平成31年(令和元年)までの訪問看護のデータを解説!〜第182回社会保障審議会介護給付費分科会〜

 

令和2年8月19日(水)に第182回社会保障審議会介護給付費分科会が開催されました。

 

この分科会の資料では下記のような内容が含まれています。

 

資料の内容
  1. 平成31年(令和元年)までの訪問看護のデータ
  2. 訪問看護における平成30年度介護報酬改定の内容
  3. 訪問看護の現状と課題

 

今回は、下記について説明をしていきます。

  1. 平成31年(令和元年)までの訪問看護のデータ

 

平成31年(令和元年)までの訪問看護の厚生労働省データを解説

訪問看護の請求事業所数の推移

引用)第182回社会保障審議会介護給付費分科会

 

ポイント
  • 平成23年から右肩上がりで事業所数が増加している。
  • 平成31年では全国に11795の事業所がある。

 

都道府県別訪問看護の事業所数

引用)第182回社会保障審議会介護給付費分科会

 

ポイント
  • 事業所が1番多いところは大阪府で1,230事業所
  • 2番目に多いところは東京都で1,123事業所
  • 高齢者人口あたりの事業所数は、大阪が1番だが、2番は東京ではない。
  • 全国で事業所数に差がある。

 

 介護・医療保険制度における訪問看護事業所数の推移

引用)第182回社会保障審議会介護給付費分科会

 

ポイント
  • 訪問看護ステーションは増加しているが、介護保険を算定する病院・診療所は減少傾向である。

 

訪問看護の受給者数の推移

引用)第182回社会保障審議会介護給付費分科会

 

ポイント
  • 訪問看護の受給者数も年々増加している。

 

訪問系サービスの要介護度割合

引用)第182回社会保障審議会介護給付費分科会

 

ポイント
  • 訪問看護の平均要介護度は、2.4(訪問介護と訪問リハビリテーションと同じ)
  • 平均要介護度が高い順番は、「訪問入浴介護」→「対応型訪問介護」→「居宅療養管理指導」

 

訪問看護の要介護度別費用

引用)第182回社会保障審議会介護給付費分科会

 

ポイント
  • 費用が多い順に、「要介護2」→「要介護5」→「要介護1」
  • 受給者が多い順では、「要介護2」→「要介護1」→「要介護3」
  • 要介護5の利用者は少ないが、訪問頻度が多い等を理由とし、費用は膨らんでいる。

 

サービス種類別介護費用額割合の推移

引用)第182回社会保障審議会介護給付費分科会

 

ポイント
  • 訪問看護は、介護費用全体の、2.6%(平成30年度)
  • ちなみに、平成13年度は「2.4%」、平成19年度は「2.0%」、平成24年度は「2.0%」
  • 事業所数や受給者数は増加しているが、介護費用全体における割合は、上がったり下がったりしている。

 

訪問看護における主な加算等の算定状況

引用)第182回社会保障審議会介護給付費分科会

 

ポイント
  • 最近の4年間においては、各種加算の算定率は増加傾向である。

 

サテライト数の推移

引用)第182回社会保障審議会介護給付費分科会

 

ポイント
  • 年々、サテライトの事業所が増加している。
  • サテライトは、東京都と大阪府が多い。

 

要介護度別の訪問看護の実施状況

引用)第182回社会保障審議会介護給付費分科会

 

ポイント
  • 介護度が高くなるにつれ「家族等の介護指導・支援」「身体の清潔保持の管 理・援助」「排泄の援助」等の実施割合が高くなっている。
  • 介護度が高くなるにつれ「浣腸・摘便」「じょく瘡の予防」「胃瘻の管理」等の実施割合が高くなっている。

 

注意点

分科会の資料において、別のデータ項目もありましたが、「n数」が少なすぎるものや当たり前な数値については本記事では省略してあります。

詳細は、大元の資料データをご確認ください。

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