産休育休を機に訪問看護ステーションへの転職を検討する際に、気になるのは訪問看護のオンコール業務ですよね。
確かに、交代制のオンコール当番がある訪問看護ステーションは多いです。
わたしも常勤でオンコール当番もある職場に就職したため、オンコールを始めるときにはとても不安でした!
わたしの場合は、子供が2歳の時からオンコール業務を始めました。
そして、子供が5歳になる現在までの4年間、オンコール業務は続けられています。
もちろん、色々な工夫や、家族と職場の仲間からの協力がありました。
そんな現在までの経験をお伝えしていこうと思います。
訪問看護のオンコールについて不安のある子育て中のママナースの皆さん、ぜひ参考にしてください!
目次
全国の訪問看護ステーションではオンコールを行う事業所は85%以上
平成27年全国訪問看護事業協会研究事業の調査によると、全国の訪問看護ステーションで緊急時訪問看護加算(介護保険)の届出をしている事業所は89.2%、24時間対応体制加算(医療保険)の届出をしている事業所は85.4%であることがわかりました。
この結果でわかるように、全国のほとんどの訪問看護ステーションがオンコールを行っています。
事業所によりオンコールの当番制はさまざまですが、常勤で働くのであればオンコールを行うことが条件になることもあるでしょう。
訪問看護のオンコールは子育て中でもできるのか?
オンコールは子育てをしながらでも可能なんでしょうか?
答えはYESです。
実際に家事や子育てをしながら訪問看護のオンコール業務を行っているママナースはたくさんいます。
ただし、子育てをないがしろにしているわけではありません。
子育てとオンコール業務を両立するには、工夫が必要です。
子育て中のオンコールの工夫①|子供の預け先をいくつか確保しておく
留守番のできない年齢の子供がいる場合、オンコールで出動する際の預け先を複数確保しておくと安心です。
わたしは自分の親や夫の家族が近くにいなかったため、職場の上司に相談しました。
オンコールの出動で預け先がない場合には、会社の系列の介護施設や上司の自宅に連れて行くことができれば預かってもらえることになりました。
また、近隣に住む友人や近所で仲良くなった信頼できる方に自分の仕事について話しておきました。
そして、いざと言うときに1時間から3時間程度預かってもらえないか相談しました。
ありがたいことに、皆さん快く引き受けてくださるとご返答いただいています。
今のところ急に預けるような緊急事態にはならずに済んでいますが、子育て世代を過ぎた方が多く、子供もとても懐いていたため心強かったです。
このように、職場や地域の協力を得ることも、オンコールを行う工夫のひとつです。
子育て中のオンコールの工夫②|家事をまとめて済ませておく
オンコールで緊急出動が必要となる件数は、実はそんなに多くありません。
ほとんどが出動にならずに待機のみを行うことが多いですが、必要なときにはいつでも出動できる準備は必要です。
夕方や早朝などに緊急出動があると困るのが、家族の食事の準備です。
わたしは、オンコールの日の夕飯と翌朝の朝食は前日までに大体準備を終えるようにしています。
オンコール前日の夕食作りの際に、翌日の夕食も作ってしまいます。
ときには冷凍食品を活用することもありますし、副菜だけ作り置いて、オンコールの当日は魚を焼くだけで夕食にできるように準備しておくこともあります。
オンコール当日に急いで家事もこなそうとすると疲弊しますので、なるべく手を抜いたり分散できるとオンコールもつらくないですよ。
子育て中のオンコールの工夫③|家族の協力を得られる日に当番を希望をする
我が家は、融通のききやすい仕事の夫に協力してもらっていたので特に制限なくオンコールを持つことができましたが、そうでないご家庭も多いと思います。
家族の帰りが遅い場合には、週末や休日など家族の協力が得られやすい日にオンコール当番ができるように希望しましょう。
数時間ずらせばオンコール当番が可能な場合も、管理者に相談すると融通が効く場合もあります。
訪問看護ステーションは病院と異なり、融通を利かせやすい職種です。
17時〜翌9時までの待機が通常とした際に、家族が19時には帰ってくるとします。
その場合は、2時間管理者に対応をお願いできないか相談してみましょう。
案外希望は通りますよ!
子育て中のオンコールは可能だけど、無理しないこと
子育てしながらもオンコール当番をすることができる工夫をお伝えしました。
先述したとおり、訪問看護は融通が効きやすい職種です。
オンコールができたらありがたいですが、できなくても歓迎してくれるステーションはたくさんあります。
訪問看護の職場には、独身の若手看護師から子育てを終えたベテラン看護師もいます。
子育て世代に味方になってくれる人も、たくさんいますよ!
無理してオンコールを担当し、結局続けられなくなってしまうことはもったいないです。
子育ての期間中にはオンコールができなくても、長く働いてもらっていつか子供に手がかからなくなったらオンコール当番をしても良いのです。
大切なのは、無理してオンコールをするよりも、現状自分ができることとできないことを相談して続けやすい働き方を選択することです。
まとめ
今回は、子育て中のオンコールについてご紹介しました。
- 子育て中でもオンコールは可能
- オンコールでの出動に備えて子供の預け先を複数もっておく
- 家事はまとめて済ませておくと楽
- 家庭の事情に合わせてシフト希望を出す
- 無理にオンコールを持たなくても訪問看護での仕事はできる
訪問看護はライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
子育て中でも自分らしく働くことができます。
ぜひ選択肢の一つに訪問看護師としての道もご検討くださいね!
でも常勤ってオンコールを持たないといけないみたいで…
子育て中でもオンコールってできるのか不安です…。