訪問看護師として利用者宅を訪問する際、「玄関でスリッパを履いた方がいいの?」「脱ぐ?そのまま靴下?」「感染対策との兼ね合いは?」と迷った経験はありませんか?
在宅という“生活の場”にお邪魔する以上、清潔感とマナーのバランスが求められます。
本記事では、訪問看護でのスリッパの扱い方について、実際の現場でのマナーや注意点を交えて詳しく解説します。
新人訪問看護師や訪問同行を控えた方は、ぜひご一読ください。
目次
訪問看護でスリッパは履くべき?結論は「ケースバイケース」
訪問看護でスリッパを履くかどうかは、訪問先の利用者宅の方針や地域の慣習、事業所の方針によって異なるのが実情です。
厳密なルールは存在せず、次のような対応が一般的です。
-
利用者側から「スリッパを用意してあるので履いてください」と言われた場合は、素直に従う
-
特に指定がなければ「靴下のまま」上がるケースが多い
-
感染対策上、スリッパを使わず自前の上履きを持参する事業所もある
つまり、訪問のたびに「この家ではどうすべきか?」を判断し、柔軟に対応することが求められるということです。
ケアのプロとして意識すべきスリッパマナーとは?
スリッパに関するマナーは、「訪問する側としての礼儀」と「感染対策や衛生意識」を両立させることが基本です。
ここでは、訪問看護におけるスリッパのマナーのポイントを解説します。
1. 利用者宅のスリッパを断っても失礼にならない
「スリッパどうぞ」と言われても、衛生面や感染対策の観点からお断りしたい場合もあるでしょう。
そうしたときは、以下のように丁寧に伝えることで、失礼にはなりません。
例:
「ありがとうございます。ただ、感染対策のためスリッパの使用は控えさせていただいております。ご了承くださいませ。」
ポイントは、**“断る”のではなく“丁寧に理由を説明する”**という姿勢です。ほとんどのご家庭では納得してくださいます。
2. 靴下の状態にも気を配る
スリッパを使わず靴下で上がる場合、意外と目立つのが「靴下の汚れ・破れ・毛玉」です。
特に冬場は足先が見えることもあり、「清潔感がない」と思われる原因にもなります。
対策としては以下の通りです。
-
つま先やかかとに穴の開いた靴下は絶対にNG
-
柄物や派手な色よりも、白・黒・ネイビーなど落ち着いた色を選ぶ
-
夏場は素足NG(裸足はマナー違反とされることが多い)
見落とされがちなポイントですが、**“清潔な靴下=信頼感”**と心得ましょう。
3. 滑りやすい床では自前の上履きも検討
利用者宅によっては、フローリングが滑りやすく「靴下だと転びそう」と感じる場面もあります。
安全面を考慮して、事業所によっては**専用の上履き(室内シューズ)**を持参するスタイルを採用しています。
-
滑り止め付きのナースシューズ
-
軽量で通気性の良いルームシューズ
-
洗濯可能で清潔を保てるタイプ
持ち運び用の袋に入れて携帯すれば、訪問先でもスムーズに使えます。
特に高齢者の住まいでは滑りやすい床材もあるため、自己防衛の意味でもおすすめです。
4. 訪問ごとに靴下や上履きを替える意識を持つ
複数件を訪問する場合、同じ靴下・スリッパで何軒もまわるのは衛生上望ましくありません。
感染症や皮膚疾患への配慮を考えると、次のようなルールが望ましいです。
-
1訪問ごとに靴下を履き替える(特に冬場は替えを持参)
-
上履きの場合は消毒できるタイプを使い、訪問ごとに消毒を行う
-
シューズカバー(ディスポ)を使う事業所もある
利用者宅を“衛生的に扱う”という意識があるかどうかが、プロとしての印象に直結します。
訪問看護で使えるおすすめスリッパ・上履き
以下は、訪問看護に適したスリッパ・上履きの例です。持ち運びやすく、実用性もあるものを中心に紹介します。
-
ムーンスター 室内用ナースシューズ ホワイト
軽くて履き心地がよく、滑り止め付きで安全性も◎。 -
アシックス ナースウォーカー 男女兼用 室内履き
長時間歩いても疲れにくく、シンプルなデザインが好評。 -
携帯スリッパ 折りたたみ式 ポーチ付き(無地・ネイビー)
バッグにすっきり収まり、急な訪問先でも安心。 -
滑り止め付きルームシューズ 洗えるタイプ
訪問ごとに洗濯できるため、清潔さをキープしやすい。
どの商品もAmazonなどで手軽に購入できるため、事前にいくつか用意しておくと安心です。
まとめ
訪問看護でスリッパを履くかどうかに明確なルールはありませんが、「相手の家にお邪魔する」というマナーと、「衛生面・安全面の配慮」の両立が求められます。
靴下の清潔感や滑り止めの工夫、利用者の意向への配慮など、細やかな気遣いが信頼につながる場面も多いのです。
結論としては、事業所の方針と訪問先の状況に合わせて柔軟に対応しつつ、自分自身の感染対策やマナー意識を持って行動することが重要です。
準備をしっかりしておけば、どんな訪問先でも安心して対応できます。



















