訪問看護に興味があっても、「オンコールがあると子育てと両立できるのかな?」「呼び出されたらどうすればいいの?」と不安を感じる方は多いです。
オンコールは訪問看護の特徴でもありますが、実際にはステーションによって負担の大きさが大きく異なり、子育て中でも無理なく続けられる働き方が可能です。
この記事では、訪問看護のオンコールは子育て中でもできるのか、実際の現場の声や働きやすいステーションの選び方まで詳しく解説します。
目次
訪問看護のオンコールとは?まずは基本を知っておこう
訪問看護のオンコールとは、夜間・休日に利用者や家族からの電話に対応する待機業務です。
呼び出しがあれば緊急訪問に行くこともあります。
ただし、オンコールの頻度や内容はステーションごとに大きく違い、
・全く鳴らないステーション
・月に数回だけ出動があるステーション
・医療依存度が高く呼び出しが多いステーション
など幅広いです。
まずは「オンコールは全てのステーションで大変」というわけではないことを知っておくと安心です。
子育て中でもオンコールはできる?結論:ステーション選びで大きく変わる
結論として、子育て中でもオンコールは可能です。
しかし「どのステーションでもできる」というわけではなく、以下のような環境が整っているかどうかが大きなポイントになります。
子育て中でも続けやすいオンコール環境の例
・オンコール免除やシフト柔軟性がある
・若手スタッフや管理者がサポートしてくれる
・ほとんど鳴らない利用者層(慢性期中心)
・ステーションの訪問範囲が狭い
・夜間の出動がほぼない
・突然の出動時に家族などのサポートが得られる
これらが整っていれば、子育て中でもオンコール業務を無理なく続けられます。
オンコールが大変と言われる理由と、実は“子育てに向いているケース”もある理由
① 夜間の呼び出しが心配
子育て中の方が一番気になるのが、夜間出動の可能性です。
しかし実際には「ほぼ鳴らない」「出動は年に数回」というステーションも多く、精神的負担が軽い場合もあります。
② 子どもを置いて出られるか不安
家族がいる、近くに頼れる人がいる、実家が近い…など環境によって対応は可能です。
また、最近はオンコール免除や土日だけ担当など柔軟な働き方ができるステーションも増えています。
③ 医療依存度が高い利用者が多いと負担が増える
小児・ターミナル・医療処置が多い利用者が多いとオンコールの負担が増える傾向があります。
一方、慢性疾患やリハビリ中心の利用者が多いステーションはオンコールが鳴りにくく、子育て中でも働きやすいです。
子育て中の看護師がオンコールを担当する時の工夫
① 家族やパートナーと事前に“出動時の流れ”を共有しておく
・もし呼ばれたら誰が子どもをみるか
・何分以内に戻れる距離のステーションか
・夜間の連絡方法
などを整理しておくと安心です。
② ステーションに相談して担当回数を調整してもらう
多くのステーションで、子育て中の場合は
・オンコール免除
・月数回までの調整
・時短勤務とセットで免除
などの配慮があります。
遠慮せず、事前に相談することで負担は大きく減らせます。
③ 訪問範囲の狭いステーションを選ぶ
夜間出動が発生した場合、移動時間は負担になります。
訪問範囲が狭いステーション・社用車や電動自転車がすぐ使えるステーションは出動時間が短いため安心です。
子育て中にオンコールありのステーションへ転職する際のチェックポイント
① オンコールの鳴る頻度
「1ヶ月に何回鳴りますか?」
「出動はどのくらいですか?」
これは必ず確認するべき項目です。
② 利用者層(医療依存度)
・ターミナルケア
・人工呼吸器
・経管栄養
などが多いとオンコールは増えます。
③ オンコールを分担する人数
人数が多いほど負担は減ります。
目安:看護師4〜6人以上で分担できているステーションは負担が軽い傾向
④ オンコールの免除制度があるか
「子育て中は免除OK」という事業所も多いです。
最初は免除 → 子育てが落ち着いたら再開 という働き方も増えています。
⑤ 相談できる管理者・チームの雰囲気
家庭事情に理解のある管理者がいると、オンコールの負担は大幅に減ります。
子育て中なら“オンコールなしの訪問看護”という選択肢もある
最近は、
・オンコールなし
・日勤のみ
・時短勤務
・土日休み
などの働き方を選べる訪問看護ステーションが増えています。
小児ステーションやリハビリ中心のステーションではオンコール自体がない場合もあります。
「今は子育てが大変だからオンコールなし」
「子どもが大きくなったらオンコールに挑戦」
こうした柔軟な選択肢も十分に可能です。
まとめ:訪問看護のオンコールは子育て中でも可能。大切なのは“ステーション選び”
訪問看護のオンコールは子育て中でも十分に対応できますが、ポイントは 負担の少ないステーション選び です。
これらが揃っていれば、子育て中でも働きやすく、訪問看護の魅力を感じながら働くことができます。
「子育て中だから訪問看護は無理かも…」と思っている方も、条件次第で十分に活躍できます。
まずは見学や面接でリアルな働き方を確認することから始めてみてください。




















・オンコール免除あり
・呼び出しがほぼない
・訪問範囲が狭い
・管理者の理解がある
・利用者層が安定している