このような疑問を解決する記事です。
訪問看護では具体的な個人目標を立てることで、仕事にやりがいを感じたり、成長を実感できたりして、毎日を楽しく過ごせるようになります。
一方で、仕事を生活の手段としかとらえていないと、嫌々働くことになったり毎日が流れ作業のようになったりして、働くモチベーションが下がってしまいます。
とはいえ「どのような目標を立てたらよいのかわからない」という方もいると思いますし、苦しまぎれに立てた以下のような目標では、あまり意味がありません。
- 他の看護師の目標を真似る
- 具体的な行動につながらない目標
そこで本記事では、訪問看護における個人目標の具体例を紹介します。
- 具体的な個人目標を立てて行動したい!
- モチベーションをアップさせて充実した日々を過ごしたい!
このように思っている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次
訪問看護の個人目標における具体例|4つの欲望から解説
訪問看護で具体的な個人目標を立てる際のポイントは、4つの欲望を理解することです。
それぞれの看護師が大事にしたい欲望をもとにした、具体的な目標を作成します。
4つの欲望とは、次のものを指します。
- 獲得への欲望
- 絆への欲望
- 理解への欲望
- 防御への欲望
それぞれの欲望について解説しますので、具体例を交えて見ていきましょう。
獲得への欲望
「権威性や社会的地位などを獲得したい」と望むことを、獲得への欲望といいます。
たとえば、以下のような望みです。
- 訪問看護事業所の所長やエリアマネージャーになりたい
- 認定看護師やケアマネジャー、呼吸療法認定士などの資格を取得したい
これらの欲望から考えられる個人目標の例を以下で紹介します。
- 訪問看護事業所の所長:契約やスケジュール調整の管理業務を手伝えるようになる
- 認知症看護認定看護師:行動心理症状の緩和・予防に関する知識を深め、事業所内勉強会やケアマネジャー向けの勉強会を開催する
絆への欲望
絆への欲望とは「個人や集団と仲良くなりたい」「頼られたい」といった望みであり、次のようなものを指します。
- 尊敬する看護師の考え方や振る舞いができるようになりたい
- 介助者の良き相談相手になりたい
個人目標の例は以下のとおりです。
- 尊敬する看護師のようになりたい:利用者さんとの会話の中から、体調の変化や困りごとをアセスメントできるようになる
- 介助者の良き相談相手になりたい:介護者を支援するためのマニュアルを作る
理解への欲望
「好奇心を満たしたい」「答えを見つけ出したい」という望みのことを理解への欲望といいます。
たとえば、次のような望みが挙げられます。
- 看取りを経験したい
- 認知症の利用者さんとの関わり方を知りたい
それぞれの具体例を見ていきましょう。
- 看取りを経験したい:緩和ケアを学び、自宅で最期を迎えたい方への関わりで実践する
- 認知症の方への関わり方を知りたい:認知症のステージごとの生活障害に応じたケアガイドを学び、実践する
防御への欲望
防御への欲望とは「自分の大切なものを守りたい」という望みです。
具体的には以下のようなものです。
- ワークライフバランスを充実させたい
- 体調を崩さずに働きたい
それぞれの具体例は、以下のとおりです。
- ワークライフバランスを充実させたい:毎月20日から計画書と報告書の作成を始め、業務時間内に終わらせる
- 体調を崩さずに働きたい:仕事のことで悩んだら相談する、疲労やストレスを溜めないように計画的な休暇をとるなど
まとめ
今回は、訪問看護の個人目標における具体例を解説しました。
目標を立てるためには、4つの欲望からなりたい姿をイメージし、具体的な行動に落とし込むことが重要です。
あらためて4つの欲望についておさらいしましょう。
- 獲得への欲望:希少性の高いものを獲得したい
- 絆への欲望:特定の個人や集団と結びつきたい・認められたい
- 理解への欲望:知的好奇心を満たしたい・自分の周りの世界を知りたい
- 防御への欲望:自分にとって大切なものを守りたい
自身の望みに沿った個人目標を立てて行動すれば、毎日が充実するだけでなく、訪問看護師としての成長も感じられるでしょう。
また、本記事で紹介した考え方を実践すれば、新人や若手看護師に目標の立て方を指導できるようにもなります。
ぜひ今回の記事を参考にし、素敵な個人目標を立ててみてください!