目次
令和3年度介護報酬改定に向けた基本的な視点
令和3年度介護報酬改定には、5つの柱があります。
基本的な視点
- 感染症や災害への対応力強化
- 地域包括システムの推進
- 自立支援・重度化防止の取組の推進
- 介護人材の確保・介護現場の革新
- 制度の安定性・持続可能性の確保
ちなみに、平成30年度介護報酬改定の時は以下の通りです。
平成30年度介護報酬改定の概要
- 地域包括ケアシステムの推進
- 自立支援・重度化防止に資する質の高い介護サービスの実現
- 多様な人材の確保と生産性の向上
- 介護サービスの適正化・重点化を通じた制度の安定性・持続可能性の確保
新型コロナウイルス感染症の感染拡大や様々な大規模災害の影響があるため、令和3年度介護報酬改定に向けて、「感染症や災害への対応力強化」が新たな視点として加わったのかもしれませんね!
他の大項目に関しては大きな変更は印象が感じられます。
では、一つひとつの項目についてチェックしてきましょう!
感染症や災害への対応力強化
感染症や災害が発生した場合であっても、利用者に必要なサービスが安定的・継続的に提供される体制を構築
- 日頃からの発生時に備えた取組、発生時における業務継続に向けた取組の推進
地域包括ケアシステムの推進
認知症の人や、医療ニーズが高い中重度の高齢者を含め、それぞれの住み慣れた地域において、利用者の尊厳を保持しつつ、必要なサービスが切れ目なく提供されるよう取組を推進
- 在宅サービスの機能と連携の強化
- 介護保険施設や高齢者住まいにおける対応の強化
- 医療と介護の連携の推進
- 看取りへの対応の充実
- 認知症への対応力向上に向けた取組の推進
- ケアマネジメントの質の向上と公正中立性の確保
- 地域の特性に応じたサービスの確保
自立支援・重度化防止の取組の推進
高齢者の自立支援・重度化防止という制度の目的に沿って、質の評価やデータ活用を行いながら、科学的に効果が裏付けられた 質の高いサービスの提供を推進
- リハビリテーション・機能訓練、口腔、栄養の取組の連携・強化
- ストラクチャー、プロセス、アウトカムの評価をバランス良く組み合わせた介護サービスの質の評価の推進
- 介護関連データの収集活用とPDCAサイクルの推進を通じた科学的介護の取組の推進
- 寝たきり防止等、重度化防止の取組の推進
介護人材の確保・介護現場の革新
喫緊かつ重要な課題として、介護人材の確保・介護現場の革新に対応
- 介護職員の処遇改善や職場環境の改善に向けた取組の推進
- 介護サービスの質を確保した上での、ロボット・ICTの活用や人員基準・運営基準の緩和を通じた業務効率化・業務負担軽減の推進
- 文書負担軽減や手続きの効率化による介護現場の業務負担軽減の推進
制度の安定性・持続可能性の確保
介護保険制度の安定性・持続可能性を高め、費用負担者への説明責任を果たし、国民の納得感を高めていく
- 評価の適正化・重点化
- 報酬体系の簡素化
特に訪問看護の運営で注目する点については黄色マーカーを引いてみました!
これから令和3年度介護報酬改定に向けてさらに議論が交わされていくことでしょう!
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令和2年10月9日に開催されました「第187回社会保障審議会介護給付費分科会」にて、令和3年度介護報酬改定に向けた基本的な視点(案)が発表されました。