令和元年12月27日の介護保険部会で、介護保険制度の見直しに関する意見(案)(概要)が発表されました!
目次
訪問看護の2040年への備え
今年の診療報酬改定の話が騒がれる中、令和元年12月27日に開催された介護保険部会で「介護保険制度の見直しに関する意見(案)(概要)」が発表されました。
前々から言われていますが、今回の話し合いでは、「2040年への備え」もふまえて議論されていました。
まず、これから訪れる問題をおさらいしてみましょう。
2025年問題
団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になる
2040年問題
高齢者の増加率は低下するが、現役世代の人口が急速に減少
日本の人口は現在急激に減少し、また各年齢層の割合が大きく変化しています。
介護保険制度の見直しに関する意見(案)(概要)
多くの計画がされていますので、訪問看護において興味深い意見(案)を挙げさせていただきます。
意見(案)
- 要介護認定を受けた者も総合事業の対象者に
- リハビリテーションの適時適切な提供
- 中重度の医療ニーズや看取りに対応する在宅サービスの充実
- 認知症施策や看取りの取組を踏まえた見直し
- 切れ目のない在宅医療・介護の実現に関する目標の設定
- 早期発見・早期対応に向けた体制の質の向上、連携強化
- 高額介護サービス費は負担上限額を医療保険の高額療養費制度の負担上限額に合わせる
- 有効期間の上限を36か月から48か月に延長
- 文書量削減として、①簡素化、②標準化、③ICT等の活用等の取組を推進
- 「現役並み所得」「一定以上所得」の判断基準を利用者への影響等を踏まえつつ、引き続き検討
これらは2040年を見据え、地域共生社会の実現・制度の持続可能性を確保・自立支援・重度化防止や日常生活支援等の役割・機能を果たし続けられるよう制度の整備や取組の強化を図るものとされています。
訪問看護師として、どのような視点を持って利用者さんにケアを提供すべきか 理解するためにもポイントを整理しておきましょう!!