訪問看護の同行訪問で見ておくとよいポイント6選！

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訪問看護の世界に一歩踏み出すと、まず最初に経験するのが「同行訪問」。

先輩看護師に同行し、実際の訪問現場を見ながら学ぶこのプロセスは、病院勤務とは全く異なる在宅医療のリアルを知る貴重な機会です。

しかし、「何を見ればいいの？」「どこに注目すれば良いかわからない」と不安になる方も多いのではないでしょうか？

この記事では、現役訪問看護師が同行訪問で見ておくべき6つのポイントを丁寧に解説します。

明日からの訪問がぐっと安心になるヒントが満載です！

同行訪問とは？

同行訪問とは、新人訪問看護師や転職直後のスタッフが、ベテラン看護師の訪問に付き添いながら現場を見学・学習する機会のことです。

主に下記の目的があります。

• 実際の訪問手順や流れを把握する

• 利用者や家族とのコミュニケーションを体感する

• 記録やケア内容、物品の使い方を学ぶ

• 安全な訪問ルートや移動の注意点を理解する

看護技術だけでなく「現場対応力」を養うための大切なステップとなります。

訪問看護の同行訪問で見ておくとよいポイント6選

以下では、同行訪問で“見逃さずに観察しておくと成長につながる”具体的なポイントを6つ紹介します。

1. 訪問時の「あいさつ・第一声」

訪問の第一印象を決めるのが、玄関でのあいさつや表情、声のトーンです。

• 名前を名乗るタイミング

• 「お変わりありませんか？」のような気遣いの言葉

• 表情や距離感の取り方

先輩看護師が利用者にどんな第一声をかけているか、言葉選びと雰囲気作りをぜひ観察しましょう。

2. 利用者・家族とのコミュニケーション

訪問看護では、「聞く力」「共感力」が非常に重要です。

• 雑談を交えた会話の流れ

• 症状や生活変化についてのさりげない質問方法

• 家族への説明の仕方・伝え方の工夫

信頼関係を築くための自然なやりとりは、同行でしか学べない貴重なスキルです。

3. ケアの進め方と物品の扱い方

訪問先でのケアは、限られた環境で効率よく・安全に行う技術が求められます。

• 持参物品の種類や配置（バイタルセット・処置道具など）

• ケアの順序（バイタル→処置→指導など）

• 衛生管理・感染対策の実施方法（手指消毒・手袋交換のタイミングなど）

物品管理や処置動線など、「段取り力」を観察することも重要です。

4. 記録の書き方と記載タイミング

訪問看護では、記録が「医療行為の証明」であり、連携の要になります。

• ケア終了後すぐに記録する？移動中に書く？

• SOAPやアセスメントのまとめ方

• 主観と客観をどう区別して記録しているか

先輩の記録をチラ見するだけで、「なるほど！」という学びが詰まっています。

5. 多職種との連携・調整のやり方

同行訪問では、ケアマネ・主治医・訪問介護など多職種とのやりとりの実際を見ることができます。

• ケアマネへの電話報告の仕方

• 医師への報告内容の簡潔さ

• 他サービスとの日程調整のタイミング

「どこまで報告し、どこまで自分で判断するのか？」の線引きの感覚も、経験者のやりとりを見て学べます。

6. 訪問先でのマナー・立ち振る舞い

在宅でのケアは、“医療”であると同時に“生活にお邪魔する”という意識が必要です。

• スリッパの扱い方・靴の脱ぎ方

• お茶やお菓子を出されたときの対応

• 利用者宅の物に触れるときの声かけ

医療処置だけでなく、看護師としてのマナーや所作にも注目しましょう。

同行訪問でよくある失敗とその対処法

緊張して固まってしまう

→ 無理に話そうとせず、まずは観察に集中してOK。笑顔と「失礼します」の一言があれば大丈夫です。

立ち位置が分からず邪魔になる

→ ベッドサイドでの動きやすいポジションを事前に確認しましょう。見学者は邪魔にならない位置から観察を。

質問できずモヤモヤが残る

→ 訪問後の振り返りで「○○はどういう意図でしたか？」と聞くと、理解が深まります。“記録中は話しかけない”という配慮も忘れずに。

まとめ

訪問看護の同行訪問は、実際の現場を“肌で感じる”最初のステップです。

今回ご紹介した6つのポイントを意識して観察するだけで、学べることは何倍にも広がります。

• 第一声のあいさつ

• 利用者とのコミュニケーション

• ケアの進め方と物品管理

• 記録のタイミングと内容

• 多職種連携のリアル

• 在宅ケアにおけるマナー

同行訪問は“見ること”が中心ですが、その分、現場の温度感や看護の本質に触れられる大切な機会です。

少しの緊張はあって当然。まずは素直な気持ちで臨み、「気づく力」を磨いていきましょう。