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第18回アンラーン研修「コロナの影響どうですか?」
今回は令和4年9月29日に開催いたしました第18回交流イベントの紹介です。
第18回がどのようなものかご紹介します。
第17回のアンラーンはこちら
アンラーンとは
アンラーンとは「学びほぐし」のことです。
人は様々な場所でたくさんのことを学びます。そして学び続けるために
Learn(ラーン) ⇒ Unlearn (アンラーン)⇒ Relearn(リラーン) を繰り返しています。
①Learn(ラーン)→学び、気づき
②Unlearn (アンラーン)→学びほぐし
③Relearn(リラーン)→学び直し
一旦学んだことを学びほぐしして(アウトプットと言い換えても良いですね)、思い込んでしまっている知識を学びなおします。
今回のイベントにも現役の訪問看護の経営者・管理者の方、特定看護師やこれからの開業を予定されている方、ビジケア運営メンバーなど、多種多様な人が集まって対話をしました!
お料理をしながらの気軽な参加や、耳だけ参加ももちろんOK!
心理的安全性を保ちながら話し合いしますので、顔を出して参加でも顔を出さずに参加でも顔を出さずに耳だけ参加でも参加のスタイルは自由です!
学びの場が安全な場所であるように、今回も対話のルールはこちら。
①ゴールを1つに絞らない
②相手の意見を否定しない
③相手の発言を鵜呑みにしない
④発言と傾聴を楽しむ
⑤モヤモヤすることを恐れない
今回のテーマ「コロナの影響どうですか?」
今回の会は、以下のようなねらいがあります。
- 会員皆様の「コロナによる影響」について対話を通して共有し、学びほぐせたらいいな
- ビジケアの活用促進、会員相互が交流の促進につながる
実際の話し合った内容(一部抜粋)
第7波も大分おさまってきていますが、皆様の事業所ではコロナの状況はいかがでしょうか?
参加者の中には、まさに昨日までコロナに罹っておられたという方もおられまして、タイムリーな内容でざっくばらんに話し合いました。
実際にコロナ感染を体験された参加者様からは、次のような体験話が出ました。
- 40℃以上の熱が3日間続いた。
- こんなにしんどいとは思っていなかった…(今でも、後遺症状が)。
- 初めは、何も喉を通らなかったので、味覚障害も感じるまでに至らないほどのしんどさ。
- 家族へは移すことなく経過することができた(N95マスク)。
- しんど過ぎて、救急車を呼ぼうかとも思ったけれど、呼んでもよいものかどうか…と、結局は自宅療養で過ごした。しんどいときは、悪夢を見る毎日…。
- コロナで休日を取るのは2回目(前回は、濃厚接触者として)。
- 前回はオンラインで職場とは連絡が取れていたが、今回はそれどころじゃない…。
- 管理者が不在な中で事業所がどうなるか…と心配もしたが、このピンチをチャンスとしてスタッフにも頑張ってもらっているはず。
- 時期的には、月末でバタバタするタイミングだったけれど、そこもスタッフだけで乗り越えてくれそう。普段から、スタッフにも、自分たちの役割を意識づけられていたのがよかった。
- 一方で、遠隔で対応をしていると、現場感がわからないので、対応しきれないこともあった。
- トラブルがでてきた時に、現場にいないとできないということを学んだ。
中には、怪しいなと思いながらも訪問したら、後日利用者さんやその家族がコロナに感染していたという体験をされた方もおられました。
訪問看護にはBCPというものがありますが、BCPは利用者さんには使っているものの、スタッフがコロナ感染した場合やスタッフ間で広まった際の計画というものはないというお話も出ました。
スタッフの感染時のBCPもあると、確かに実際起ったときにスムーズな対応できるかもしれませんね!
今回のアンラーンには北海道から参加されている会員様がおられ、北海道はエアコン完備の家が実は少ないという話が出まして、真夏のフルPPEでの訪問の過酷さを想像してしまいました…。
コロナ感染の連鎖で大変だったことも事業所により違いがあり、それぞれの事業所での乗り越え方や会員様の涙ぐましい努力を知ることができて良かったです!
