「精神科の訪問看護は難しい…」「どう関わればいいのか分からない」という看護師も多い分野です。

本記事では、精神科訪問看護を難しいと感じる4つのポイントをわかりやすく解説し、課題にどう向き合えば良いのかを解説します。

精神科訪問看護に興味のある方、現在関わっていて悩みを感じている方に役立つ内容です。

 

精神科訪問看護が難しいと感じる4つのポイント

1.症状が読み取りにくく、変動が大きい

精神疾患は、疾患名が同じであっても症状の出方や強さが人によって全く異なります

さらに、天候・生活リズム・ストレス・家族関係など、さまざまな要因で状態が大きく揺れ動きます。

難しさのポイント:
・急に表情が変わる
・急な不安や興奮
・普段言わない発言
・昼夜逆転による生活リズムの乱れ

こうした変化を“訪問の短時間で判断する”必要があるため、観察力と精神科特有のアセスメントが求められます。

 

2.コミュニケーションが難しい利用者さんが多い

精神科の訪問看護では、・被害妄想
・対人不信
・幻聴
・うつ状態
・衝動的な言動
など、コミュニケーションに影響する症状を抱えた利用者さんが多くいます。

そのため、
・話が途切れてしまう
・話が噛み合わない
・否定されたと感じて怒り出す
・攻撃的な発言が出る
など、関わりが難しい場面が出てきます。

特に初回訪問では、「どこまで踏み込んでいいか」「何を話せば信頼されるか」など、見極めが必要です。

3.服薬管理や生活支援など、継続的なサポートが必要

精神科訪問看護の目的は、“症状の安定”だけではありません。

生活リズム・人間関係・お金・住環境など、生活全体を支援する必要があります。

例:
・服薬を忘れて症状が悪化
・昼夜逆転で生活が崩れる
・ストレスで家族と衝突
・買い物に行けず栄養が偏る

「精神症状+生活背景」を看護師1人でアセスメントし、継続的に支える必要があるため、精神科訪問看護は総合的な力が求められる分野です。

4.危険回避やリスク管理が難しい

精神科訪問看護では、利用者さんの症状によっては
・自傷行為
・他害行為
・暴言・暴力
・急な興奮
・薬の大量服用
などのリスクが存在します。

病棟とは違い、在宅では医師や他スタッフがすぐそばにいるわけではないため、看護師が一人で判断しなければならない場面も多くあります。

難しさの例:
・興奮状態で話が通じない
・衝動的に家を飛び出す
・妄想が強く看護師を拒否する

「危険を予測し、訪問中にどう対応するか」「緊急時、誰に連絡しどう動くか」という判断力が求められる点も、精神科訪問看護を難しくしている大きな要因です。

精神科訪問看護を安全に・負担少なく関わるためのポイント

1.“無理な関わり”をしない

精神科では、利用者さんが不安定な時に無理に関わろうとすると逆効果になることがあります。
表情や声のトーンを観察し、距離感を調整することが重要です。

2.言葉ではなく“態度・雰囲気”で安心感を届ける

穏やかな声、ゆっくりした動作、否定しない姿勢など、言葉以外のコミュニケーションが信頼につながります。

3.日々の生活リズムを一緒に整える

生活リズムが整うと、症状も安定しやすくなります。
・起床時間
・食事
・服薬
・睡眠
などを一緒に確認し、改善できる部分を少しずつ取り組みます。

4.家族や他職種と情報共有をする

精神科訪問看護はチーム支援です。
ケアマネージャー、相談支援専門員、精神科医、デイケア、就労支援など、多職種と連携することで利用者さんを立体的に支えることができます。

5.安全確保を最優先にする

危険を感じた場合は、無理に訪問を続けず、医師や管理者に相談します。
訪問前の情報共有、リスクのある利用者さんの訪問は複数名で行うなど、事業所としての安全体制も必要です。

精神科訪問看護のやりがいとは?

難しさがある一方で、精神科訪問看護には大きなやりがいがあります。

・利用者さんが穏やかになっていく
・再発を防ぐことにつながる
・家庭生活が安定する
・「あなたが来てくれると安心する」と言われる
・長期的な成長を一緒に実感できる

精神科の利用者さんは、関係づくりに時間がかかることが多いですが、その分信頼関係ができたときの喜びは格別です。

まとめ|精神科訪問看護は難しい分、深いやりがいのある分野

精神科訪問看護が難しいと感じる主な理由は、

・症状の変動が大きい
・コミュニケーションが難しい
・生活全体のサポートが必要
・リスク管理が必要
という4点です。

しかし、難しさの背景を理解し、適切な関わり方を身につけることで、精神科訪問看護は“人を深く支えられる”非常にやりがいのある分野になります。

訪問看護に興味がある方や、精神科領域に挑戦したい看護師の方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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