訪問看護管理者は大変?大変なこととやりがいをそれぞれ紹介します!

 

「訪問看護の管理者の仕事って、大変そうだけど実際はどんなお仕事なの?」

「大変なこととかやりがいは?」

 

このような疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか。

 

訪問看護の管理者は、利用者さんの生活を守るため、さまざまな役目を担っています

今回は『訪問看護管理者の大変なこととやりがい』について紹介します。

訪問看護管理者に興味のある看護師さん、または訪問看護リーダー職に従事している看護師さんはぜひ参考にしてみてください。

 

訪問看護管理者の大変なこと


訪問看護の管理者の大変なことは下記のようなことがあります。

  1. 業務範囲の広さ
  2. 看護スタッフのシフト調整
  3. 指導や教育
  4. スタッフのモチベーションの確保
  5. 精神的負担と孤独感
  6. 法令遵守と事業所運営の複雑さ

 

それぞれについて説明していきます。

 

業務範囲の広さ

訪問看護管理者の大変な点として、まず挙げられるのがその業務範囲の広さです。訪問看護管理者の役割は多岐にわたるため、様々なプレッシャーや挑戦に直面します。

まず、組織の運営管理があります通常の訪問看護師としてのケア業務に加え、管理者として事務的な仕事も担わなければなりません。

具体的には、スタッフのシフト管理や勤怠、教育、訪問スケジュールの調整、さらには経営面の業務も含まれます。

 

看護スタッフのシフト調整

全体の運営を滞りなく進めるためには、柔軟な対応力と迅速な判断力が求められます。

スタッフが不足している場合には、自身が現場に出向いて訪問看護を行うこともあります又、急なお休みや遅刻早退時のシフト調整訪問時間の調整もありこれらのタスク管理には時間と労力がかかります。

 

指導や教育

訪問看護管理者は、チームを率いるリーダーとしての役割も果たします。訪問看護看護師はそれぞれ異なる経験やスキルを持っているため、個々のスタッフの得意分野や弱点を把握しながら、適切な指導やサポートを行うことが求められます。特に新人や経験の浅いスタッフに対しては、丁寧な教育が必要です。

訪問看護は病院のように定期的な研修がないため、事業所内での研修や個人で外部研修に行けるよう調整する必要がでてきます。特に、家族様とも直接かかわるタイミングも多いため、接遇面における研修や定期的な教育指導の管理も行います。

 

スタッフのモチベーションの確保

チーム全体のモチベーションを保ちつつ、円滑なコミュニケーションを維持することも大きな課題です。スタッフ間の信頼関係を築き、各々が力を発揮できるようにサポートする必要があります。

さらに、利用者さん(施設含む)で最善のケアを提供するのは難易度が高いことがありスタッフ自身のストレスや疲労も考慮しモチベーションの確保のために適切な休息を提供しなければならず、管理者自身も精神的および肉体的な疲労を感じることがあります。

 

精神的負担と孤独感

訪問看護管理者は、利用者さんやその家族からの要望に応えながら、スタッフの悩みやトラブルにも対処しなければならないため、常に多方面にアンテナを張っています。また、急な変更やトラブルが発生した際には、自らが解決策を見出し、迅速に対応しなければなりません。

さらに、立場上、悩みや不安を共有する相手が限られます。トップとしての責任感から、他のスタッフには言えないことも多く、孤独感に陥ることがあります。このような精神的な負担をいかに乗り越えるかが、管理者にとっての大きな課題です。

 

法令遵守と事業所運営の複雑さ

訪問看護事業は、保険制度に基づいて運営されるため、管理者は常に最新の情報を把握し、適切な対応を行う必要があります。

介護や医療保険の適用範囲、報酬制度の変更など、行政の方針によって運営方法が変わるため、最新の知識を持っていなければ事業所の運営に影響が出ることもあります。

また、事業所の運営上の書類の作成や提出、行政への対応など、多くの事務作業が発生します。これらの作業は細かな確認が必要であり、ミスがあれば報酬に影響が出ることもあります。そのため、細心の注意を払いながらの業務遂行が求められます。

 

訪問看護管理者のやりがい


訪問看護の管理者の
やりがいは下記のようなことがあります。

  1. 患者や家族との深い信頼関係
  2. チームマネジメントによる達成感
  3. 地域医療への貢献
  4. 自己成長と専門性の向上

 

一つひとつ説明します。

 

患者や家族との深い信頼関係

訪問看護管理者は、単にスタッフを管理するだけでなく、利用者さんやその家族との信頼関係を築くことに大きなやりがいを感じます。入居時から利用者さんの生活背景や家族の状況を理解できるため、個別ケアプランを最期まで提供することが可能です。

終末期にある利用者さんが自宅で安らかに過ごせるようサポートし、家族から「あなたのおかげで最後まで自宅で過ごせました」という感謝の言葉を受けた時、訪問看護の意義とチーム力の重要性を実感します。

 

チームマネジメントによる達成感

訪問看護管理者として、チーム全体のマネジメントを行うことも大きなやりがいの一つです。スタッフのスキルや経験を考慮し、適切な役割分担を行いながら、チーム全体がスムーズに機能するよう導くことで利用者さんに質の高いケアを継続的に提供することができます。

スタッフが成長し、チーム全体で達成感を共有できることは、管理者としての喜びにつながります。また、スタッフ一人ひとりがやりがいを感じながら働ける職場環境を整えることも管理者の重要な役割です。

例えば、新人看護師が経験を積みながら自信を持ち、成長していく姿を見守ることや、スタッフが互いに助け合いながら日々の業務を遂行する場面を目の当たりにすることは、管理者にとっての大きな励みとなります。

チームの一体感や成長が、利用者さんへの質の高いケアへとつながることを実感する瞬間が、管理者としてのやりがいを深めます。

 

地域医療への貢献

訪問看護管理者は、地域の医師やケアマネージャー、介護スタッフと連携しながら利用者さんに最適なケアを提供することが求められます。

管理者として、地域の医療・介護ネットワークの一翼を担い、地域に根差したサービスを提供し続けることで、住民からの信頼を得ることは大きな達成感です。

また、訪問看護を通じて、地域社会の健康や福祉に寄与しているという使命感は、管理者としてのやりがいを強く感じる要因の一つです。

 

自己成長と専門性の向上

訪問看護管理者は、常に自己成長が求められるポジションです。訪問看護に関連する法令や制度の変更にも対応し、適切な運営を行うためには、管理者自身も常に学び続ける姿勢が求められます。

その過程で、自身の専門性が高まることもやりがいの一つです。チーム全体提供するケアが、利用者さんの生活に直結し、その生活の質を向上させることに繋がっているという実感が、訪問看護管理者としてのモチベーションを高めます。

 

まとめ

 

訪問看護管理者としての仕事は、多忙で責任も重い一方で、利用者さんやその家族との信頼関係を築き、チームを率いて地域医療に貢献するという大きなやりがいに満ちています。

地域全体の健康と福祉に貢献しているという使命感と、自身の成長を感じられる仕事であり、そのやりがいは多大です。管理者として働くことは、利用者さんとその家族、そして地域社会にとって欠かせない存在となり、その重要性を日々実感できる素晴らしい仕事です。

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