訪問看護に転職して良かったこと3つ|理学療法士の立場でお伝えします

 

セラピスト

訪問看護で理学療法士として働いていて良かったと感じた体験談をいくつかご紹介させて頂きます。

 

私は新卒で総合病院に入職し4年間勤務後、訪問看護ステーションに転職し、現在勤続4年目です。

今回、理学療法士の立場で訪問看護に転職して良かったと感じたことを3つご紹介します

病院と訪問看護で働いてみて、そこで感じたギャップや良かったことを中心にまとめています。

現在、訪問看護に興味がある方や転職を考えられている方の参考になれば幸いです。

 

理学療法士として訪問看護に転職して良かったこと3選

 

私は、理学療法士として新卒から病院で4年間勤務後、訪問看護ステーションに転職しました。

病院と在宅という正反対といってもいいぐらいの現場で、様々な経験をしてきました。

病院で勤務していると、訪問看護での働き方はなかなかイメージできないかと思います。

ここからは、理学療法士として訪問看護に転職して良かったと感じたことを体験談をもとに3つご紹介します!

 

完全な主観的意見が含まれている場合がありますが、ご容赦下さい。

 

 

看護師さんと連携がとりやすい

 

訪問看護で働くようになって、まず良かったと感じたことは看護師さんと連携がとりやすいことです。

もちろん、病院勤務時も看護師さんとはカンファレンス等で情報共有を行うことはありました。

しかし、リハビリ室とナースステーションでそれぞれ違う場所にいるため、常に情報共有はできません。

病院によって異なりますが、看護師さんとの情報共有はかなり限られた時間であったと感じます。

訪問看護に転職してからは、看護師さんと情報共有の時間が増えたと感じます。

理由としては、事務所内で毎日のように顔を合わせる機会が増えたからだと思います。

同じ空間にいることが増えるため、対面で話すことができ、情報共有がしやすくなりました。

訪問中も、電話などを使って訪問の合間などお互いにタイミングを調整し情報共有ができます。

看護師さんのスケジュールも把握できるため、情報共有のタイミングも調整しやすいです。

そして同じ事業所の看護師さんだけでなく、他事業所や地域など連携の幅が広がります。

訪問看護における連携のコツは、以下を参考にしてみてください!

 

 

視野が広がる

 

理学療法士の基本的な役割は身体機能や基本動作能力に対して評価や治療をすることです。

病院勤務時は、身体機能や基本動作能力に注目し、患者さんと関わらせていただいていました。

しかし、訪問看護に転職してから、理学療法士の視点だけで利用者さんと関わることは不十分であることに気付きました。

なぜかというと、訪問看護では、基本的に1人で利用者さんの自宅に訪問しているからです。

訪問看護では、定期的に看護師さんが介入しますが、その日の状態を知るのは1人だけということもあります。

利用者さんの状態を把握するために、身体機能などの情報だけでは、リスク管理ができませんよね。

では、どういう視点で利用者さんの状態をみるようになったのか、下記にまとめます。

 

  • 食事量
  • 睡眠時間
  • 内服管理の把握
  • 排泄状況
  • 清潔保持の把握

 

基本的なことかもしれませんが、在宅で生活をしていくために必要な情報です。

上記の内容を把握した上で、理学療法士の視点で評価と治療ができます。

私自身、病院勤務時は、栄養状態や内服状況、排泄状況などの情報はあまり注目できていませんでした。

それは看護師さんが把握しておくものだと、自分の中で勝手に役割を決めてしまっていたからです。

訪問看護では、リハビリ職は以下のように位置付けが明記されています。

 

理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士の訪問について

理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士による訪問看護は、その訪問が看護業務の一環としてのリハビリテーションを中心としたものである場合に、看護職員の代わりに訪問させるという位置付けのものである。

引用)指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準(訪問通所サービス、居宅療養管理指導及び福祉用具貸与に係る部分)及び指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準の制定に伴う実施上の留意事項について.P32

 

私たちリハビリ職は、看護師さんの代わりに訪問し利用者さんにリハビリテーションを提供しているということです。

そのため、看護師さんの視点も持った上で利用者さんと関わる必要があるということを意識するようになりました。

そのおかげで、視点が広がり知識の幅も広がりました!

この経験を通じて、さらに訪問看護のおもしろさに気付き、自分を成長させてくれた体験になりました。

リハビリ職それぞれの訪問看護における役割は、下記を参考にしてください!

 

 

コミュニケーション能力が身に付く

 

訪問看護に転職してからは、他事業所の方ともたくさん関わらせていただく機会が増えました。

 

よく関わる他職種
  • ケアマネジャー
  • 利用者さんの担当医
  • 訪問介護士
  • 福祉用具専門相談員
  • ケアワーカー
  • 他事業所の看護師さん など

 

関わる相手によって、伝え方など工夫する必要がありますよね。

専門用語を使うタイミングや、噛み砕いて説明する必要がある場面などさまざまです。

そうしたことを繰り返すうちに、コミュニケーション能力が身についてきました。

病院勤務時は、リハビリ職同士で話すことが多いため、専門用語など気にせずに使うことができますよね。

訪問看護に転職してからは、リハビリ職同士で話す機会は少なくなったと感じます。

在宅の現場では、事業所の垣根を越えた多職種でのチームで、利用者さんをサポートします。

この多職種チームでサポートするという重要さが、訪問看護に転職してとても実感しています。

様々な職種の方とコミュニケーションをとって連携を深め、そうした体験を通じてコミュニケーション能力が鍛えられます。

訪問看護におけるコミュニケーションについては、こちらの記事を参考にしてみてください!

 

 

 

訪問看護に転職して良かった!

私自身の体験を通して、訪問看護に転職して良かったと感じたことを3つ紹介しました!

他にも良かったと感じたことはたくさんあります。

そして、反対に大変だったなと感じたこともたくさんあります。

総じて訪問看護でのリハビリは奥が深くやりがいがある仕事だと思います。

訪問看護に興味がある、転職を考えているという方の参考になれば幸いです。

 

 

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