病院勤務されている講師陣からは、「病院では、病棟閉鎖すればいいとの言葉もあったりして不平不満の嵐だった。みんな暗い顔をしていて、みんなで助け合いという感覚があまり感じれなかった。参加者の方の話を聞くと、みんなで踏ん張って助け合いの空気感を感じられる。何で病院ではできないんだろう…。」という話が出てきました。
これに対して、参加者様からは次のような言葉がありました。
- 私のところは小さい会社だからかもしれない。自分たちが働いた利益で給料が回っている。売り上げが下がるとボーナスが下がる。
- 報酬意識が違うのかな。自分で訪問に行って実績を取らないと報酬がない。病院だと自分が働いた分がお金になっているという感覚がないからかもしれない。
- 病院で働いていた時は経営とか利益とか全然考えたことがなかった。忙しすぎてコスト意識はなかった。
訪問看護では看護を提供した時間分が売り上げとなり、病院と比べてスタッフの報酬意識が全く違いますので、事業所内で助け合いの精神はその分あるのかもしれません。
また、途中から初めて参加してくださった会員様がおられまして、その方の参加からコロナの話がさらに広がりました。
内容の一部をご紹介します。
- コロナに感染するとヘルパーや福祉用具は入れなくなるので、訪問看護だけで対応しなければならなかった
- 独居のコロナ感染者に頻回な訪問をしていると、スタッフから私情を挟んでいるのでは?と不満の声が出た
- 労働基準に反するような勤務日数も…
- 陽性者の対応をした看護師は、他利用者さんから「来ないで」と言われたこともある
- フルPPEで汗だくで、ベタベタになる
- スポーツウェアで快適なTシャツがある
- コロナ補助金で防護服を買いだめしたけど、1年半でなくなった
- 雨ガッパの下衣を大量購入して活用していた
- 近隣で体調悪いのに無理に訪問させてめちゃくちゃクレームを受けたところがあり、信頼を失ったステーションがある
など
会員様のおひとりに、コロナ感染した施設に積極的に行っていたという方がおられ、これには驚きの理由がありました。
コロナ感染した施設への訪問はどこも敬遠しがちですが、この会員様のお話を聞くとコロナ対応も悪いことばかりではないなと目から鱗でした。
最後に講師陣の出口さんから、「事業所作りについてなかなか相談できる場がなかったり、方法の解決ができなかったりもするので、アンラーンを活用して他の事業所の方とのつながりを作ってほしい」と締めくくられました。
このほかにも事業所作りの有益なアドバイスも繰り広げられております。
渡り鳥の話は私的にとてもよかったです!(気になる方はぜひアーカイブ動画をご覧ください。)
あっという間に終了時間を迎え、本当に毎回時間が足りないアンラーン。
時間が足りないと思わせる内容もビジケアのアンラーンの特徴です。
より詳細な内容を知りたい方は是非ビジケアの有料会員になっていただき、こちらのアンラーンのアーカイブ動画を見ていただけたらと思います。
みなさんの意見を共有
活発な意見交換があり、耳だけ参加の方、意見を出し合った方も学びが深かったと思われます。
今回のアンラーンでは、会員の方もビジケア講師陣もお互いにコロナの対応方法や事業所つくりについて活発に意見交換が行われ、今回も大変盛り上がりました。
気になる方は是非、アンラーンのアーカイブ動画をご覧ください!
ビジケアのアンラーンでは「こんなことを今さら聞いてもいいのかな?」「いいこと言わないといけないのかな?」なんて全く思わず、お気軽にワイワイと楽しく対話しながら実施できることを目指しております。
ビジケアの有料会員に登録すると、今回のようなイベントにも無料で参加することができます。
参加できなくても、基本的に動画は共有させていただきます。
・「管理者、経営者の仲間が欲しい!」
・「現場で色々今悩んでいる!」
・「全国の皆んなと話し合いたい!」
・「経営者、管理者として色んな考え方や意見を知りたい!」
・顔を出さなくても、耳だけ参加でも、もちろんOK!
次回のイベントのお知らせ
ビジケアの有料会員登録をすると、セミナーが無料で受講できます。
全セミナーを無料で受講できる会員の説明は、下記のボタンからどうぞ!
みなさんこんにちは!
株式会社ビジケアの代表の上妻(コウヅマ)です。
今回は有料会員様向けのイベントをご紹介させていただきます!
ビジケアの有料会員約200名(R4年6月現在)登録してくださっており、定期的にイベントを開催しています。
今回もたくさんの方にお集まりいただき、色々なお話をすることができました。
色々な方と対話をすることで、気持ちを共有でき、思考も整理できる素敵な場となっています。